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CESA、ガチャのガイドラインを公開。JOGAよりほんのり厳しめだが、ガチャ個別確率表示は強制なし

CESAは、2016年4月26日本日、ガチャのガイドラインを公開した。
このガイドラインは4月26日から機能し、会員は3ヵ月以内に賛同したのちに、1年の移行期間を経て完全にガイドラインに従わなければならないこととなっている。
ただ、気になるのは「ガチャアイテムの個別確率の表示」が必須ではないこと。
『グランブルーファンタジー』の問題などを経た今、それこそさまざまなゲームでプレイヤーが求めているものだと思うのだが……。

ガチャの確率表記にかかる規則は下記のとおり。

【全ガチャアイテム提供割合表示】:
提供されるすべてのガチャアイテムの提供割合が分かる表示。また、その表示はユーザーが容易に認識できる場所または方法により表示するものとする。
た だし、サービス提供会社は自己の判断において、全ガチャアイテム提供割合表示に十分に相当するユーザーの分かりやすさを維持し、加えてそれをユーザーに具 体的にかつ分かりやすく説明する場合には、全ガチャアイテム提供割合表示に代えて、以下のいずれかを選択することができる。

・いずれかのガチャレアアイテムを取得するまでの推定金額(その設定された提供割合から期待値として算定される金額をいう)の上限は、有料ガチャ1回あたりの課金額の100倍以内とし、当該上限を超える場合、ガチャページにその推定金額または倍率を表示する。
・いずれかのガチャレアアイテムを取得するまでの推定金額の上限は50,000円以内とし、当該上限を超える場合、ガチャページにその推定金額を表示する。
・ガチャレアアイテムの提供割合の上限と下限を表示する。
・ガチャアイテムの種別毎に、その提供割合を表示する。

要は、全部のアイテムの確立を表示することが基本にあるが、メーカーが自己判断でJOGAと同じあいまいな基準を採用することもできるという記述だ。
ただし、基本的には「提供されるすべてのガチャアイテムの提供割合が分かる表示」が必要で、あいまいな基準を採用する場合もメーカー側は「全ガチャアイテムの確率表示と同じぐらいわかりやすければOK」という形なので、姿勢としてはほんのり前進していることになる。

遅ければ1年と3ヵ月後に初めてこの規則が採用されることになるが、どれだけ早く導入するか、どれだけ詳しくガチャアイテムの表示確率を明記するかで、各メーカーのプレイヤーに対する誠実さが見えることになるだろう。