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【TIF】人の気持ちと行動の間を読む『STAY』。空気を読む日本の文化に対話アドベンチャー

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5月13日~14日に開催されたインディーゲーム博覧会「TOKYO INDIE FEST」に、人の気持ちや行動の間を読み取り、信頼関係を作る独特なアドベンチャーゲームが展示されていた。
スペインの開発者2人組による開発チームAppnormals Teamの『STAY』だ。
PCだけが存在する暗い部屋に閉じ込められた男クィーンと、たまたまチャットがつながったプレイヤーの対話で進むアドベンチャーである。
プレイヤーとクィーンを結ぶのはPCのチャットソフトのみ。
プレイヤーがチャットで提案するとクィーンはそれを解釈し、自分の意思で実施し、結果を報告する。
あくまで提案するのはプレイヤーだが、クィーンの信頼を得ていなければ実行してもらえないかもしれない。
また、プレイヤーが「ナイフ」だと思うものも、クィーンは「なんだかとがったもの」と報告するかもしれない。他人とのコミュニケーションのギャップを埋める必要があることが特徴となっている。
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近いジャンルのスマホゲームとしては、対話だけで進むアドベンチャー『Lifeline』が挙げられる。
ただ、本作は画面の左上にクィーンの映像が表示されるため、PCの前の様子からさまざまな類推もできる。
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現実時間と同期した要素もあり、あまりにクィーンを待たせすぎると彼が暗闇に取り残されて絶望してしまう展開も示唆されている。
プレイヤーの応答時間や選択肢によって、エンディングはさまざまにわかれるとのこと。
現実世界と時間が同期しているゲームと言えば『Dreeps』が注目を浴びたが、こちらは少し時間の要素がタイトになるようだ。


限られた情報から他人の気持ちや行動を類推するプレイは、少しだけの体験とはいえかなり楽しかった。
本作は2017年のQ3に日本語対応でiOS、AndroidとSteam、XBox Oneでリリースされる。

関連リンク:
STAY – New home japanese – Stay