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遊んでいると腹が減る、食事が旨くなる。そんなパズル『Campfire Cooking』レビュー

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遊んでいると、ご飯がおいしく食べられる。プレイヤーの食欲を刺激する楽しいパズルが登場した。
バーベキュー料理を作るパズル『Campfire Cooking』を遊んでいると、本当におなかが減ってバーベキューを始めたくなるのだ。これは冗談ではない。
帰宅時の電車の中などで遊んでみると、晩ご飯がおいしくなる。そして深夜作業中に遊ぶと、夜食を食べたくなる……そんなゲームだ。

本作はバーベキューをモチーフにしたゲームで、
「まだつかないのー?」
「パパ、おなか減ったー」
というオープニングから始まり……。
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プレイヤーの前にたき火とフォークに刺さったマシュマロが出てくる。
このフォークをスワイプして1マスずつ動かし、マシュマロを焼いて調理するのだ。
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マシュマロには上下2面あり、どちらも正確に1回だけ焼いて仕上げる必要がある。
フォークに向かって横スワイプすると半回転してマシュマロの面が入れ替わり、縦スワイプ時は面を入れ替えずに移動する。
で、炎の上に移動すると「じゅーっ!」っとマシュマロが焼ける。この焼き色、もう美味しそうでしかない。
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で、縦横の移動を駆使して面をずらし、両面を焼けたら調理完了!
マシュマロを焼いておいしかった記憶はないのだが、この焼き感を見るだけで腹が減ってくる破壊力。見た目にもコミカルで楽しい。
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パズルだけを切り取っても優秀で、ルールは分かりやすいし、リスタートや1手戻すなどの機能も使いやすく、難易度も適切。
ステージの仕掛けとしては10~15ステージごとに新しいギミックが盛り込まれ、ルールに飽きることがない。
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▲火の上に置かなければならない鍋と、90回転できる串。

新しい解法が出るときは、それを活かした簡単なパズルから始まるので、結構スラスラ解けてしまう。
適度に悩む頭の体操として楽しく遊べる。また、解けないステージは飛ばすこともできてストレスフリー。
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▲15ステージ中10ステージ解けば次のエリアまで行ける。

で、そうやってどんどんプレイしていると、このゲームがプレイヤーの胃袋に牙をむく。
食事を調理するたびにおいしそうな料理ができるだけでなく、プレイヤーの耳を通して食欲に訴えかけるのだ。
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▲マシュマロ焼き、イチゴ鍋やパイン鍋などのゲテモノを調理しているはずなのに、おいしそう。

火のはぜる音、鍋がグツグツ煮込まれる音……全ての音が、本能に訴える。

「じゅ~っ!」
(あ、美味しそう)
「じゅ~っ!」
(食べたくなってきた……)

焼いて音がして、こんがり仕上がった料理が見た目に食欲をそそり、それを10ステージ繰り返した頃にはご飯が食べたくてしかたなくなる。
で、その状態で食事をとるといつもよりおいしい。この感覚はやってみないとわからないものなので、ぜひ直接手に取って試してみて欲しい。
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このゲームの作者のLAYTON HAWKESさんは、8歳のころからお絵かきする代わりにパズルゲームを作ってきたというベテランで、いつか彼の作ったパズルゲームを紹介したいと思っていたのだが、パズルゲームとしては面白いのに見た目のパンチが欠けていた。
だが、『Campfire Cooking』はモチーフも見た目も良く、当然ながらパズルの内容は折り紙付き。
見た目にも楽しく、パズルとしても楽しくストレスなく遊んで、最後に食欲もわいてしまう。ゲームを探しているなら、ぜひ購入候補に入れてみて欲しい。

難点があるとしたら、このゲームに触発されて「マシュマロ焼き」をコンロで作ったら、ダダ甘でおいしくなかったことか。あれをおいしく食べる方法はあるのだろうか……。

評価:7(要チェック)

おすすめポイント
おいしそうなビジュアルと音
適切な難易度のパズル

気になるポイント
マシュマロ焼きを作ったらおいしくなかった

アプリDL:
Campfire Cooking (itunes 480円 iPhone/iPad対応)

開発:LAYTON HAWKES(オーストラリア)
レビュー時バージョン:1.0
課金:なし

ライター:ゲームキャスト トシ

動画: