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消費者庁、ガチャ確率の有利誤認で『KOF98 UMOL』に措置命令。3%の表記が実際は0.333%

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2018年1月26日本日、消費者庁は中国のOURPALM株式会社が運営する『The King of Fighters '98 Ultimate Match Online』に対して、ガチャ確率の表記についてプレイヤーに誤解を生む「有利誤認」を起こしていたとして、景品表示法に基づく措置命令を行った。
ゲーム内のガチャイベントで人気キャラ“クーラ”のイベント10連ガチャに「出現確率:3%」と、ガチャ1回当たり3%の確率で“クーラ”が当選すると受け取れる表記があったが、実際は異なっていた。
ゲームキャストでは過去に「有利誤認の疑いがある」と記事にしていたが、実際にそうなっていたようだ。
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これが消費者庁が問題としたガチャイベントの表記。
このイベントの10連ガチャでは、10回中1回は“万能破片”というアイテムが当たるが、残りの9回からは3%の確率で“クーラ”が当たるように見える。
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しかし、実際のところ1回は万能破片が当たり、1回は格闘家が確定かつ3%で“クーラ”が当たり、残りの8回は0.333%でクーラが当選する状態だったという。
ゲームキャストでは問題発覚時に『KOF98UMOL』のプレイヤー複数から話を聞いているが、多くのプレイヤーは10回のうち9回が3%で“クーラ”が当たるものと勘違いしていた。
あまりにも当たらなかったプレイヤーが問い合わせることで表記問題による確率の誤解が発覚し、訴訟問題に発展して大きく騒がれていた。

措置命令に関しては、『KOF98UMOL』ではクーラ問題が騒がれてから表記を改めていたが、正式に措置命令が出されたことでプレイヤーへの補填などが行われるのか、その際に同様の表記をしていた“ルガール”や“ゲーニッツ”イベントのガチャも対象になるのか注目される。
また、現段階でアプリ内にお知らせはなく、措置命令を受けたことも措置命令を受けた本日の時点で公式サイトのお知らせの3段目に表示されており、「本件役務の取引条件に ついて、実際のものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者 に誤認される表示であり、景品表示法に違反するものである旨を一般消費者に周知徹底すること」という措置を執行していると言えるのか消費者庁の判断も気になるところだ。

関連リンク:
消費者庁KOF98 UMOLへの措置命令