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任天堂『ファイアーエムブレム ヒーローズ』発表。ガチャ有りのソーシャルゲームの模様

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1月19日(木)本日、任天堂はスマホの戦術ゲーム、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』をGoogle Playで2月2日配信開始することを発表した。iOS版は近日となっており、Android版の後でリリースされる。
本作は、世界の支配を狙うエンブラ帝国とそれに対抗するアスク王国の戦いを描くゲームで、アスク王国の危機を救うために異界から歴代シリーズの英雄たちを召喚して立ち向かうという設定になっている。

まず、ゲームシステムから見ていこう。
本作は、シリーズの伝統を踏襲した見下ろし画面の戦術シミュレーションゲームとなっている。
タッチ操作でキャラクターを移動させ、敵が射程内にいれば…。
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▲マップは狭く8×6マスの固定画面になっているようだ。

バトルを仕掛けられる。これ自体はこれまでのシリーズと同じだ。
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ユニットには属性があり、炎は風に強く、風は雷に強く、雷は炎に強い。
シリーズお馴染みの3すくみが導入されている。これまでのシリーズでは武器とユニットの相性がメインであったが、それを属性という形で見えやすくしたようだ。
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ゲームモードは通常のストーリーモードのほか、英雄が手に入る「英雄戦」、経験値を稼ぐ「修練の塔」や、イベントが実施される「スペシャルマップ」、ハイスコアを狙う「闘技場」などが存在するという。
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そして、バトルで使用する英雄入手の方法には、ガチャが導入されている。
本作では「オーブ」を消費して英雄を召喚する仕組みを取っており、オーブは通常プレイと課金で提供される。
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ガチャからは歴代ファイアーエムブレムの英雄が排出される。
イラストは新規に描き起こされており、新規収録ボイスもあるとのこと。
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また、ガチャを行うとき英雄の属性を選ぶ要素と、連続してガチャをすると消費するオーブが少なくなるシステムが導入されている。
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英雄には★(レアリティ)が存在し、同じキャラクターでもレアリティが違えば能力が異なる。
もちろん、レアリティが高い方が強い。
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ただし、どんなキャラクターでも育てれば最強の★5まで成長させられるので、お気に入りのキャラクターを使い込むことができるようだ。
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▲ジェイガンは★5になっても弱いとか、そういったネタは仕込まれるのだろうか。

これから配信直前キャンペーンとして英雄総選挙が実施され、男女キャラクターの上位1位は総選挙バージョンとしてゲーム内に登場するとのこと。
また、本日よりファイアーエムブレムのLINEスタンプも販売される。

個人的な感想を言うなら、今回の発表で少しゲーム内容に不安を感じた。
ファイアーエムブレムはキャラクター色が強く、日本的なガチャ・ソーシャルゲームと相性が良い。ガチャを採用すること自体は最初から予想されていたので、失望はない。
むしろ、属性を選べたり、どんなキャラクターでも最高レアリティまで育てられる点は良かったと思う(すべてのキャラゲーにこの仕組みが導入されないことが不思議だ)。
基本無料ゲームとしての骨格は良さそうなので、ソーシャルゲームとしてヒットの可能性は考えられる。

一方で、マップが8×6の狭いマップであることはゲームの戦術の幅を狭くしているように思えるし、キャラクター育成型のゲームなのでシリーズ伝統の戦術よりも力押しが重要になってしまうのではないかと旧来のファンとして心配になってしまう。

ゲームプレイはこれまでのファン向けでいられるのか、キャラファンのみを満足させるのか、こればかりはプレイしないとわからないので、リリース後早めに試してみたい。