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『PAKO2』レビュー。客(犯罪者)を乗せて目的地に運ぶ犯罪版クレイジータクシー

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車を運転して警察から逃げる「カーチェイスシミュレーター」に、続編『Pako 2』が登場した。
短時間で終わって、テンポよく何度も楽しめる魅力、ざっくりしたポリゴングラフィックはそのまま。
しかし、前作はひたすらに逃げ続けてタイムを競う激ムズ系ゲームだったのに対して、今作は犯罪者を拾って目的地まで逃がす『クレイジータクシー』+『GTA』な「運び屋ゲーム」に変化している。

ゲームを始めたら、まずは乗る車と行き先のマップを選ぶ。
車はそれぞれスピードや武装、耐久力が定められており、強いものはそれなりに高価。
車もマップもゲーム内通貨で購入する方式だが、買い切りゲームのバランスになっているので、数回のプレイで簡単に購入できる。
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ゲームは見下ろし型の画面で、車は自動的に前へ走行する。操作は画面左右のタッチで曲がり、左右同時押しでバックとシンプル。
さて、今回のゲームは運び屋なので、まずは客(犯罪者)を乗せなければならない。
最寄りにいる客が赤い矢印のナビで案内されるので、それに従って移動すると赤いサークルが見える。ここに近づくと、車に客が乗車する。
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客を乗せると目的地が示され、同時に画面上に報酬額が表示される。この報酬は時間と共に減るので、どんな手を使っても素早く送り届けるのが『Pako』のおきてだ。
ただし、犯罪者を乗せた瞬間からプレイヤーも犯罪者となり、パトカーが追ってくるようになる。
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警察はプレイヤーを止めるためなら手段をえらばない。
パトカーは体当たりで車をつぶしにかかり(体当たりや衝突で耐久力が0になるとゲーム終了)、長くプレイしていると警察ヘリからバルカン砲やミサイルまで打ち込まれてくる。
プレイヤー側の車もオートで車両から銃撃するため、走っているだけでド派手なカーチェイスが繰り広げられるのが楽しい。
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それにしても、前作の『Pako』ではなぜ警察に追われているかわからずに「無実の罪で追われている」とか想像していたものだが、直球で犯罪者だったとは……。
というか、警察にここまでさせる犯罪者とは、いったい何なのか。
そんな考えが頭をよぎるが、とりあえず青い矢印のナビに従って進むと青いサークルがあり、そこで客は降りていく。
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ステージ内の客をすべて送り届けるか、途中で警察に捕まるかするとゲームが終了し、送り届けた分の報酬が手に入る。
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前作も面白かったが、今回もまた面白い。
前作と同じく細い道に入ったり、壁際で曲がったりすればパトカーが追随できずにぶつかって炎上するアクションテクニックの面白さがあり、演出が派手になってその面白さは向上している。
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また、今作にはきまった地図と目的地があり、これらを記憶することでゲーム効率が上がっていく。
ナビの通りに行くと壁があって(ナビは方向しか示さない)行けない場所、実は大胆にショートカットできる場所などが用意されており、プレイするほどにプレイヤーのナビ力が上がって成績が上がるのだ。
運び屋ゲームの名作『クレイジータクシー』と比べるとアクション寄りだが、地図を覚えてショートカットの要素もある。
それらがうまく交わり、テンポよく遊んで、次々と新しいマップや車を購入し、成績を伸ばして「あと1ゲームだけ……」と、何度も遊んでしまう面白さを生み出している。

全体にあせた色づかいのためか、場所によっては道が見づらいのが難点ではあるが、それ以外に気になる点もない。
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▲色あせた感じで、道が見づらい。一応、目立つ道路を目印にすればだいたい動けるが……。

気軽に遊べて何度もやってしまう、アーケード的な面白さを探しているなら『Pako 2』はおすすめだ。

評価:7(要チェック)

おすすめポイント
テンポよく楽しめるアクション
プレイするほどに成績は上がる

気になるポイント
道が見づらいことがある

アプリDL:
PAKO 2 (itunes 240円 iPhone/iPad対応)

開発:Tree Men Games(フィンランド)
レビュー時バージョン:1.0.3
課金:なし

ライター:ゲームキャスト トシ

動画: