RSS

記事一覧

ゲーム機的なアクションを美しく洗練し、タッチ操作で設計しなおした『see/saw』レビュー。これこそ、スマホのためのアクション

putr-1
スマホでゲーム機のような『マリオ』系アクション作品を作るとき、常に操作性の問題が付きまとう。
結局、そのまま『マリオ』のようなゲームならコントローラーで遊んだほうが楽しいのは自明なのだ。だが、我々はスマホでどこでも遊べる利点を得る代わりに、この難点に目をつぶってきた。
ところが、『see/saw』にはそんな妥協がない。
美しいまでに操作をそぎ落として操作性の問題を解決し、アクションの面白さをステージギミックに落とし込み、タッチパネルで、素晴らしい操作性で、遊べるパズルプラットフォーマーを作ってしまったのだ。これはアクションゲーム好きには絶対のおすすめだ。

『see/saw』は、“〇”型のアイテムをすべて回収するステージクリア型のアクションゲームだ。
画面の左側をタッチすれば左に走り、画面の右側をタッチすれば右に走る。この操作だけなら、タッチパネルでもまず操作ミスはなくなって快適というわけだ。
IMG_3829

だが、ジャンプボタンがないことはプレイヤーの自由度が減り、ゲームの幅を縮めることに直結する。
『see/saw』では、ジャンプボタンを「ありとあらゆる地形を使いこなす」テクニックに置き換えることで解決している。
例えば、下のS字型ステージではステージ上の“〇”を取得するため、ステージ上に移動する必要がある。
putr-3

しかし、上るためのジャンプ操作がない。なら、どうするか。
こういった形のステージでは、曲面の床に向かってダッシュすると勢いで壁を垂直に走って上っていくことができる。これがまず基本。
putr-4

次に、このステージ。壁とも離れた足場に“〇”があるときはどうするのか。
IMG_3830

まずは右にダッシュして、いい感じに壁走りしたところで、左を押す!
IMG_3823

すると、上昇するベクトルの力を維持したまま左に移動できる。
さらに足場に設置されたジャンプ台を使って、中央の足場まで跳ねることも可能。
IMG_3825

落下の反動をそのまま受け止めて跳ね返す反重力の床もあるし、特定方向から踏んだときだけキャラクターを跳ね飛ばす床なんてのもある。
ありとあらゆるジャンプ系のギミックがあり、プレイヤーはそれらを組み合わせてステージを解き明かすのだ。
IMG_3828
▲画面下のキャラが浮いているのが反動床。

さらにユニークなのが「キャラクターの死体(障害物などにあたって操作できなくなった体)」にも、アイテムの取得能力があるということ。
ステージ上にある2つの“〇”を取得したのち、最後にノコギリの回転方向を見切って身投げして通常は入れない場所に移動する謎解きのようなステージもある。
putr-10
▲画面下のノコギリに守られた〇。これは最後に身投げしてとるのだ。

ステージの解き方は多種多様で、単にアクションのテクニックでとくもの、パズル的な閃きが要求されるものなど、さまざま。
そして、その中には「操作が精密で難しい」はあっても、「操作性が悪くてクリア不能」はない。
putr-7

タッチパネルの操作で、ここまで文句なく快適に遊べて、アクションの動きも気持ち良い。
少ない操作でも、ギミックの組み合わせによるパズル要素で家庭用ゲーム並みに複雑なアクションと同等の面白さを実現している。同時に、テンポ良く、下スワイプ一発でリスタートできてスマホ的な快適さも追求されている。
putr-8

ステージ数も多く、通常クリアに加えて一定時間以内にクリアするスピードクリア攻略のコンプリートもあり、何時間……いや、十数時間遊べる。
putr-2
▲ステージに★がついているのがスピードクリア完了のステージ。後半は難しくなるが全ステージ攻略せずとも次に進めるようにもなる。

タッチパネルはコントローラーの代わりにはなるが、完全な代用にはなりづらい。
だから、最高のアクションを作りたければ家庭用のような操作ではなく、タッチパネルを前提としたゲームを作らなければならない。
そんな難題を、『see/saw』は操作をそぎ落とすことで実現した。
私自身、『Mini Dash』が App Store から消えて以来、ずっと求めていた「こんなアクションゲームが遊びたかった」を体現したゲームの1つといえる。
アクションゲーム好きはもちろん、「スマホは操作性が悪い」と言っているあなたに、このゲームを遊んで欲しい。そして、スマホゲームの可能性を感じて欲しいと思う。
ややゲーマー向けの難易度という前提で、文句なしのおすすめゲームだ。

概要:
左右移動だけでステージギミックを利用し、短いステージを攻略していくアクション

評価:8(かなり面白い)

おすすめポイント
左右操作だけで充実のアクションが遊べる
さまざまなギミックを楽しめる
とてもテンポが良い。

気になるポイント
後半は少し難易度高め

アプリDL:
see/saw (itunes 360円 iPhone/iPad対応)

開発:kamibox(ドイツ)
HP:http://www.kamibox.de/seesaw
レビュー時バージョン:1.0.6
課金:なし

ライター:ゲームキャスト トシ

動画:

 コメント一覧 (4)

    • 1. あ
    • 2018年11月14日 00:29
    • ゲームにこういう評価するのが憚られるが、美しい。
      面白い前提で、美しい。
      いいものでした
    • 2.
    • 2018年11月14日 00:35
    • うーむ、とても面白い
      日本語訳もちゃんとしてるところに依頼したのか
      違和感なくセンスがある
      個人的にポイント高かったのは、iPadだと楽しいけどiPhoneの画面だとキツい、みたいなのもなく
      iPhoneでも問題なく楽しめるのもいいですな
    • 3. あ
    • 2018年11月14日 14:00
    • ここの出してるゲームは、pancakeの時からずっと面白いですね。。
    • 4. Jacqueline
    • 2018年11月14日 21:20
    • 5 ATARIのn+に似た空気のゲームですね
      シンプルで、スピーディで、残虐で…

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
凄い!!iPhoneゲームアプリコレクション
記事検索
最新コメント