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絶望の歌と世界のシューティング『崩壊のダンガンウォール』レビュー。飲酒プレイで発見した遊び方

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『崩壊のダンガンウォール』が発売されてすぐお気に入りとなり、これを少し遊ぶことが日課になった。
このワイヤーフレーム風の世界の中で歌をBGMに進む横スクロールシューティングをプレイするのは、なんとなく楽しい。
が、1つ大きな問題があった。
「自分でわざわざ毎日プレイしているのに、なぜ面白いかわからない」
状態だったのだ。その謎は、酒に酔っ払ってプレイするまで解決されなかった。

本作は、ショット特性の異なる4つの機体から1つを選び、全5ステージを攻略するシンプルな横スクロールシューティングである。
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移動には指の動きに合わせて自機が動く相対タッチを採用し、ショットはオート。
画面右下のボタンでショットを切り替え、その1つ上のボタンでエネルギーを消費して放つ特殊攻撃“ウォールブレイク”を起動できる。
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ウォールブレイクのエネルギーは敵を倒すか、敵のレーザーと自機のレーザーが交差すると貯まり、500以上の貯まるボタンが解禁される。
そして起動すると近くの敵弾が消え、瞬間的に攻撃力が高くなり、その瞬間からBGMが歌に切り替わる。
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▲裏技として、武器切り替えボタン連打でもエネルギーは貯まる。

画面中央の数値は上から順にスコア、スコア倍率、ゲーム中にウォールブレイクを起動した回数(緑)、スコア倍率が0になるまでの残り時間(赤)、ウォールブレイクのエネルギー。
これらの数値やシステムの説明は一切ない。えらく不親切でプレイヤーを突き放した作りが逆にすがすがしい。
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で、ゲームとしてはどうかというと、それほど難しくもなくパターンを覚えて集中して遊べばクリアできる。
難しすぎずに遊べて、シューティングが得意でなくても2週間ぐらいでクリアできる(エンディングはない)お手軽なゲーム。楽しめるが、これだけではずっと遊んでいる理由にならない。

一部の敵はレーザーを反射してダメージを与えられるとか、ウォールブレイクで消した敵弾も敵に対する攻撃になるとか、細かいネタもあるがゲームの面白さを高めているかというとわからない。
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普通に遊べるシューティングの『崩壊のダンガンウォール』が、なぜお気に入りになってしまったのか自分で理解できなかった。
そして、悩みつつも飲み会からの帰りに遊んだとき、急にこのゲームの魅力が理解できた。
このときの『崩壊のダンガンウォール』はド迫力で、いつもの倍以上楽しかったのである。

下の画面を見て欲しい。このゲームは画面左で自機が発射している弾は長いが、右に行くと半分ほどの長さになっている。つまり、強烈なパース(遠くから近くになるにつれて物体が大きくなる度合いが他のゲームより格段に強い)が付いており、プレイヤーに向けて弾や背景が強烈に迫ってくる迫力があるのだ。
酔っ払い、寝転がって目の前にスマホを置くことでこの迫力が強化され、ゲームの世界への没入感が増したのだ。
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そういえば、イベントで展示されていたテスト版『崩壊のダンガンウォール』はもっと没入感が高かった。それはでかいスクリーンに写して大音量のスピーカーを使っていたためではないか。
翌日にiPadでゲームを遊んでみると、その推測の正しさが証明された。でかい画面では映像と光の演出への没入感がましていて、「あ、俺はこの映像に浸りたくて遊んでいたんだな」と、はっきりわかった。
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背景をよく見るようになって、さらなる魅力もわかるようになった。このゲームは私のノスタルジーをえらく刺激していたのだ。
宇宙艦隊に『レイフォース』を思いだし、ボスのレーザーを相殺するとき(多分相殺している)『ボーダーブレイク』を思い出す。おそらくグラフィックが抽象的なので、多くの方がそれぞれに過去にプレイしたゲームを重ねるのではないだろうか。
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で、そのバックに歌が流れているのだが、この歌の歌詞の悲惨なこと。
「もし僕の願いが叶うならこの足で歩いてみたい」
「Judgement day will come to me(裁きの日が私にやってくる)」
などなど、ゲームは面白いが背後のストーリーは深刻だった往年の名作達を思い出す内容である。
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▲歌詞の一部はゲームオーバーのたびに表示される。

シューティングという鍵を通じて懐かしのゲームを思いだし、なんとなくカッコいい世界に浸る。
レーザー反射システムも、細かい弾が炸裂するシステムも、攻略パターンには全然組み込めなかったがカッコいいからそれでいい。
世界に浸れたら次は歌を聴き、『崩壊のダンガンウォール』の世界設定に思いを馳せる。
もちろん普通にも遊べるが、楽しいと言うより「浸れる」ことが本作の最大の魅力と感じている。
そう、「雰囲気でシューティングを遊んでいる」のだ。

かなり人は選ぶが、iPadを持っていたり、大画面にゲームを投影できるレトロシューターの皆さん、興味を持てたらぜひこのゲームを手に取ってみて欲しい。

評価:6(面白い)

おすすめポイント
ワイヤーフレームのスタイリッシュ空間
ストーリーを表した歌(とくにステージ1は良い)
抽象的で記憶を刺激する背景と光の演出

気になるポイント
一方でシューティング的なフィードバック演出は薄い
敵の攻撃パターンも含め良くも悪くもシンプル

アプリDL:
崩壊のダンガンウォール (itunes 480円 iPhone/iPad対応)
開発:QuizCat Games(日本)
レビュー時バージョン:1.0.4
課金:なし

ライター:ゲームキャスト トシ

動画:

 コメント一覧 (3)

    • 1. 通りすがり
    • 2018年01月30日 01:32
    • 5 全く共感できる。
    • 2.
    • 2018年01月30日 01:35
    • 飲酒プレイ楽しそう。
    • 3.
    • 2018年01月31日 07:37
    • ダライアスみたいな感じ?
      巨大スクリーンや筐体の振動機能があって初めて面白さ楽しさが分かる系

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凄い!!iPhoneゲームアプリコレクション
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