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えっスマホで『PUBG』が!? 中国では人気無料ゲームTOPのうち3作品がPUBGライク。NetEaseもほぼコピー品『荒野行动』をリリース

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100人のプレイヤーが広い空間で戦い、廃墟の中から装備を集めつつ最後の1人になるまで戦うサバイバル・バトルロイヤルゲーム『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』(PUBG)。
150万人同時接続という大記録を打ち立てた本作のクローン系ゲームが中国で大人気になっている。

現在、『荒野行动』はApp Storeのランキングを見るとNintendo Switchでリリース予定の『王者栄耀』(Alena of Valor)を抜き去って1位にいる。そして、2位と4位もまた『PUBG』クローン。
恐ろしい人気を誇っているようだ。
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実際にゲームをプレイしてみると、3つの意味で驚かされた。
まず、ゲームの内容のコピー加減に驚いた。
最初に100人のプレイヤーが飛行機に乗り、思い思いの場所に落下していく。
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▲ソロ、デュオ、スカッドの3モードがある。

最初は裸一貫で始まるが、屋内などに落ちている装備を入手することで、プレイヤーは武装を固められる。
言い換えれば、建物付近に落下しないと装備は手に入らない。だが、建物付近は他のプレイヤーも落下点として狙うため、争いも起きる。
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最後の1人になることが目的なので、息を潜めて隠れていることもできる。
ただし、時間とともに安全地帯が狭くなるため、最終的には人口密度が上がっていって逃げ場はなくなる。
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乗り物の要素もある。もちろん、乗り物に乗ることもできるが、乗り物を狙って近寄るプレイヤーを待ち伏せるような作戦も使える。
どこで、誰が何を企んでいるかわからない。気の抜けないゲーム展開が魅力である。
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ゲーム自体は中国語ではあるが、『PUBG』をプレイしていればまったく問題なくプレイできる。
そして、『PUBG』の説明と何も変わらないほどのコピーぶりに驚いてしまう。

次に、その面白さに驚いた。
かつてGameloftがスマホで「あの○○っぽいゲーム」を出していた頃は、スマホの性能の低さもあって元のゲームとはかなり異なる体験のゲームとなっていた。
しかし、今になってみるとタッチパネルへの慣れなどもあって、内容も体験も劣ってはいても近いものを出せている。

最後に、パブリッシャーに驚かされた。
通常こういったクローン系ゲームは名も知れぬ業者が出すものだが、『PUBG』系に関しては中国で最大手のメーカーであり、『陰陽師』でも知られるNetEaseが『荒野行动』に加えて『終結者2』という2作をリリースしている。
後者は120人同時に戦えるのだが、『荒野行动』の方が人気を博しているようだ。
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これらのゲームを見ていると、ハードの進化を大きく感じられる。
iPhoneにSteamの名作が次々と移植されるようになってきたように、今後はPCで人気のゲームのアレンジが次々出てくるようになる。それぐらいのハード性能をスマホは獲得したようだ。

本作に関しては、そのままのコピーとなると大手を振って(複数言語対応では)出てこないかもしれないが、今後はスマホでもアレンジルールのバトルロイヤルゲームが次々と遊べるようになるかもしれない。

最後になるが、今回はゲームへのリンクは差し控えさせていただく。
ゲームキャストのルールとして、内容が極めて似ていてもスマホとゲーム機では体験が変わるし、ハードが異なればお互いの利益を食いわない(そして、ゲームシステムに著作権はない)からアプリへのリンクは掲載することにしていたが、今回はちょっと「見直しても良いのではないか?」という考えになったためだ。
もし、これについて答えが出たらそのとき改めて『荒野行动』をちゃんと紹介するだろう。