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ベルギーにてガチャが賭博と認定され、ガチャ関連アイテムが販売停止中。『ドッカンバトル』、『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットブレイジング』なども

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ルートボックス(ガチャ)は賭博にあたるというベルギー賭博委員会の見解を受け、ベルギーではスマホゲームも含めてルートボックス関連アイテムに販売停止の波が来ている。
その流れの中でバンダイナムコエンターテインメントは9月20日、ベルギー限定で『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットブレイジング』や『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』などでルートボックス関連の有料アイテム販売を停止したようだ。
ただし、無料のガチャつまり、ゲームを進めて手に入る石でのガチャは利用可能となっている。

そもそもベルギーでは今年4月、賭博委員会の調査を受けてガチャが賭博として認定し、『オーバーウォッチ』、『Counter-Strike: Global Offensive』、『FIFA 18』の3タイトルはルートボックスを取り除くように要請を行っていた。

しかし、『FIFA 18』ではルートボックスが継続されたため、検察庁に捜査要請が行われたことがAUTOMATONなどで9月10日に報じられている。
他のスマホゲームでもルートボックス停止の流れが見られ、バンダイナムコエンターテイメントの動きもこの流れにあるものと思われる。
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▲FIFA18のガチャパック

もちろん、多くのゲームメーカーはベルギー賭博委員会の決定に従いつつもこの決定に納得しておらず、話し合いを続ける方針としている。
『ドッカンバトル』のお知らせでも「ベルギーのプレイヤーに大きな影響を与えるのは分かっていたが、ドッカンバトルのサービスを続けるために他の選択がなかった」と、やむを得なず停止したことを書いている。

現在、欧米においてルートボックスは微妙な時期にある。
9月17日には、欧州14カ国と米ワシントン州のギャンブル規制当局が調査委員会を設け、「賭博とゲームのぼやけた境界線に懸念」と題した共同声明を発表しており、ルートボックスやソーシャルカジノゲームなどに対する懸念が表明されている。
この声明によると、新興ゲームやデジタルサービスにおいて、オンライン賭博と類似した特性が見られるため、それらの特性を分析し、適切な対応ができるように協力するという。

ルートボックスは古来から存在する金品を賭けて、金品を得る賭博とは異なる。しかし、プレイヤーから見れば財産を金で買っている(しかもいらないものが当たるときもある)状況にも見えるので、このあたりで何かの公式見解があっても良いのかもしれない。
その見解からくる適切な対応が「ルートボックスは賭博ではない」となるのか、「何かしらの条件付きでOK」なのか、「完全に賭博」なのか、結果次第では欧米にまでルートボックス禁止の流れができる可能性も少しある。
(私自身は、オンラインカジノが問題になっているなかで、オンライン成績と金品が連動したらNGとか、中身の仕組みの透明性の担保が問題になりそうだと思っているが)

現在、日本でもグリー傘下の Wright Flyer Studios が、スマホRPG『アナザーエデン 時空を超える猫』でガチャに不正なプログラムを加えて対処しないままになっているが、そういった状況も踏まえ、海外の規制の結果次第では日本国内でのガチャの流れも改めて討議されることになるかもしれない。