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面白くなるまで作ることをやめない。ニンテンドースイッチでセールス1位を獲得した男の物語:PR

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スマホゲームで名をはせた2人の男が作ったゲーム、『神巫女 -カミコ-』のインタビューが、Made with Unityのサイトに掲載されている。
神巫女は、3人の巫女たちが天魔を討つ2Dアクションで印象的なドット絵と何度も遊べるリプレイ性でニンテンドースイッチ初期(そして、今も)人気作としてDLランキング1位を獲得したゲームである。
そんな『神巫女』にまつわる資金的な問題と制限、そのなかで良いものを作るクリエイターの苦悩などが語られており、その内容は非常に興味深い → 神巫女制限の中で作る楽しさ | Made with Unity

だが、それ以上に目を引くものがあった。インタビュー記事を見ると、そこにクソゲーでゲームキャストを悩ませた、見知った男がいたのである。

その男の名は、Kan.Kikuchiさんという。
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そうですね。大学3年の冬休みぐらいにものすごく暇だったので「なんか作ろう」と思って。ツールやゲームを何本か作っているうちに、それが主になって就職しました。
Made with Unity神巫女インタビューより
知ってる。
彼の最初の作品は2011年の1月の『兎に角逃げて』である。白黒の画面で、乱雑に落ちてくるブロックから逃げる避けゲーム。
説明文に「自分なりに面白く作ったつもりです」と書かれていたので30分遊んだが、面白さがわからず、困ったあげくに「とにかく逃げるゲーム」とだけ書いたことを覚えている。
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だが、それは始まりでしかなかった。
その後も彼はアプリを作り続けた。基本的にはぜんぜん面白くなかったが、作るたびに「今度はこんな意図で作りました!」と語り、少しずつ前進は見て取れた。

それから1年。彼は、ついにApp Storeの無料ランキングTOP100位にゲームを送り込んだ。『箱庭RPG』である。
だが、実際に遊んでみると箱庭RPGの出来は粗かった(過去作よりも良かったが)。
なぜ、このRPGが上位に食い込めたのだろうか……?
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その謎はすぐ解けた。
そのアプリの名は『箱庭RPG』。検索されやすい単語「箱庭」と「RPG」を並べ、超クオリティの高いアイコンでDLを稼いでいた。
そっちじゃない、努力の方向はそっちじゃない!
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と、そんな事件がありつつも、その後もクソゲーと微妙にイカすゲームを次々と出し続け、Kanさんは総計30本以上のアプリを作った。
インタビューでは謙遜して「何本か」などと言っているが、それどころの話ではない。
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Kk.comより。全部Kanさんの作品。

そして、それが報われる時がやってきた。
ローグライクゲーム『ローグライフ』がリリースされたとき、多くの開発者の間で「これは面白いのではないか」と話題になり、私自身も楽しく遊べた。
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おそらく、Kanさんにはローグライクに適性があったのだろう。
その後に3Dゲームの実験などを繰り返したあと、この実績を元にユウラボさんとタッグを組んでシンプルローグライク『1-Bit Rogue』をリリースし、ヒットを飛ばした。
『1-Bit Rogue』は、もう粗くなかった。
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Kanさんは『1-Bit Rogue』のタッグで『神巫女』を作り、ニンテンドースイッチのDLランキング1位を獲得した。
ここまで6年、総計34本。面白いゲームを作る方法論はいろいろあれど、ここまで泥臭く続けたクリエイターはそういないだろう。

彼の最新のゲーム制作の道が、Made with Unityでは語られている。スマホでゲームを作り続けた彼が、今どのようにゲームを作っているのか。ぜひ、その様子を確認してほしい → 2人×4ヶ月で作り上げた、懐かしさと新しさ

※この記事はユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの提供でお送りしています。
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