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“しり(Siri)”のつく言葉しかしゃべれないAIになり、真実を暴く『ねぇAI 本当の事がしりたい』レビュー。優しいダジャレゲーム

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真実を知ることは、彼を幸せにするのだろうか?
そんなシリアスな紹介文から始まる『ねぇ、AI 本当の事がしりたい』は、スマホの音声アシスタントとなり、物語中で登場人物が抱く疑問に回答していくクイズゲームだ。
なお、クイズの回答には音声アシスタントのSiri(シリ)からとって、かならず“しり”がつく……あ、これダジャレゲームだ。

この作品をリリースしているコトリヤマさんは、日本の祝祭日、節句を豆知識と共に確認できる『歳時記カレンダー +』を代表作としており、暖かいテイストのイラストにファンがいる制作者だ。

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ところが、アプリを起動した瞬間に目に入るのは遊戯王テイストのバトル。
「やれ…ヒロト…」
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「オレのライフを賭けろ…」
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もう、この絵柄でどこかで見た光景が出てくるだけでギャグ。
「ダメだマコト!そんなことしたら…」
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そこから、ヒロトが場札を見て「待てよ…これ、合成できないか?」と、考え出してからが本番。
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「冥界の王となったエジプトの神は?」というクイズが突然出題され、合成で呼び出せるカードの名前を回答することになる。
オシリとリス……一体、どんなカードなんだ。あ、この先はネタバレがあるのでこのクイズの回答が分からない人は見てはいけないぞ!
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回答は「オシリス」。
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▲クレヨンしんちゃんテイストを感じるオシリス。

と言ったところで、目が覚めて本編が始まる(正直、この路線の続きも見たかった)。
本作は地方に引っ越した家族の暖かいドラマである。
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▲テンションの高いお母さん。

普通に会話をしていると「お互いを知っている関係って…しり○○…?なんだっけ?」などと、回答に「しり」がつくクイズが出てきて、回答するとストーリーが進んでいく。
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▲顔見知り……?いや、4文字だと…?

オープニングの掴みから一転して、メインは「しり」をネタにしたダジャレクイズと、家族を巡るお話し。
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▲地方に越してきた人々との交流なども。

……で、ときどきオタク系のテンプレを入れるネタを差し挟んでくる。
この絵柄ではツンデレとかやられると、やっぱりギャグでしかない。
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課金は一切なく、ストーリーの区切り(全5章)で短い広告をみる必要があるだけ。
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ゲーマー好みの衝撃的な展開も、ミステリーも存在しないが、後半になるにつれ「しり」がつくネタが不足してくるのか、やけくそになってくるのは面白い。
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▲「網走監獄(あば「しり」監獄)!!!」、絶対、これを言わせるためだけにストーリー作っていた気がする。

激しいゲームに疲れたら、たまにはこんなゲームもいいのではないだろうか。

評価:6(面白い)

おすすめポイント
絵柄とネタのギャップが楽しい
しりにこだわったダジャレクイズ

気になるポイント
ストーリーは微妙(それが主題ではないが)

アプリリンク:
ねぇAI (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

開発:コトリヤマ(日本

レビュー時バージョン:1.0
課金:なし
公式ページ:http://www.kotoriyama.com/
ライター:ゲームキャスト トシ