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デジゲー博2016のまとめ。サンマを焼くゲームから、超弩級シューティングまで

インディー・同人ゲームの展示・頒布のイベント「デジゲー博2016」。せっかく記事を書いたので、イベントの感想も書いておきたい。
結論から言うと、「最高」って感じだった。
手で七輪をぱたぱたして魚やハマグリを焼くゲームとか、Appleの認証を避けて動くコントローラーとか、アホなものがたくさんあって見ていてとても楽しかった。
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まあ、まずは記事を書いたゲームなんかを。どれもデジゲー博選りすぐりの良い物なので、見ていないゲームがあったらぜひ見て欲しい。
特に、『アカとブルー』と『Missile man』は一押し。

手触り、爆発、物量、すべて圧倒的! 弾幕シューティング『アカとブルー』はすごく良かった
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▲物量感、動き、やばい!

高速で動き、狙い澄ました一撃を放つシューティング『Missile man』
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▲普通にすごく面白かった。

神の子を育て、惑星を作る。レトロ・ヘンテコな世界観がイカす『太陽人間』
ドット絵シュール!

オッサンの血が騒ぐ…! 名前で能力が変わるRPG『コトダマ勇者』
レトロゲームネタがつまりすぎなRPG。

映像で推理するアドベンチャー『Her Story』、11月18日にPLAYISMに日本語版登場。iOS版のリリースも示唆
名作。文句なく。


で、ネタとして単独で書かなかったところで言うと、スマホでも人気のホラーゲーム続編『コープスパーティー 2』。
Smile Game Builderでつくられているのだが、ブースではスマホでも出したいという話を語られていたので、スマホで始めてコープスパーティーに触れた方でも、待っていればこのゲームを遊べそうだ。
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『Strange Telephone』は、どんな形でも今年中に出すとのこと。どんな形でも……というと少し気になるが、状況が落ち着いて作業が進められるようになったとのことで、今後は開発情報も明かされていきそうだ。
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一番驚いたことでは、自転車創業さんの出展。
安くすれば買うという言葉を信用しない!と、新作ゲームを高額で出して物議を醸し出した自転車創業さんが、PCやスマホから、PS VRに戦場を移していたのだ。
タイトル名は『星の欠片の物語』。2017年早春にリリース予定とのこと。
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なぜ、PSVRなのか。それは、「たまたまアイデアが出たから」とのこと。ソニーさんからPSVRの説明を受けた2週間後、急にアイデアが出て、そのままプレゼンしたら通ってしまったとか。

VR を体験したとき、「今のVR機器では、視界はリアルで強力な魅力があるが、操作に関してはリアルではない」という印象を持ったそうだ。それは日本のスペー スの問題であったり、機器の能力の問題であったりと、とにかく視界がリアルなのに、操作に関してはそのリアルさについてこれない。
であれば、最大の魅力である見ることに特化し、「見る」にゲーム性をぶち込むべきと考えたそうだ。
自転車創業は、今までノベルゲームというゲーム性がないものに無理矢理ゲーム性をねじ込む挑戦をしてきた
ゲームっぽくないところにゲーム性を入れ込む作業は、今までのノウハウの延長線上とのことなので、十分面白いものを見せてくれそうだ。
最終的に、モバイルのVRでも出せそうな内容に見受けられたので、ぜひモバイルでも出て欲しいと思わされた。

あとは、iOS対応のないスマホゲームが意外にあった。
オサレなキャラクターが住む街を探索するレトロなアドベンチャーゲーム。
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暗い夜道を歩き、謎の生物と灯りの点滅だけで交流するゲーム。
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どれも気になるゲームなのだが、AndroidとWindowsだけで、「Macがないと出せないから」という理由からiOS版の予定がないようだ。
残念。

スマホだけを期待していくと物足りないが、ネタ系からガチ系、iOSからPC、VRまでバランス良く展示されており、ゲーム好きなら楽しめるイベントと感じた。
あまりにネタ過ぎて売れなさそうで(失礼!)、無料なのに広告もないアプリがあったりして「なんで?」と聞くと「作りたいから」とだけ返事があったり。商業のゲームだけでは味わえない緩さが本当に良かった。
次があれば自分はまた行きたいし、ぜひ他の方も行って欲しいと思えた。