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4年前の鳥山明のパクリ疑惑は不当な批判だった…『スカイロック』続編で明かされる真実

skylock
皆さんは『スカイロック』をご存じだろうか。
『スカイロック』は、王道・オールドテイストを強く押し出したRPGで、脚本に映画『ドラゴンボール 神と神』や『GANTZ』などを手掛けた渡辺雄介さん、キャラクターデザインには幹大樹さんが参加していることを大々的に売り出し、2013年にリリースされたMobageのゲームである。
本作のリリース時、イラストについて鳥山明さんを不当に模倣しすぎているとする話題がネットを駆け巡り、多くのサイトが取り上げたのだが……続編である『Skyover』の告知に合わせて、この噂の真実が明かされた。
なんと、ネットを駆け巡った批判は不当な批判だったのである。

『スカイロック』イラストが鳥山明風すぎるという話題は、まとめ系サイトに取り上げられただけでなく、有名な漫画家が関連する発言したこともあって多くのニュースサイトで取り上げられた。
が、実際はどうだったのだろうか……真実を知れば簡単。
アートを担当する幹大樹さんは、正式に鳥山明さんに師事した弟子だったのである。
つまり、鳥山明さんの弟子が、鳥山明さんの影響を強く受けたタッチで描いていたのである。
これまでVジャンプなどで鳥山明風のイラストで漫画を描いていた方もいるし、ドラクエ関連画で似せたタッチの方もいた。そういった“鳥山明の系譜”が幹大樹さんだったのだ。

今、『Skyover』の公式サイトを見ても、幹大樹さんのプロフィールを確認してもそうした事実が書かれているが、当時はそういった情報が一切出てこなかった。
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Exys株式会社のページより。DBの仕事などをしたことが書かれている。

実は、ゲームキャストでも『スカイロック』リリース時にこの噂が気になって調べたことがある。
というのも、国民的な大御所を真似てトラブルを起こしたら面倒なことになるし、巨大プロジェクトでそんな摩擦を起こすのは不安材料でしかない。
果たしてドラクエなどのイメージを借りるためとはいえ、単にパクるようなことをしているのだろうか……という疑問から調べることにしたのだ。
調べた結果、アートを担当する幹大樹さんは正式に鳥山明さんに師事した弟子であったり、漫画『ホットライン』以外に鳥山明さんの作品にかかわる仕事をしていたところまでは調べがついた。

公式がそれを書かなかった理由はいろいろと想像できるが、何よりも大きいのは幹大樹さんの扱いに関する問題と想像できたからだ。
鳥山明さんの弟子としてデビューしてしまえば、鳥山明さんの後継者的な扱いを受けてしまう。すると、宣伝文句としても「あのドラクエの鳥山明さんの弟子!」になってしまう。
そうなれば現役である鳥山明さんの仕事と食い合う可能性もあるし、集英社との関係も調整が必要になるだろう。
独自の味が強く出て、アーティスト幹大樹としての評価が定まるまで表に出せなかった……というあたりが理由ではないかと想像できた。
『スカイロック』をリリースしたgloopsも幹大樹さんもそのことに触れておらず、私も理由に思い至ったので記事にせず、ようやく4年越しに事実が明かされたのだ。
実際、Twitterで公開されているイラストを見るとわかりやすく独自の味も出てきているし、幹大樹さんのTwitterで公開されているSkylockのイラストもわかりやすく変わっている。
だから、このタイミングで公開されることになったのだろう。

なお、不当な疑惑もかけられた『スカイロック』だが、スマホでは3D化された魔者のデザインが良かったものの、初期のコンテンツ不足が目立って(gloops初のスマホ専用ゲームということもあってノウハウが足りていなかったのだろう)勢いは出なかった。
しかし、同じメンバーが集結してその経験からゲームを制作する『Skyover』は当時のミスを繰り返さないと思うし、汚名を返上した幹大樹さんのイラストだって冴えまくると思う。
この機会に、以前「パクリっぽいから」で敬遠していた方も、事前登録してはいかがだろうか。

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※本記事の内容的にPRと書くと書かされている感がでる記事だったので相性が良くないと考えてアフィリエイトを削除してPR表記を削除しました。