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【TGS2016 インディー】因果を変え、運命を操る国語推理パズル『Will A Wonderful World』

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Tokyo Game Show 2016の中で、とても存在感を放っているノベルアドベンチャーがあった。
中国のインディーディベロッパー「4D Door Games」開発の『Will A Wonderful World』だ。
本作の中でプレイヤーは神となり、人々の人生を小説として読み、その文章を入れ替え、運命をねじ曲げる事ができる。
……わかりづらいだろうか?ならば、実際に順を追って説明しよう。

主人公は一見普通の女子だが、実は神様。人々から悩み相談の手紙を受け取り、運命を変えて悩みを解決することを生業としている。
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今回、手紙を送ってきたのはテニス練習の片付けが遅れ、家に入れなくなってしまった少女。
悩みを解決するため、プレイヤーは少女の身に起きたことをノベル形式で読むのだ。
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ふむ、テニスの練習をしている間に照明が消えて、それから片付けが終わった、と。
そして、管理人がいなかったので、家に帰れなかったそうだ。なるほど。
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照明が消える……つまり、証明が消えたときに管理人が帰ったのか!?
「照明が消えた」という段落と、「テニスコートを出た」という段落を入れ替え、文章の順序を変えてみた。
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すると、照明が消える前に片付けが終わり、少女は無事に管理人と会って帰宅できた。
やはり、照明が消えた=管理人が帰った、だったのだ。
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と言うように、文章や出来事の行間を読み、文章=運命を入れ替える国語推理パズルである。
国語力が試される中で中国のゲームとなると、翻訳が心配になるが、心配はご無用。
日本語は完璧で、日本人特有のユーモアまで織り込まれている。話を聞いてみたところ、中国語堪能な日本人がスタッフにいるとのことで、その方による翻訳だそうだ。

本作は2017年春に中国語版がリリース予定で、日本語版のリリース日は未定。そして、スマホ版は「スマホに行くと価格帯が安くなってしまうので、ずっと後」とのこと。
早くプレイしたい方は、PC版を購入するのが良さそうだ。