5月12日(土)~5月13日(日)にかけて、京都の“みやこめっせ”で行われるインディーゲームの祭典BitSummit Vol.6。
その中でゲームキャストが注目するゲームに関して、5日わたって5本、5回のインタビューと共に紹介してきた。これがすべてではないが、インタビューを見て遊ぶとより楽しめるように用意したつもりなので、イベントに行く方は電車の中で記事を見つつ、ぜひこれらのゲームを触ってみて欲しい。
BLACK BIRD(G-06ブース)
しいたげられた少女が倒れたあと、残った卵から出てきたのは全てを破滅させる黒い鳥だった……!
ディズニーアニメのようなバックコーラスと共に遊ぶ、循環型横スクロールのシューティングゲーム。物語性に重きを置いたインパクトのある展開が楽しめる。
ゲーム内容はもちろん、その外部での活動も含めて興味深いゲーム。インタビューを見てから遊ぶと、ゲームの感想も一段深くなるだろう。
『moon』から『BLACK BIRD』までつながるインディー開発者の生き方
UNREAL LIFE(R-17ブース)
記憶喪失の少女が、自分の記憶を取り戻していく物語。
少女には周りの物を触って、その記憶を読み取る能力があり、それを利用して世界の記憶から謎を解いていくアドベンチャーになっている。
「知らない街に行って、夜を散歩しているような。そういう感覚を大事にしています。」
という言葉通り、静かで奇妙な高揚感を感じる世界が魅力。今回が最後の出展予定とのことなので、ぜひ試してみて欲しい。
知らない街の夜を散歩するようなゲームを。ドット絵の魅力を信じて『UNREAL LIFE』を世に問う
World for Two(R-22ブース)
荒廃して生命がいなくなった世界に、再び生命を取り戻すアドベンチャー。
最初は死の世界でも、遺伝子を集めて掛け合わせ、新しい生命を作っていくことで躍動感あふれた世界が戻ってくる。プレイヤーがゲームを進めて、それが見た目に反映される満足感が高い。
インタビュー記事ではリア充ぶりに「良い環境からは前向きなゲームが生まれるのだなぁ」と感じた。
命なき世界に生命を作る『World for Two』。リア充がインディゲーム開発を始めるまで
UkiyoWave
葛飾北斎の浮世絵が、まさにそのままの姿で動くゲーム。
作者がこれまで培った経験を活かしたゲーム内容を持ち、かつ、プログラム・映像両面からのアプローチによって浮世絵を動かすことに成功したという。
見た目のインパクトだけで遊びたくなるが「なぜこのビジュアルを選択したのか」記事を見て遊ぶとより深く楽しめるはず。
葛飾北斎の絵がそのまま動く『UkiyoWave(浮世ウェイブ)』作者インタビュー
RPGタイム!~ライトの伝説~
小学生“けんたくん”が自由帳に描いた大作RPGを、彼のナビゲーションで一緒に遊んでいくという「ゲーム内でゲームを遊ぶ」設定のRPG。
平面の画面なのに、ついつい触ってみたくなるほど“物感”のある小学校(傷ついた机、鉛筆にコンパス、そしてノート!)の表現が心をつかみ、1万枚にも及ぶ鉛筆画アニメーションの物量にまた驚く。
何より、独自の「オリジナルゲームを作る方法論」に裏打ちされた個性が光る。
文字通り”作者が生きてきた証”のゲーム『RPGタイム!~ライトの伝説~』
これは私の趣味の中で自信をもって「すごい」と思えたリストだ。
ゲームのすごさとか、注目度は個人の趣味で当然変わるし、BitSummitには多くの人に対応した素晴らしいゲームがたくさんある。
でも、どこに行くか迷ったら、これを参考にしてみて欲しい。