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誰が、なぜ遊ぶのか?『ポケモンGO』プレイヤー100人にアンケートを採った結果、ポケモンGOのすごさが見えてきた

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空前の大ヒットとなっている『ポケモンGO』だが、実際はどんなプレイヤーが遊んでいるのだろうか?
そして、何を面白いと思って遊んでいるのだろうか?

ブームの内側に切り込むため、7月23日から7月24日にかけて上野公園の噴水広場周辺でプレイヤー100人にアンケート(視界に入ったプレイヤーに無作為に聞く)を取ってみた結果……『ポケモンGO』のすごさが改めて分かった。

アンケートについては、視界に入ったプレイヤーにひたすらお願いする方式。
質問内容は、年代、性別、仕事、初めてのポケモンと、最後に遊んだポケモン、Ingressプレイ経験、ポケモンGOを始めた理由、面白いと思っているか、面白いと思うポイント、他のスマホゲームを遊ぶかの11点。
ただし、「他のスマホゲームを遊ぶか」については途中から入れた設問のため、64件の回答しか得ていない。

アンケート対象の年齢から。10代後半から30代前半までが多く、ポケモン世代を直撃していることが分かる。10代前半もあと2人いたが、親御さんにアンケートを断られてしまったことを書いておく。
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男女比。73:27。ただし、女性は比較的アンケートを断る傾向があったので、実際にはもう少し女性比率は多い。
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職業内訳。ざっくり聞いたので、あまり役に立たない。
面白いところでは、金融系で調査のためにプレイしている方が数名いた。
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初めて触れたポケモン(シリーズの頭だけの略称、スタジアム以外は左から出た順)。
圧倒的に赤。驚くことに、14人もポケモン未プレイがいた。

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続いて、最後に遊んだポケモン。最新作の『オメガルビー』が多い一方、赤やルビーで止まってしまっている方も多い。
幅広いポケモンファンにリーチしていることが分かる。
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ポケモンGOの元となったIngressのプレイ経験。24人もの方が「ある」と回答。ただ、これはIngressプレイヤーが集う上野公園ならではの回答かも知れない。
また、「ある」の回答は、少しプレイしてやめた方も含まれており、がっちりプレイしたことがあるのは10人未満だった。
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ポケモンGOを始めた理由。
「流行だから」「友達とできる」と回答した方には、「ポケモンという理由は含まれていますか?」と追加で確認しているが、はっきりと「ポケモンだからではない」と答える方が多かった。
また、話題になっている派「ニュースや海外の騒ぎを見て」をカウントし、「流行っているから」は単純に「流行っている」と回答した数をカウント。
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▲隠れていますが、一番上はポケモンだから。

ポケモンを理由にしない回答は、合計で半分以上。つまり、ポケモンを理由に始めたプレイヤーも多いが、それ以上に話題性やプレイ人口の多さがポケモンGOの入り口となっている。

続いて、「ポケモンGOが面白いと感じているか?」。
これは、面白くないが1人のみ。理由は「まだまだ底が浅い」とのこと。
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面白いと回答した方が挙げた、面白いポイント(複数回答可)。
「コレクションが楽しい」とか「ポケモンに会いに行ける」など、ポケモンGOの面白さを挙げるプレイヤーがいる一方で、「コミュニケーションのネタ」とか「散歩が楽しくなる」などリアルのつながり、「歩くのが楽しい」など運動すること自体の面白さを挙げるプレイヤーも。
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そして、最後に「他のスマホゲームを遊んでいるか?」。ニュアンス的には、今まで他のスマホゲームをやってきたか、という伝え方をしている。
途中からアンケート項目に加えたため64件しか回答を得られていないが、驚くことに20%(13人)もスマホゲームを遊んでいないプレイヤーが混ざっていた。
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印象的だった回答については別途記事で書くつもりだが、特に驚いたのはポケモン未プレイが14人、普段スマホゲームを遊ばないプレイヤーが20%もいたことだ。
今の世の中スマホゲームを遊ばない人は珍しい。任天堂は昔からゲームプレイヤーの人口拡大を目標とし、そういったことを得意としているが、驚きの結果である。

ポケモンGOはガチャなしで売上げをたてた事で、ゲームの作りについて業界に衝撃を与えた。
それだけでなく、ポケモンGOのおかげで今までスマホゲームをプレイしなかった層がゲームに取り込んでいる。
ポケモンGOブームが一段落した頃、スマホゲームを遊ぶ人口自体が増え、スマホゲームの市場は前よりも広がることになるだろう。
ポケモンコマスター』などは既存のゲームの流れに乗ってしまったが、そうならない勝負もできるし、成功もできる。
やはり、任天堂(ポケモン)はすごいと改めて思い知らされたアンケート結果だった。

アプリリンク:
Pokémon GO (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)