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朝がくるまで、蒼い月の下を歩く『ブルームーン3』レビュー。眠れない夜、静かに遊ぶ1本

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寒くて暗い夜、思索にふけりながら遊ぶにはもってこいの1本がある。
蒼い月が照らす庭を散策し、妖精や超自然的なイベントを見て回る散歩ゲーム『ブルームーン3』だ。
プレイヤーのやることは、歩いて、ときどき立ち止まって夜の庭を観察するだけ。
激しさも、アクションも、駆け引きも世界だが、そこに不思議はある。

このゲームでは、歩くか、それとも止まるか、それしかできない。
1本指で画面を触ると、少女のシルエットが歩く。
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2本指で画面を触ると走る。
ただし、引き返すことはできないので、走っていると大事なものを見逃してしまうこともある。
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なんせ、このゲームには“調べるコマンド”がない。何かありそうな位置で立ち止まり、じっとして観察していると星が降ってきたり、リンゴが落ちてきたりと不思議なイベントが発生する。
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急ぎすぎず、虫の声、水流などの自然音を聞きつつ散歩して、気になる場所があれば立ち止まってみる。
それが『ブルームーン』シリーズのプレイスタイルだ。
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庭の終点にたどり着くと、これまで見たイベント、見ていないイベントを確認した後にスタート地点に戻ってまた歩き始められる。
1回の散歩ではすべてのイベントを見ることができないので、ゆっくりプレイすればいい。
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そして、何周もするうちにイベントによって夜の庭が変化していき、早ければ1時間、遅くても3時間程度で最後……夜明けを迎え、おそらく何かしらの感動をプレイヤーにもたらすことと思う。
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激しいゲームの動きはないし、映像の力で圧倒するほど最先端のCGを使っているわけでもない。むしろ、ビジュアルとしては古い部類に入る。
しかし、シルエットで表現される庭と、幻想的な音は素朴で、心を落ち着けるのに十分な美しさを提供してくれる。
夜眠れないときなど、眠くなるまで『ブルームーン』で散歩してみるのはいかがだろうか。

概要:
蒼い月が照らす夜を散策し、幻想的な空気感で癒やされるアドベンチャー

評価:6(面白い)

おすすめポイント
幻想的な夜の庭
1作目、2作目を遊ばなくても分かる(2作目はやや難易度高め)

気になるポイント
最後のイベントは少し見つかりづらい

アプリDL:
ブルームーン 3 (itunes 120円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay / Steam )

開発:JMJ Interactive(スウェーデン)

HP:http://www.jm-j.com/
レビュー時バージョン:1.1
課金:なし

ライター:ゲームキャスト トシ

動画: