ゲームキャスト

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検証:2015年に期待度が高かったゲームは、本当に面白かったのか。

2016年、期待のスマホゲーム10選と書いてみたものの、そもそも昨年ゲームキャストが期待していたゲームは面白かったのだろうか?
実は、見当違いなゲームばかりを勧めていたりしないのだろうか?
2015年期待のゲームが、実際どれだけ面白かったのか、今振り返ってみた。

Down Well(日本のインディー期待の星!)
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深い井戸を、下に弾を放つ「ガンブーツ」を駆使して下っていく下スクロールアクション。
そもそも世界的に注目が高かったが、実際にリリースされた製品版は、期待以上の面白さだった。
ギリギリのタイミングで下に向かって弾を打ち、浮力を獲得するチキンレースのようなスリル。
まったくカジュアル感のない難しさが、そのスリルを補強していた。

おそらく、企業が作っていたら「難しすぎる」とされていただろうが、インディー開発者の意地で難さを維持し、その難しさを面白さにつなげた1作だ。
アクションゲームが好きなら、ぜひ遊んでもらいたい1作。
なお、iPadで遊んだほうが面白いので、できればiPadで。

ダウンロード → Downwell (itunes 360円 iPhone/iPad対応)

Heroes & Castles 2(大規模合戦シミュレーター)
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100人規模の兵たちがぶつかり合う戦場で、指揮官として戦うアクション戦術ゲーム。
期待以上の出来で、発売からしばらくプレイを止められなかった。

兵士をやりくりして敵と戦う戦術要素、プレイヤーの指揮官をカスタマイズし、強化して敵を倒すハック&スラッシュな面白さ、魔法や兵器、巨大なモンスターがぶつかり合う戦場の迫力!
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投石機や弓兵で敵の城を攻め立てる「城攻め」、逆に城を守る「防衛戦」と、立場が入れ替わるのも楽しい。
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そして、何がヤバイって、これで240円……安すぎる。

ダウンロード → Heroes and Castles 2 (itunes 240円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

Grand Theft Auto Liberty City Storys(GTA)
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2005年にPSPで発売された『Grand Theft Auto: Liberty City Stories』のリマスター版。
日本語対応、グラフィックはネイティブでRetina対応で大幅強化、さらにプラットフォームをまたぐセーブ機能などもサポート。
PSPのリマスターのため、過去のGTA作品よりもグラフィックは貧弱だが、それでもGTAファンにとって嬉しい異色なのは間違いないだろう。
無難にファンの期待に応えた出来。

ダウンロード → Grand Theft Auto: Liberty City Stories (itunes 840円 iPhone/iPad対応)

Dungeons&Darkness(由緒正しい3Dダンジョンアクション)
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日本の3DRPG好きが開発している3DダンジョンRPG。
キングスフィールドを思わせる空気感で、古き良き3DRPGを再現してくれそうな1作。
グラフィックが大幅に強化され、重さや魔法を取り入れてシステムが複雑化し、満を持して2015年PC版リリース。

アクション面、クエストのダルさ、説明や細部の親切さに問題があったものの、Ver2.0のリリースでそれらはやや解消されて楽しめる状態になっている。
iOS版に関しては、グラフィックを強化しまくった関係で「頑張ります(BitSummit2015にて作者さんより)」という状態のようだ。

ダウンロード → Dungeon & Darkness (Playism)

Aralon: Forge and Flame(オープンワールドファンタジーRPG)
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スマホのオープンワールドRPGの代名詞、『Aralon』最新作は2015年末にリリースされた。
だが、発売と同時に少しプレイすればわかる初歩的なバグの数々についてフォーラムで指摘され、時間を置いて後半にイベントが全く無いこと、バランスの悪さを指摘され、散々なスタートに。
ゲームキャストでも、未完成とも思えるほどのバグの前に、無残なオープンワールドRPG『Aralon: Forge and Flame』と書いた。

現在はアップデートでバグが解消され、「遊べる」内容にはなっている。
が、やはり偉大なる前作に遥かに及ばないできで、ファンとしては寂しい。

ダウンロード → Aralon: Forge and Flame (itunes 600円 iPhone/iPad対応)

dreeps(アラームプレイングゲーム)

アラームをセットするだけで遊べる新感覚RPG
暖かいドット絵とコンセプト、懐かしさを刺激する音楽が話題となった1作だが、「見て楽しむ」というコンセプトは賛否両論を巻き起こした。
ゲーキャスの感想を言えば、新しいかと言われると、新しくはなかった。
しかしながら、映像のクオリティと世界観を楽しむ雰囲気ゲーとしては秀逸だったように思う。

ダウンロード → dreeps: アラームプレイングゲーム (itunes 360円)

2015年に出なかったゲームたち
残念ながら、そもそもリリースされなかったゲームもある。

Death Road to Canada(ローグライクゾンビゲーム)

ランダムに生成された都市を冒険し、時には生存者を仲間に加え、時には装備を整えてゾンビと戦い、フロリダからカナダまで旅するサバイバルシミュレーター。
あるときは生存者を救助して仲間に加え、あるときは食料を調達し、ローグライクのようなプレイが楽しめる。
一時期は開発中止の噂さえ流れたが、現在は定期的に報告を行い、開発が進んでいる様子を伝えている。
開発はゆっくり進んでいるとのことなので、気長に待ちたい。

Million Onion Hotel(有名クリエイターのスマホオリジナル作品)

5×5のマスをタップし、ビンゴのようにそろえるシンプルなアクションと大げさな演出が合体したカジュアルゲーム。
『Moon』の木村さんが手がけるアクションパズルとあって、独特の世界観は健在。
『勇者ヤマダくん』に専念していたためか、現在はリリースについての情報はナシ。
でも、『勇者ヤマダくん』が楽しそうなので気にしていない。

Artifact Adventure 外伝(フリーシナリオRPG)
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ロマサガ的なフリーシナリオを搭載したゲームボーイ風アクションRPG。
ゲームキャストは、ARTIFACT ADVENTURE 外伝、制作者インタビューを行ったり投資して応援してきた。
クラウドファンディングでの資金調達に成功し、2015年6月にPC版が、その後でモバイル版がリリースされる予定だった……が、開発は遅れて2015年にリリースはされなかった。

が、すでにクラウドファンディング分のアイテムまで制作が完了し、2016年の早いうちにリリースされそうな気配。
スマホ版は、2016年内にくるかな……?


The Wild(1人用DayZ風サバイバルアクション)
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DayZにあこがれて制作中のリアル系サバイバルゲームと紹介した、1人用のサバイバルクラフトアクション。
たき火での調理や基地の作成、武器や道具の製作などワクワクするクラフト要素満載で、ゾンビのAIも凝っているのだとか。
iPhone5以上推奨のグラフィックは美しく、雰囲気バッチリ……だったのだが、なんと似たコンセプトのゲーム『Radiation Island』が年明けにリリースされ、話題を全て持っていく。

また、開発者はフォーラムに登場しなくなり、極稀にFacebookで生存報告を上げるのみとなっている。
この時、考えられる状況は2つ。
開発中止か、もしくは『Radiation Island』をベンチマークに、密かに大改造しているパターンだ。
後者であることを期待しつつ、気長に待ちたい。


さて、総じて見ると、期待を外したのが1作品、期待以上が2作品、期待通りが2作品、リリースされなかったのが5作品。
発売されていないゲームが多かったことに驚いたが、まあまあな打率と言えそうだ。
皆さんはどう思っただろうか。