深く海に潜る少女と、プレイヤーの物語を一体化するテクニック。『in:dark』ができるまで - PR
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- 2017年07月01日

アクションのゲーム性とストーリーは相反することが多い。
アクションゲームを激しく見せればストーリーと乖離することがあるし、ストーリーを見せ続けれればアクションが中断する。
ストーリーに沿ったアクションを見せようとすると、超人的なヒーローという設定なのにプレイヤーの操作次第で負ける設定の不整合などが出てきたりすることもある。
ところが『in:dark』ではゲームを全く邪魔せず、プレイヤーにストーリーを見せる手段を作り出している。
そして、その手法に至った思考とテクニックが海底に隠された秘密を探る、女の子と魂の旅路という題でMade with Unityのサイトに掲載されている。
記憶が混濁した少女の魂を操作し、海の底を目指すアクションである。
ゲーム開始時点でプレイヤーに伝えられるのは、「海の底を目指していること」「魂がむき出しになっていること」「記憶を思い出さなければならないこと」だけ。
しかも、プレイを通じて少女の記憶も思い出されていくが、言葉もないイラストがバラバラに提示されるのみである。

プレイしてみるとわかるが、この仕組みは非常に優秀だ。
まず、イラストを1枚見るだけでストーリーが進むので一瞬でゲームの邪魔にならない。
何より、プレイヤーと少女の体験が一致するのである。
少女は記憶が混乱しており、自分自身の記憶を思い出せずにいる。なぜ海の底を目指しているのかわからない。プレイヤーもまた少ない情報からストーリーを類推することとなり、混乱する。
それによって、混乱した少女が記憶を取り戻そうとする様子とプレイヤーは同じ状況に置かれ、ゲームにより深く入り込めるのだ。

どんな経緯でこれを思いつき、どのようにゲームを作っていったのか。
ぜひ、Made with Unityのサイトで3つの記事を見て欲しい。
プレイヤーなら『in:dark』の世界をより理解してゲームを楽しめるはずだし、ゲーム開発者も参考になるだろう。
・in:dark – インダークのゲーム説明
ここでゲームの説明を見られる。
・プレイ体験を深める物語のつたえかた
物語を語る手法と、その意味を見られる。
海底に隠された秘密を探る、女の子と魂の旅路
ゲームを作るまでの経緯と、作者のインタビュー。
そして、本体のアプリ。
in:dark - インダーク (itunes 360円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
※この記事はユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの提供でお送りしています。

気になるポイントも少なくないです
カラダが近すぎて理不尽なミスを誘発しがちなこと、アイテムが柱についていることが多く見逃しやすい
スキルやお店はそのつどゲームにブレーキがかかるので気持ちよさが目減りしているように感じました
スキルがたまるとアイテム出現みたいな感じでも良かった気がします
ざっくり言うとdownwell的なポイントがことごとく足を引っ張ってると感じました
デザインや演出力、作家性の高い作者さんなので、アドベンチャーゲームでもヒットを生める可能性を感じました
あと作者さん風貌がアクションスターみたいなのも良かったです