『Onirim(オニリム)』レビュー - 悪夢を脱出するソリティア系ゲーム。ダークなアートと演出の好移植
- カード・ボードゲーム
- 2017年04月10日

出口を探して夢の世界をさまようカードゲーム『Onirim(オニリム)』にアプリ版が登場した。
オニリムは、山札から出てくるカードをやりくりして出口カードを集めるソリティア系ゲームで、1~2人用のゲームとして知られている。
アプリ版は基本セットのみで1人プレイ専用だが、だからと言ってアプリ版の価値が低いわけではない。もともと夢をテーマにしたカードアートが評価されていた本作に、ぴったりの音や演出をつけて手軽に1人用を楽しめて、安い。
カードゲームプレイヤーであれば、持っておいても良い1作だ。
本作は、赤、青、緑、白の扉カードを2枚ずつ、合計8枚集めることが目的のゲームである。
山札が全てなくなる前に扉が集まれば夢の世界を脱出してゲームクリア、山札がつきればプレイヤーの敗北となる。
プレイヤーの手札は、山札から常に5枚になるように補充される。

このカードのうち1枚を場に出していき、3枚連続で同じ色のカードを出せれば、出したカードの色と同じ色の扉カードが取得できる。
ただし、カードの左上に描かれたマークが同じカードは連続して出せない。

カードマークは太陽、月、鍵の順に希少になっていくので、手札が太陽カードばかりで出せないときも良くある。
そんなときは、右下のカード捨て場にカードを捨てることもできる。
そして、カードを捨てるか場に出したら、また1枚カードを補充する。
これを繰り返すゲームだが、カード補充のタイミングでかなりのドキドキ感がある。というのも3つの特殊カードが良い方向にも悪い方向にも強力だからだ。
1つ目の特殊カードは「鍵カード」。
このカードを捨てると山札の一番上から5枚を見て、1枚を捨てて残り4枚を好きな順番に並べて山に戻せる。
また、後述する2枚の特殊カードと組み合わせて絶大な効果を発揮する。引いただけ得のラッキーカードである。

▲鍵を捨てると山札をめくって並び替えられる。
2つ目の特殊カードは「扉カード」。
このカードを引いたとき、同じ色の鍵カードを持っていれば鍵カードを捨てる代わりに即座に扉カードを取得できる。
鍵カードを持っていなければ、扉カードは山札に戻る。

3つ目は「悪夢カード」。
これを引くと、「山札を5枚捨てる」、「手札破棄」、「すでに取得している扉カードを1枚山札に戻す」、「鍵カードを1枚捨てる」のいずれかを行わなければいけないのだ。

▲1・山札から5枚破棄、2・手札破棄、3・扉破棄、4・鍵を破棄。どれも痛い。
最初のうちは、悪夢カードがあまりにも強烈で、クリアすることすらおぼつかない。
しかし、しばらくプレイするとカードのレアリティを肌で感じ、だんだんと上達し、最後にはほとんどの局面でクリアできるようになる。
ただしく上達が楽しめるカードゲームである。
少しシンプルすぎるがアプリは快適に動くし、カードのアートも演出も上手くできているし、原作ファンはもちろん、コレクション目的やオニリムの体験目的として申し分ない出来だ。
2017年4月10日現在、リリース記念で120円のスペシャルセール中なので、気になる方はお早めに。
評価:6(面白い)
課金について
なし
おすすめポイント


気になるポイント

(バージョン1.0、ゲームキャスト トシ)
アプリリンク:
Onirim - Solitaire Card Game (itunes 120円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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コメント(1)
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コメント一覧 (1)
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- 2017年04月11日 19:40
- まあ…コマスターと言われればコマスターなのかもしれない。