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オールドファッションの美しさを現代に蘇らせる1作『シューティングドローンボーイ』レビュー

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周回プレイでのパワーアップ要素や、無駄な引き延ばしはなく全ステージクリアすれば終わり!
そこにあるのはプレイヤーの腕だけ。
8bit世代風ながらオシャレにまとめたピクセルアート、固定画面の“撃って壊す”縦シューという古典を扱いつつスマホ風にうまくまとめ上げたシューティングが登場した。
この『シューティングドローンボーイ』である。

本作は画面上から襲ってくる敵を、左右移動と上方向へのミサイル攻撃だけで倒すシューティングだ。
敵弾に当たるか、敵が地面に到達するとダメージを受け、ライフが0になるとゲーム終了となる。
ミサイルは主人公の真上ではなく、主人公の両脇から発射されるので多少慣れが必要だが、青いラインでガイドが示されているのでほど慣れるはずだ。
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▲上に表示されるのはミサイルの残弾で、なくなると短時間のリロードが必要。

しかし、慣れられないものもある。
左右の移動操作だ。移動し続ける系のゲームではスライド操作で不自由なく動けるのだが、少しずつ移動して精密に避ける(ちょん避けとも呼ばれる)ゲームではタッチパネル操作ではボタンの押し間違えが発生するのだ。
手元を見て操作すれば押し間違えはないが、今度は上から来る敵に目が届きづらくなる。つらい。

だが、これに対して『シューティングドローンボーイ』は割り切った解決策を示した。
一定数の敵を倒すたびに残弾が回復したり(そのせいで、ほぼリロード時間が発生することはない)、ライフが回復していく。そのため、多少のダメージやミスは気にせずガンガン撃っていける。
「撃ちまくって敵を撃破できれば、多少弾に当たってもおっけー、おっけー」
という気持ちで遊べるのだ。
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もちろん、うまいプレイヤーにはボーナスもある。
ダメージを受けずに10コンボで自動攻撃のレーザーが、30コンボで黄色いレーザーが、50コンボで超強力な虹色のレーザーが、100コンボで極太レーザーが発射される。
10コンボ以上はゲーム的に変化がほぼないが、うまいプレイに目に見える見返りがあるのはうれしい。
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▲照準よりも太い極太レーザー!10コンボより上はゲーム的にあまり変わらないが、変化があるのはうれしい。

私自身、最初は移動のミスが超ストレスだったが、「操作ミスはするもの」とある程度割り切ってガンガン敵を撃っていると、見返りが大きいので小ストレスで済むようになった。
ピコピコな効果音もいい味を出しているし、破壊が気持ちいい。
で、そうこうしていると最終ステージに到達し、ボスを倒すことでステージクリアとなる。
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▲ボスではなぜかレーザーが使えない。寂しい。

難易度は4段階で、HARDモードからは「コントローラーをくれ!」というぐらいきつくなってくる。
おそらくiPadがないとだいぶつらい。iPadがあっても、左右キーを押し間違えることがあって結構辛い。
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しかし、それでもダメージを受けながら遊んでしまう「撃って破壊する」魅力があるゲームでもあるし、広告もプレイ時間に対して少なめなので、レトロゲームが好きな方にはぜひ遊んでほしい。
起動画面のオシャレさも含めて、ファミコン世代にはだいぶ楽しめるはずだ。

余談だが、こういうゲームはNintendo Switchとかで遊びたくなる。
しかし、ゲーム機やSteamはここまでシンプルだと出しづらい(結局、100円でも購入するゲームはセールの良質インディーなどと比較されてしまうから)ので、やっぱり無料で行けるスマホでしか遊べないの状況になっているのがちょっと寂しい。

評価:6(面白い)

おすすめポイント

レトロな見た目がオシャレ
敵を破壊すると見返りがある楽しさ

気になるポイント
左右キーが使いづらい

アプリリンク:
シューティングドローンボーイ (itunes 無料 )

開発:YUSEI MIYOSHI(日本)
レビュー時バージョン:1.0
課金:なし
公式ページ:https://twitter.com/yusei344?lang=ja
ライター:ゲームキャスト トシ