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童話絵本の世界に住めるRPG、『エグリア ~赤いぼうしの伝説~』を紹介する

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『聖剣伝説レジェンドオブマナ(LOM)』のキャラクターデザイナー亀岡慎一さんが率いる会社ブラウニーズが制作することで話題になった『エグリア ~赤いぼうしの伝説~』。
1,200円の有料アプリなので、買うかどうか悩んでいる方も多いのではないだろうか。今回は、早期に感想が知りたいという要望に応えるため「インプレッション」記事をお届けする。
3時間プレイした現段階の感想を言えば、『エグリア ~赤いぼうしの伝説~』はそのアートを活かした暖かい世界観をもち、同時に32bitゲーム機時代のような懐かしいテイストのプレイ感を持つ素晴らしいゲームである。

ゲームの舞台となるのは、広大な土地を無数の卵に分割して封じられてしまったエグリア王国。
プレイヤーはレッドキャップの少年チャボを操作し、卵を割って土地を復活させていくことが目的となる。
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▲初期のエグリア王国。本当に小さい。

ゲームは「探索パート」と「街パート」に分かれており、これを交互に繰り返すことで進んでいく。
探索パートは、卵を割って封じられた土地を開放し、その土地を冒険するパートである。
最初にプレイヤーは卵を割ることとなる。なぜなら、卵に封印された土地が冒険の舞台だからだ。沢山の卵を割り、土地が蘇ったときにエグリア王国は復活するのだ。
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その土地をボード上に配置すると、土地の完全に復活して冒険できるようになる。
土地の配置はプレイヤーの自由。今回、「森」と「水場」を隣り合わせに配置したところ、森が成長して「大森林」になった。こういった組み合わせも楽しめるようだ。
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土地を選択したら、次は仲間と背例の選択。
仲間は素材集めを効率化してくれるが冒険の旅に「やる気」が減っていき、やる気が切れると回復を待たないといけない。一種のスタミナだが、仲間をローテーションしていれば問題ない。
精霊は純粋に魔法。冒険中に使える特殊能力だ。
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仲間と精霊を決めたら、いよいよ本番。
六角マスのマップをサイコロを振って移動するターン制すごろくボードゲームが始まる。
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プレイヤーは毎ターンサイコロを振り、プレイヤー側が出た目と同じだけ移動する。このときにモンスターを攻撃することもでき、サイコロの目が高いほどダメージも高くなる。
そして、プレイヤーの行動が終わるとモンスターたちが行動し、またプレイヤーの手番が巡ってくるわけだ。
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探索は最初の1時間は簡単だったが、だんだんと難易度が上がり、2時間で適当にプレイしていると倒れるほどの難易度に。
モンスターは全部倒さなくてもゴールできるので、ある程度の見切りも必要になる。
懸念点があるとすれば、後半になってギリギリの勝負でサイコロに左右されてイラついたり、マップが広くなりすぎてだるくなることがあるが…そこはしっかりプレイしてから評価することになるだろう。
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最終的にステージ奥のゴールにたどりつけば探索パートが終了し、アイテムなどが手に入る。
また、土地にはそこに住む妖精たちも一緒に封じられており、新しい土地に行くたびに新しい出会いやイベントがある。
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探索が終われば、街パートである。
街には探索パートで出会った仲間がやってきて、住み着く。
街パートはそういった仲間に自由に話しかけ、コミュニケーションをとることができる。基本的には世間話をしたり、お願いを聞いたりすることになる。
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そして、お願いを聞くと友好度が上がり、どんどん「かんけい」が深くなっていく。
また、仲の良い住人からアイテムをもらうこともあるし、ゲームの進行や「かんけい」に応じてイベントも発生する。
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街はゲームを通じてどんどん広がっていき、お気に入りの仲間が住む家を建ててあげたり、自分の住む家に家具を配置して飾ることもできるようになる。
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もちろん、お店でアイテムを購入したり、探索で手に入れた素材を育てたり、新しい精霊を仲間にしたりと、探索パートの準備をすることだってできる。
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▲素材の成長には時間がかかるが、普通にゲームをしていれば問題なく育った

そうしてイベントに出会い、街で準備を整えたらまた探索パートに移動してゲームは進んでいく。

現段階で3時間プレイしたが、このゲームが面白いかどうかと聞かれると、今のところ「面白いし、魅力的」としか言えない。
まず、そのビジュアルの良さ。正直に言えば『聖剣LOM』などが2Dだったので、ブラウニーズの3Dキャラクターに不安があった。
しかし、水彩風の彩色のステージは美しく、3Dのキャラクターは絵の雰囲気を損ねていない。
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そこにきて、魅力的なテキスト。
イラストばかりに注目が集まるが、テキストの魅力もまた素晴らしい。コミカルな会話のやりとり、妖精たちの不思議なキャラクター性を確かなものとしている。
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キャラクター図鑑を埋めて眺めるような遊びも用意されており、その部分のテキストも興味深いものが多い。
かなりのやり込みができそうだ。
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探索パートは駆け引きが面白いわけではないが、サクサクと良いテンポで進むし、新しい仲間と次々に出会えてやっぱり楽しい。
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当初、『エグリア』はソーシャルゲームとして発表されていたため、無理矢理に有料ゲームにしてそのひずみが出るのではないかと心配に思っていた。
だが、「オンライン必須」という難点はあれど(おそらく、コピー防止だろう)、きっちり作られたゲームを腰を据えて遊ぶ作りになっていてそういったひずみも感じない。
ハードコアなゲームが好きならお勧めはしないが、暖かなRPGを遊びたいのであればエグリアは絶対に選択肢に入る。

スーパーファミコンやプレイステーションのゲームをやっているような(現代風に言えば、3DSかもしれない)気持ちよい懐かしさの中で遊べている。
下記にひっかかるプレイヤーなら、購入を検討しても良いだろう。

このゲームに合いそうなプレイヤー
・ビジュアルを見て気になった
・世界観を楽しむ
・街作りのあるRPGが好き

私は、もう少し進めたら好きなように土地を配置し、仲間の家を作り、好きに家をカスタマイズして「Myエグリア王国」を作る楽しみ方をしようと思っている。

アプリリンク:
EGGLIA 〜赤いぼうしの伝説〜 (itunes 1,200円 iPhone/iPad対応/ GooglePlay)

 コメント一覧 (13)

    • 1. LOM好き
    • 2017年04月13日 17:02
    • すごく分かる。懐かしい。
    • 2. a
    • 2017年04月14日 02:03
    • 雰囲気だけ懐かしくてシステムは全部ソシャゲだった
      今無料ソシャゲも厳しいから買い切りにしてみたんだろうなって感じの内容

      はっきり言ってソシャゲとしても目新しい要素ないし、褒めようにも雰囲気とテキストしか褒める部分ない
    • 3. nanasi
    • 2017年04月14日 08:03
    • ソシャゲっぽいUIをどうにかしてくれればもっとよかった。
      上のコメントもそうだけど、ちゃんと買い切りしているのに誤解を受けて損している気がする。
      こんなのが実質ソシャゲだったら、もっと喜んでソシャゲしまくってるわ。
    • 4. ローグライクマニア
    • 2017年04月14日 12:19
    • まぁ、ヴィジュアルと雰囲気はユニークだけど、ゲーム性はありきたりだな。ゲーマー向けのゲームじゃなくてユニークで可愛らしいヴィジュアルに釣られる女性向けのゲームといった印象かな。
    • 5. 通りすがり
    • 2017年04月14日 14:57
    • > 「オンライン必須」という難点
      とても残念です。マリオランもそうだけど、売り切りには電波が駄目なときに遊べることを求めているので。
    • 6. 名無し
    • 2017年04月14日 16:50
    • >>3
      >ちゃんと買い切りしてる

      いや、もろソシャゲです
    • 7. 買いました
    • 2017年04月14日 17:30
    • インタビューみると元々無料課金ゲーで行こうとしてたけど課金要素入れにくくて収益化できなさそうだから買い切りにしたらしい

      まあ無料で出してたら大コケだっただろうからいいんじゃない?
      でもこういうスタイルのゲームは買い切りに侵攻してきて欲しくないな
    • 8. 買いました
    • 2017年04月14日 17:42
    • 感想も書くと1200円にしては色々と底が浅い
      雰囲気と言われるけどノリがlomからすごく変わってる(デザインはlomやマジバケ由来のものばかりだけど)
      買い切りにしたことが最大の特徴で、それ以外はわりと没個性って印象
    • 9. もう寝よう
    • 2017年04月14日 20:30
    • 通信必須なのは割れ対策というより、無料時代の設計をそのまま流用してるだけかと。
      インタビュー見ると季節ごとのイベントとかやりたいとか思ってらしいので、そういう思惑もあって通信必須なのかも。
      まぁアップデートでいいじゃんって話ですが。
    • 10.  
    • 2017年04月14日 21:57
    • クリアした(はず)。
      ちょっと曖昧なのは終わりが第一部完、みたいな感じで結局何も完結してないので。
      まだなんかストーリーあるのかな。

      ダンジョンは最後だけ3階層マップで終盤でも基本2階層マップのまま。
      全体的に探索部分が足を引っ張ってる、とにかく探索のテンポが素材集めとしてみるとかなり悪い。
      特定の素材を取りに行こうとするとオンラインゲームみたいな時間の掛かり方をする。
      なので石材・浮遊材は後で取りに行かなくていいようにクリアマス手前で制限ターンギリギリまでターン終了して拾わせてた。

      曜日マップを2度目以降開放可能なスペシャルキーは大量に余る。
      時短アイテムはそもそも種が枯渇しやすいので取りに行く合間に植えれば30分でも使わない。住民の家改築時にしか使わなかった。
      卵の殻は何で消費アイテムなのかわからない、色々隣接開放ダンジョン目当てにいじってもクリア時点で70個あった

      全体的にグラフィック周りはゴージャスなのにシステムが基本無料ゲーみたいなバランスなのが残念だなって、
      買い切りゲーなのに家具一個作るのに何十分掛けさせる気なんだと。
    • 11. 管理人
    • 2017年04月14日 23:04
    • ▼10さん
      感想ありがとうございます。
      ちなみに、何時間ぐらいかかりました?
      最近、長いゲームが大量に出てしまって、優先度をどうしようか悩んでいて、参考にお聞きしたいです。
    • 12.  
    • 2017年04月15日 00:23
    • >>11
      何時間ぐらいだろう……、卵全開放してからクリアで20時間前後かと思います。
      メインシナリオ(と新規住人)はロビンの好感度と連動しているのですが、
      1日1回のプレゼントを除くと基本頼み事でしかロビンの好感度は上げられないので、
      素材集めに加え、家具を要求された際の家具屋の増築と結構時間が取られました。
    • 13. レスポンスが・・・
    • 2017年04月17日 13:04
    • アナザーエデンのプレイ後だと、ステージ遷移などで度々入るLoadingなどでのレスポンスの悪さが目に付いてしまいます。

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