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消費者委員会で「ガチャの確率表示」「確率操作の問題性」などが注視項目として提出される

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2016年9月20日、内閣府の消費者委員会本会議にて、「スマホゲームに関する消費者問題についての意見~注視すべき観点(案)」が提出され、その中で消費者がより安心してスマホゲームを利用できる環境の整備のため、「アイテム等の出現率やアイテム等を取得するまでの推定金額については、利用者に適切に情報提供されることが望ましい。」など、5点の注視すべき内容が提出された。

具体的に示されたのは、以下の内容(※元資料からゲーキャス簡略している)
・アイテムの出現率や取得までの推定金額が適切に表示されることが望ましい。
・ゲーム進行で課金が発生するゲームは、適切な場面でそれを表示することが望ましい。
・アイテム出現率が低すぎるとき、利用者がそれを認識できないような状態でガチャをひかせることは問題になりうる。
・利用者別に課金状況などによってレアの出現率を変え、利用者がそのことを認識できないようなことは問題になりうる。
・スマホゲームは未成年が遊べるので、未成年でもわかりやすい表示方法が必要。性的、暴力的な表現など、未成年者に与える影響を考慮する必要があると内容はダウンロードの際に内容がわかる表示があることが望ましい。

消費者委員会本会議では上記について、注視事項としている。

また、「期間限定キャラクターを7万円で購入したのち、限定ではなくされたが救済措置はなかった」、「ガチャで10万円を支払って手に入れたキャラクターの能力を運営会社が一方的に下げ、ゲーム内通貨で返金する対応をされたが現金で返金するようにしてほしい」という問い合わせがあり、消費者委員会で認識していることもわかる。

後者の例については、『グランブルーファンタジー』の事件が近いことから、その影響とみられる。 が 、そもそも一方的に弱くして保障もなにもない『パワフルプロ野球』のダブル彼女問題ようなケースもあるので、プレイヤーが被害を受けないように、消費者庁には監視を続けていただきたいと思う。
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一方で、同報告書では「スマホゲームは(RMTがないなら)賭博とは言えない」、「業界団体のガイドライン制定などの自主規制が見られる」などの内容もあり、業界にとって一方的にネガティブな内容でもない。

気になる方は、詳細は内閣府の報告書にあるので読んでみて欲しい。 → 第233回 消費者委員会本会議スマホゲームについて

※ガチャのイラストはかわいいフリー素材集 いらすとやからお借りしました。