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『BARRIER X』レビュー - 人の限界を越えたスピードのランゲーム。君は15秒生きられるか?

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おそらく、『BARRIER X』は史上最速のランゲームである。
信じられないほどの速度で荒野を走るスピード感は、プレイヤーに圧倒的な気持ちよさをもたらす。それと同時に、絶望的な高難易度ももたらす。
なんせ、地平のかなたに見える壁が一瞬で目の前でやってくるほどのスピードで走るのに、壁を1度でも避け損ねれば最初から。たった30秒生き延びれば次のステージに挑戦できるが、15秒生き延びることすら難しい。

理不尽なまでの難易度。しかし、それでいて面白い。ジェットコースターのスリルが病みつきになるように、このゲームのスピード感にも原始的で単純な楽しさがあるからだ。

ゲームを始めると、シンプルな見下ろし画面で矢印型の自機が走っている様子が表示され、「簡単なことだけ覚えておけ」とゲーム説明が始まる。
画面タッチで自機を左右に移動できること、30秒生き延びれば次のステージが出現し、60秒生き延びればステージクリアになることが説明され…。
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視界いっぱいに荒野が広がり、自機が疾走する様子が描画される。最初の簡素な説明画面は、この画面を上から見たものだったのだ!
この演出は、何回見てもイカす。
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そして、すぐに次の驚きがやってくる。地平の彼方に見えていた壁が、信じられないほど高速で迫ってくるではないか!
速い。速すぎる。
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避けるまもなく壁にぶつかり、自機が砕けて最初のプレイが終わる。
この間、わずか9秒。理不尽なほど短いが、「何か、スゴイ体験をした」という気持ちがプレイヤーを支配するだろう。
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面白いとか、つまらないとかではない。スピード感に酔って「なんだかわからないが、スゴイ」を感じられるのだ。
難しいが、単純なスピード感の面白さで最初は続けられてしまう。
そうして何度もプレイすれば、ゲームのコツもわかってくる。画面奥を見て壁を避けるのではなく、現在いる道の色を見て避ける仕組みに気づく。
目の前に壁がないときは道が黒で表示される。壁のあるときは道が赤で表示される。これを知ると、壁を見ずとも避けられるのでプレイ時間が延びる。
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何度もプレイして15秒生存の壁を破ったとき、プレイヤーは新たな絶望に包まれる。
15秒が経過すると、画面が震えて自機がさらに加速するのだ。正直、狂気の沙汰としか思えない。
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だが、「狂気の沙汰ほど面白い」を地で行っており、ここまでスピードが突き抜けるとすべてがどうでも良くなる。
難易度が高すぎる。それとは別に、あり得ないほどのスピード感が楽しくてやめられなくなるのだ。
緊張感あふれる8bitサウンドをバックに、「Speed UP!」の高揚感に酔い、何回もバラバラになっては再びプレイしてしまう。
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▲先に進むと特定の方向に曲がらないと即死のトラップや、ぶつかって破壊する壁などが出現しさらに難易度が上がっていく。君はどこまで遊べるか。

ある種、麻薬のようなゲームである。
おそらく、ダウンロードしても8割のプレイヤーは投げ出してしまうと思うが、そうでないプレイヤーならずっと遊べる。

超スピードがもたらす麻薬的な高揚感にハマるかハマらないか。長く楽しむならある種の適性が必要だが、いずれにせよ『BARRIER X』のスピード感は経験しておくべきだ。
この体験は、他にはない。

評価:7(要チェック)

おすすめポイント
常軌を逸したスピード感。スピードアップは病みつき(でもその後すぐ死ぬ)
緊張感あふれる8bitサウンド

気になるポイント
超高難易度

課金
広告削除(240円)

(バージョン1.3、ゲームキャストトシ)

アプリリンク:
BARRIER X (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

動画: