3月16日サービス開始予定であったFUJIの新作ゲーム『23/7 トゥエンティ スリー セブン』（以下、23/7）のiOS版の課金情報がApp Storeに反映されず、問題なくアプリが利用できるAndroid版ともどもサービスの延期となる問題が発生している。
最近、このようにApp Storeへの反映が遅れるトラブルが多発しており、『星のドラゴンクエスト』や『Fate/Grand Order』などでも最新版が利用できずにイベントが滞ったことが発表されている。
こういった「App Storeの反映の遅れ」トラブルは昔から存在していたが、件数としては少なく、開発会社側もあまり公表してこなかった。しかし、あまりのトラブルの多さについに問題が表面化してきたようだ。
これは単にサービス開始が遅れるだけでなく、副次的にも問題をもたらしている。
『23/7』では、App Store版の反映を待つことに対して正常にアプリが配信されているAndroidユーザーが反発し、「iOSに合わせてAndroidユーザーが待たされるのはおかしい」と低評価レビューをつける例が目立つ。
他のゲームでも似たような荒れ方が見られたし、何より季節もののイベント（たとえ遅延していたとしても）などが時期を外してしまっては運営もつらい。
▲なお、App Storeではゲームが始まる前からガチャの最高レア排出率0.5%のために低評価をしているレビューが……泣きっ面に蜂。
『23/7』は後に「予想を超えるダウンロード数のため負荷対策として月曜以降にサービス延期」と発表しなおしたが、事前登録100万人突破にたいして発表時のGoogle Playではダウンロード数は1,000～5,000人との表示。
「何が予想を超えるダウンロード数だ！」とプレイヤーの怒りを買う結果となってしまってもいる。
Appleが原因と発表してもダメ、そのほかの原因と発表してもダメ。
『23/7』はApp Store側の不手際によって完全にゲーム会社が被害を受ける形になっている。
Appleにはこの不具合をいち早く修正するべき、というのは当たり前として、もう1つ言わなくてはいけないことがある。
なぜ、ゲームが始まる前にゲームのレビューがなされるのか、と言う話だ。
本来、レビューとは文句を書く掲示板ではない。ゲームの評価を書く場所のはずだ。
今回のケースではAppleのサポートに文句を言うべきであり、レビュー欄にゲーム内容と関連ないことを書かないもののはず。
そろそろ、レビューの啓蒙キャンペーンをするときがきているのではないだろうか。
