5日間にわたって取り上げてきたTGS2016のインディーゲームたち。
あまりに量が増えすぎたので、記事をまとめてみた。どのゲームも良かったが、『ヨルの採掘鉱』と『Strange Telephone』は当サイトにしか情報がないので、ぜひ見てみて欲しい。
暗闇のなか、少女は憑かれたように踊る。魂のアート『ヨルの採掘鉱』
抽象的なアートで描かれる風景を、少女が踊りながら進むアドベンチャーゲーム。
少女が何かに憑かれたかのように踊り、謎の世界を進み続ける表現が見る者の心を掴んではなさない。
まだまだ未完成だが、個人的にはベスト・オブ・TGS2016 インディーコーナー。
雰囲気ゲー好きなら、ぜったいチェックするべき。
電話番号から悪夢の世界を自動生成する脱出ゲーム『Strange Telephone』
インディーコーナーに展示はなかったが、たまたま作者さんを見かけたので見せていただいたゲーム。
なんと、電話番号から悪夢の世界を自動生成し、その中を探索していくゲームになっていた。
光と歌のワイヤーフレームSTG。『崩壊のダンガンウォール』は世界観でプレイヤーを吸い込む
想像力を刺激されるワイヤーフレームグラフィックに、美しい光。そして、見せ場でここぞと挿入される歌。
かなり没入感が高いシューティングゲームに仕上がっていたように思う。
見下ろし視点でネコ世界を探索するオープンワールドRPG『キャットクエスト』
ネコ世界唯一のドラゴンスレイヤーになり、竜を探して戦うオープンワールドRPG。
凝りすぎず、緩い感じの空気が良かった。とりあえず、ネコがやたら可愛い。着せ替え可能。
因果を変え、運命を操る国語推理パズル『Will A Wonderful World』
文章の段落を入れ替え前後の出来事の順番を入れ替えてしまうノベルアドベンチャー・パズルゲーム。
少し文章が入れ替わるだけで、後の行動の主体となる人物が入れ替わってしまったり、事件の時系列が完全に変わったりと国語の複雑さが分かるゲーム。
死にゆく作家の心に浮かぶ物語と文字のパズル。『Unworded』
アルファベットと記号文字だけを使い、死にゆく作家の脳内に浮かぶ景色を表現するパズルアドベンチャー。
とにかくオシャレ。
棒倒しをゼリーで!? 『ネコとゼリー』から伝わるゲームへの愛
ネコがゼリーをチュるーっと吸っていく物理パズル。
ゼリー島が崩れないギリギリを狙って食べ、食べたゼリーの量によって成績が判定される。
ギリギリを狙うほどに成績が良くなるが、ギリギリすぎるとゼリー島が崩れるジレンマ。
そして、何よりネコのかわいさがグッド。
星の記憶を掘り起こすRPG『STAR MINED』
クラシカルRPGの傑作、Ruinaの系譜に連なるRPG。
SFのお約束を詰め込んだストーリー、少しずつ資材を集めて宇宙船を作り、プレイヤーも強化していく成長要素など、懐かしくも楽しい「王道RPG」として製作が進められている。
求める物は、プレイヤーの感じる面白さ。パズルRPG『Hero Emblems 2』
3マッチパズル+バトルという王道(今となっては)のパズルRPG。
グラフィック、演出ともにハイレベル。
かつ、単あるカジュアルRPGよりも戦術は求められる仕組みが人気の秘密。2人でこのクオリティを出せるというのだから驚きだ。
日本発、数え切れない粒子を操るアートゲーム『GEN』
粒子アートをゲームにしたらどうなるのか?
そんな実験を兼ねたインディーゲーム。音にのって粒子を操り、ゲームを終えた後に光のアートができる仕組みは、確かに実験的。
こういったゲームが日本から出るのがちょっと驚いた。
日本語版の『The Roome TWO』はただの移植にあらず。グラフィックを補完した完全版
映像の美しさを誇る脱出ゲーム『The Room Two』が日本語に。しかも、グラフィックもパワーアップ。
さすがに、ここまで来るとインディーの中でもメジャー感はある。
鉛筆画が動く…ッ! 機械と融合した魚介類を狩る横シュー『Earth Atlantis』
海底を探索しつつ、機械化海棲生物と戦うシューティングゲーム。
鉛筆画風のグラフィックが動いているのは、なかなか趣深かった。海底探索の浪漫成分に期待。
以上。一応、『Lanota』のインタビュー記事がまだ控えている。