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これがRPGの老舗ヒットポイントの力。ド直球王道RPG『フォーレジェリア』レビュー

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『ねこあつめ』、『旅かえる』などの大ヒットで有名になったゲームメーカー“ヒットポイント”。この会社、本来は携帯電話向け RPG を最も得意とする老舗であることは新規のファンには意外と知られていない。
どのぐらい RPG 製作に長けていたかというと、「あの会社のゲームぐらいキャラを動かして!」と、業界内で基準にする会社があるほど映像はハイレベルだったし、ゲーム内容も優れていた。
『幻想クロニクル』はガラケー RPG なのにゲーム機向けに移植されるほど人気だったし、スマホでも少し前に出た『聖戦クロニクル』はちょっと無視できないクオリティ。

で、そんなヒットポイントが久々に開発したのが『フォーレジェリア』。『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』とほぼ同時に発売されたので少し埋もれてしまったが、その内容はさすがRPG の老舗と言える素晴らしいものだ。

本作は見下ろしのドット絵RPGで、少年の王道成長物語だ。
主人公のレンは天界と人間の争いに巻き込まれて故郷の街を焼かれ、幼馴染を失った復讐のため旅立つ。そして、大きな世界の流れに巻き込まれ、壁にぶち当たって成長していく。
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故郷が滅びての旅立ちから、真相を知って乗り越えるまで、見事に王道。
で、一見陳腐になりがちな王道をケムコとヒットポイントのスマホRPGのノウハウががっちり支え、最後まで楽しませてくれるのが本作の良さだ。
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まず、十字キーが操作しやすいとか、装備画面でキャラの切り替えが簡単にできるとか、操作性の面ではまずケムコRPG屈指の出来。
仲間が増えるたびにキャンプに人が増えるメニュー画面、次の行き先とサブクエストがわかりやすいクエストなど、細かい部分まで配慮・演出が行き届いている。
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しかし、何よりも注目したいのは RPG の華ともいわれるバトルの仕組みだ。
いわゆる『ドラクエ』型のフィールドエンカウントを利用した JRPG には「戦闘問題」がある。
近年、雑魚との戦いの扱いは難しい。「どうせ戦闘が終わったら回復するから、自動で全回復して手間を省いてほしい」なんて要望があるが、コンディションが良いときに戦えば雑魚にはまず負けないのだから、これに対応すると雑魚と戦う意味があるのかって問題が発生する。
最悪、「テンポよく倍速オートで飛ばしたい」なんてことになる。
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▲絶対勝つ戦いに何の意味があるのか。

一方で、ボスとの戦いでは苦戦して戦いたい。
戦術性と歯ごたえを求めて「RPGは戦闘が面白くないと」なんて言われる。この面倒な要望を『フォーレジェリア』ではとてもうまいこと解決している。
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▲ヒットポイントRPGのお約束、敵の攻撃アニメーションも頑張ってる。

まず、雑魚バトルは「オートで遊ぶもの」という位置づけだが、段階を踏んで楽しむ仕組みとなっている。
基本的に、雑魚はゲームが進むたびにプレイヤーが全滅するほど強くなる。そこで新しい場所に到達する旅、プレイヤーは歯ごたえを感じつつ戦うことになる。
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少し戦っているとキャラクターのレベルが上がって、雑魚は相対的に弱くなる。
すると、雑魚とのバトルは「勝つことを楽しむ」のではなく、オートで簡単に倒せる編成を考えるゲームに変化する。雑魚バトルの主眼が「勝つ」ことから「早く終える戦術を練る楽しさ」にスライドするのだ。
本作には全く能力が異なる10人のキャラクターが登場し、それらに“カルミナ”と呼ばれる自動仕様の能力を付加できる。これをうまく設定して、オートでも雑魚を倒せるように(失敗すると全滅)戦術を練るのだ。
うまくいけば、あとは3倍速オートでサクサク終わらせて快適にゲームは進む。
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で、そのオートも面倒になったころ、ボスがやってきて気合の入った調整でプレイヤーを楽しませる。本作のボスは独自の行動パターンを持ち、プレイヤーを容易に倒す凶悪な敵である。しかし、即死以外のすべての状態異常が効く。
ラスボスですらうまくやれば問答無用でマヒして行動不能になるし、毒や呪いによるターンダメージで弱り、倒れていく。
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10人の仲間から誰が最適で、どの状態異常をボスにぶつけるべきか考え、前述の”カルミナ”をボスの行動パターンに合わせて組み合わせる戦術性の高いバトルとなっている。
新しい地域に行けば強力な雑魚がプレイヤーの気持ちを引き締め、少ししたらそれがサクサク倒せるようになるが、ボスまで行けばまた歯ごたえバツグン。そのサイクルがうまくできている。
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また、やり込みの要素もまた楽しい。ゲーム内には”秘宝”と呼ばれるアイテムが大量に隠されており、それぞれ「敵に与えるダメージを1%上げる」などの効果を持っており、すべての秘宝の能力は重複する。
1つ1つは小さくても、集めていくとバカにならない違いが出るから、探して埋めていく作業はプチプチシートを潰しているような気持ちよさ。
街中にも大量に秘宝が隠されているし、新しい街の宿屋に泊まれば「お土産」という名目で強力な秘宝がもらえる(その代わり、宿代はべらぼうに高い)。
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雑魚とやり合い、オートでサクサク倒し、ボスが引き締める。
そしてボスを倒すと新しい街が出てきて、その街の中を探索して秘宝や強力な装備を集める。もちろん、街の中で装備を購入することもできる。
そして、また新しい雑魚敵を倒す。
王道の物語を主軸にしつつ、飽きることのないバトルと探索のサイクルが続く。『ねこあつめ』などで人気を集めたヒットポイントの丁寧な仕事が、RPG でも(むしろ、こちらが本業)見事に発揮されている。
近年人気の「プレイヤーを裏切る展開」やら「尖りまくった何か」はないが、すべてが安定して楽しめるように考えられている。
王道 RPG を探しているならこの『フォーレジェリア』はかなりおすすめの1つだ。

概要:
スマホで遊びやすく配慮され、テンポよくゲームが進む王道RPG

評価:7(要チェック)

おすすめポイント
すべての状態異常が有効なボス戦
秘宝を集めながら進むのが楽しい
操作もシステムもとにかく快適

気になるポイント
物語はもっと面白くなった(天界の政府にも踏み込んでほしかった)かもしれない

アプリDL:
RPG フォーレジェリア (itunes 960円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

開発:ヒットポイント(日本)
販売:ケムコ(日本)
HP:https://www.kemco.jp/game/fourlegerrior/ja/index.html
レビュー時バージョン:1.0.1
課金:経験値2倍、バトルエンカウントオフ機能など(なくてOK)

ライター:ゲームキャスト トシ

動画:

 コメント一覧 (6)

    • 1.  
    • 2019年01月31日 18:34
    • ねこあつめは面白かったのにRPGになると
      急にケムコ臭くなるな
    • 2.
    • 2019年02月01日 00:23
    • コツコツ強くなってくのは面白かった
      ただ演出面にはけっこう不満がある
      エンディング曲がその辺の街のBGMと同じだったり、どうにもクリアの達成感のようなものを演出する力が足りなかったように思う
    • 3. ターン制がすき
    • 2019年02月01日 13:14
    • 5 戦闘面白いの分かる
      上のコメントの人と同じくどっぷり浸れる何かは足りないかも
      オクトパストラベラーとかサガスカより戦闘とかのシステムは好きなんだけど世界観の掘り下げが足りなくて没入感薄いのかな?次回期待
    • 4. 管理人
    • 2019年02月01日 15:42
    • ストーリーのパンチが足りないんですよね。
      システムは「これぞ携帯向けRPGの知恵の結集!」なんですけど。
      個人的には直情な主人公で押しすぎたところを、天界にも一癖あって人間と確執がおきた掘り下げとか、もう一味あれば名作に近くなったのではないかな、と思います。
      とはいえ、価格以上に頑張っていると思いますけども。
    • 5. まー
    • 2019年02月02日 05:58
    • このぐらいのクオリティで充分なんですけどね
      あんまり3dゴリゴリ使われるとスマホが熱くなってアプリ落ちるから
    • 6.  
    • 2019年02月02日 13:46
    • ストーリーもイラストを端から無視して、
      セリフ全飛ばしでキャラの顔も極力見ないようにして、詰まったらアプリ削除のスタンスでいたら意外と最後まで楽しめた。

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