ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

若さと情熱の暴走が生んだ学生版BitSummit「Connect Fest 〜BitSummitに憧れて〜」レポート

IMG_4781
5月21日にBitSummitで沸き立つ“みやこめっせ”の反対側、“ロームシアター”で、もう1つのゲーム展示イベントが行われていた。
メガビットコンベンション……ではない。
BitSummitにあこがれる学生たちのゲーム展示イベント“ConnectFest 〜BitSummitに憧れて 2017〜”だ。

BitSummitを離れてコンビニに買い出しに行ったとき、大きく飾られていた看板。
それによると、関西学生ゲームが集う“ConnectFest 〜BitSummitに憧れて 2017〜”という展示会がロームシアター3F第2会議室で行われているという。
BitSummitの箸休めに、軽い気分で見に行くと……。
IMG_4780

ホワイトボードのお出迎え。この手作り感、学生らしくて良い。
IMG_4782

が、そのまま会場に入ってみると、思った以上に本格派であった。
入り口から見える巨大スクリーンでBitSummitのTwitch放送が流れ、10以上の学生ゲームが展示され、ブースの形をなしていた。
IMG_4783

それ以上に驚いたことに、展示内容はバラエティに富み、かつクオリティもかなり高い物が見受けられた。
ここで一部を紹介しよう。

フル3Dのホラーゲーム『The Sin』。怪物が徘徊する無人施設の中を歩くアドベンチャーである。
IMG_4793

怪物に捕まればゲーム終了という緊張感のなか、音を頼りに接近を察知して捕まる直前にライターの火で追い払わなければならない。
原始的な「音を聞いて手持ちのライターで撃退する」仕草が良くできており、うまくホラーを演出していた。
bcd756f6-88e5-4961-b36a-4eede2cf7be0_rw_1200
▲立命館大学「OGC」の作品。

空戦を楽しめるVRゲーム『VRエー○コンバット』。
IMG_4788
▲立命館大学 「RiG++」の作品。

Wii Fitとコントローラーを利用し、足踏みで歩けるVR歩行アドベンチャーまで展示してあった。
IMG_4795
▲立命館大学 「RiG++」の作品。

パズル&アドベンチャー『Arte0.』。
学生時代、ぷよぷよ的な落ち物ゲームを作って展示していたので、個人的にスゴく懐かしさを感じてしまった。
IMG_4791
▲立命館大学映像学部「ゲームゼミ」の作品。

理不尽系の激ムズ脱出ゲーム。よくよく考えると、なんとなく死亡理由が分かるようになっていて感心した。
IMG_4785
▲大阪電気通信大学「PAC」の作品。

スマホでもお馴染みの形式をとったポイントクリック型アドベンチャー。
フル3Dで素材まで一部自作しているとか。
IMG_4789
▲大阪電気通信大学「PAC」の作品。

『鮭の帰還~とにかく私は帰りたい~』。
鮭が産卵のために川に帰る様子を表現したアクションゲーム。テーマもユニークだが、大量の鮭がいることを“集団遡上数の暴力”などと表現するなど、センスが光る作品だった。
eac7bc_b577da662e3c42cb892de4dd982d7b77~mv2
▲和歌山大学「CGP」の作品。

そして、1番長時間プレイした3マッチパズル。
常にミッションが画面上に表示され、それをこなせなければ即座にライフが減ってしまう。
だんだんと難しくなるミッションをこなす、ハード系3マッチの珍しさに惹かれた。
IMG_4801
▲和歌山大学「CGP」の作品。

どのゲームをプレイしているときも、作者の学生さんが丁寧にゲームを説明し、目を輝かせて感想を求める姿がとても初々しく、気持ちの良いイベントだった。
IMG_4804

関西に存在する複数大学のゲームサークルが集う“関西学生コンソーシアムConnect”が運営しており、会長の末浪さんによるともともとBitSummitとの連携を目指して企画されたイベントとのこと。
企画書を作った後に勢いで会場を抑えたら、「会場を抑えてしまったならもういいよ(笑)」とBitSummit側に認められて同日開催が決定したとか。
無軌道な行動力を見せる学生の若さと勢いがまぶしい!

彼らはBitSummit側の運営と話してイベントをしており、文字通り「BitSummitにあこがれて」本家に参加していく意思を見せていた。
もしかしたら、来年のBitSummitには学生ゾーンができて、彼らの姿を大勢の客が見ることになるかもしれない。

connectについて詳しく知りたい方は公式ページをどうぞ → connect公式
また、イベントをより詳しく知りたいなら京都暮らしポータルの記事がとても丁寧なので合わせてみて欲しい。