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古き良きダンジョンRPGを現代に。『Dungeons & Darkness』 #BitSummit

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薄暗いダンジョンを進み、単身でモンスターと戦い、ランダム生成の装備を集めて身を固める。
『Dungeons&Darkness』は、PS時代の『キングスフィールド』のようなアクションRPGを現代に蘇らせたかのように見える。

2015年、期待のスマホゲーム10選TIF2015レポートとたびたび紹介してきた本作が完成し、BitSummit 2015で展示されていた。
このゲームの製品版をいち早く、1時間きっちり遊んでみたので皆さんに紹介したい。

まず、クラスを選択する。
ナイトは魔法も使える戦士、ファイターは武器だけで戦う戦士、メイジは魔法だけ、ローグは万能だが撃たれ弱い。
コモナーは何も取り柄がない「マゾプレイヤー」用のクラスだ。
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▲難易度が4段階あるので、高難度が好きな方は難易度を上げてコモナーでどうぞ。

なお、クエストをこなしてレベルを上げると、スキルや能力を自由に割り振ってあげられる。
同じクラスでも、プレイヤーのスキル選択によって戦術はかなり変化しそうな印象を受けた。
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クエスト方式を採用しており、「酒場」でクエストを受注してダンジョンに潜り、成長して新しいクエストを受けるのが基本サイクルだ。
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ダンジョンは、リアルタイムで進行するアクションになっている。
壁のてかり具合、光の表現など、とても少人数で作ったゲームとは思えない見映えである。
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プレイしていて特徴的に感じたのは、バトルの自由度はかなり高いことだった。
両手剣で一気に敵をなぎ倒したり、シールドで叩いたり、魔法で一気に敵を倒したり。
装備によって戦術は大きく変わる。
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戦いの要素は武器や魔法だけではない。
飛び道具で倒すこともできるし、トラップを仕掛けて倒すこともできる。
ダンジョン内の仕掛けはプレイヤーだけでなくモンスターにも当たるので、針山のトラップなどに誘い込んで倒してもいい。
また、モンスターには「視界」があり、視線をかいくぐって背後から近づけば暗殺することもできる。
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プレイヤーは攻撃するたびにスタミナが減り、スタミナがなくなると移動以外できなくなってしまう。
スタミナは時間とともに回復するが、無計画に行動するとスタミナはすぐ尽きる。
単にアクションするだけでなく、計画性も試されるバトルにはかなり緊張感があった。

そして、ダンジョンのお楽しみと言えばやっぱり「お宝」。
『Dungeons & Darkness』は、宝あさりも楽しかった。
すべての装備には「+」と呼ばれる値が付いており、この値の数だけランダムに能力が上がる魔法がかかっている。
ランダム生成のアイテムから、プレイヤーの戦い方に適したものを集めていく作業は純粋に楽しい。
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たった1時間のプレイだが、このゲームの面白さは十分すぎるほど感じられた。
オールドスタイルな3DアクションRPGが好きな方は、チェックすべき1作だ。
画像だけで分からなければ、PVを確認してみて欲しい。


ゲームはおもしろかった。が、1つだけ心配はある。
本作はスマホ向けとしても発表されており、発表時はAndroidのデモ版もあった。
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開発中に使用ツールのUnityがバージョンアップし、圧倒的に映像クオリティが上がった。
いや、上がりすぎてしまった。
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ちなみに、これがPC版の「Good」設定時のグラフィック。ゲーキャスのPCが古いので、これ以上は動かなかった。

果たして、これをスマホに移植できるのだろうか。
そう質問したところ、作者のFamiさんは「頑張ります」と力強い回答をくれた。
スマホで本格的ゲームがやりたいなら、『Dungeons & Darkness』はきっと選択肢に入る。
PCでゲームを遊ばない方も、楽しみに待っておこう。
待ちきれない方は、先行で発売されるPLAYISM(PCのゲームショップ)版を購入しよう。

関連リンク:
Dungeons&Darkness公式