ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

殴って、投げる古典ビートアクションと、簡単すぎない絶妙なバランス。『Dan The Man』レビュー

danthe_8
格闘家のDANが恋人と共に立ち回るゲーム風動画『Dan The Man』。総計再生数1,000万回以上の動画が、『Fruit Ninja』で大ヒットを飛ばしたHalfbrick Studiosによってゲーム化された。
しかも、同ジャンルで言えば『Goblin Sword』ぐらいしか匹敵するものがないほどの完成度で。
殴って、投げる爽快ビートアクション、簡単だけど簡単すぎないバランス、豊富なモードで、大ヒット間違いなし。アクション好きならずとも見逃せない一作だ。


本作は左右移動と攻撃ボタン、ジャンプボタンなどを使って敵を倒し、障害を乗り越えて進む横スクロールアクションである。
その特徴は、豊富な格闘アクション。
dantherr_2

ボタン長押しで貯め攻撃を出したり、ジャンプ中に攻撃ボタンを押して特殊攻撃を出したりと、ボタンの組み合わせ技もある。
また、射撃武器を持つと射撃ボタンも画面に表示される。
dantherr_3

さらに、敵に接触して方向キーを長押しすると掴みが発生し、投げ技を使うことも可能。
掴みまで時間がかかるので難易度は高いが、本作ではトラップに触れた敵は即死するため、トラップに向けて敵を投げ飛ばすと大量の敵を巻き込んで倒すこともできる。
danthe_13

アクションは良く作り込まれており、攻撃の演出は爽快だし、敵の耐久力もほどよいバランス。
投げ技成立の条件は厳しいが、後半に行くほどにトラップが増えるので使いやすくなり、戦術の幅が豊富になっていく。
昔懐かしのビートアクションの面白さが、しっかりと作り上げられている印象だ。

その土台の上で、ステージの構成やゲームの作りも豪華。
通常のバトルや、巨大ボスとのバトルがあるのはもちろん、ステージ探索の楽しさもある。
danthe_9

たとえば、下の画面。通常は右側に進むのが順路だが……左のパイプ、ちょっと怪しい。
danthe_11

ジャンプして移動すると、やっぱり隠し部屋への通路があった。こんな感じに、至る所に
隠し部屋探索は、隠しすぎると見つからないし、簡単すぎると達成感がない。が、本作では上手い具合に「クサイ」場所を作っており、プレイヤーに探索の楽しさを提供している。
danthe_12

さらにさらに、決まった時間内で敵を倒す「バトルモード」や、特別なステージをクリアして報酬を得る「ウィークリーモード」など、ストーリーモードより短く楽しめるモードも充実。
danthe_5

ステージの種類としても、後ろからレーザーが迫るような障害物コースあり、パターンを覚えて攻略する迷路的なコースありで、バトル以外の部分でも、本作のシステムでできる限りのバラエティを追求している。
danthe_7

ステージで集めたお金を使い、キャラクターを強化する楽しみもある。キャラクターごとにパワーアップさせなければならないが、1キャラクターを強化するだけなら普通にプレイしていて支障を感じないバランスだ。
danthe_2

ストーリーモードが少し長すぎること、課金しなければ広告がやたらに多いことは気になるが、ストーリーモードは「気になる」程度で十分面白いし、広告は360円で削除できる。
いや、期間限定で購入できる240円の「スターターパック」に広告削除が含まれるので、実質240円の買い切りゲームと考えてもいい。

動いて気持ちいい、おまけ要素も盛りだくさん。
即死トラップもなく、全体にカジュアルなバランスで作られており、誰にでもお勧めできるゲームになっている。
アクションゲームを探しているならこれを買って損なしだ。ただ、広告が鬱陶しいので、広告はお金を払って削除、で。

評価:7(要チェック)

課金:
広告削除360円(スターターパックなら240円)、ゲーム内通貨入手

おすすめポイント
気持ちよいバトルアクション
豊富なモード
探索要素などのおまけも面白い

気になるポイント
課金しないと広告いっぱい

(バージョン1.0.6、ゲームキャストトシ)

アプリリンク:
Dan The Man (itunes 体験無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)