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Apple、ウンコを差し止め。キレイなApp Storeを目指す。

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Appleは、とてもきれい好きだったようだ。
児童ポルノやリワード広告の規制の影に隠れて、Appleはウンコの規制も厳しくしていたことがGooの記事で明かされた。

記事によると、フンコロガシがウンコを集める『ころがせ!ケプリくん』というゲームがウンコを理由にリジェクト(審査落ち)され、謎の昆虫がクッキーを集める別のゲームに変わってしまったというのだ。

『ころがせ!ケプリくん』の作者、ヨシナガさんが4月22日にゲームを提出すると、Appleは「フンコロガシが糞を集めているから」という理由にアプリをリジェクト(審査落ち)とした。
フンコロガシがウンコを集めたらダメ。ゲームの根本が否定された。
だが、ヨシナガさんもプリンターと恋愛する『恋するブラ君』などを作った古強者。
すぐに手を打った。

ヨシナガさんは、Appleに「これは、ウンコじゃない」とメッセージを送った。
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▲当時の画面。

どう見ても無理な話しに見えるが、ヨシナガさんには勝算があった。
下の画像を見て欲しい。『ウンログ+』というアプリのマスコットである。
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どう見てもウンコ。しかし、このアプリは「あのキャラはうんこではない。ああいう神様が日本には存在するのです」と説明して審査を通過したという。

そこで、ヨシナガさんはアプリに以下のようなコメントをつけて再申請した。

「あのふんころがしが集めているのは日本のクッキーです。(うんこじゃないです)」と。
そう、あの茶色はうんこではなくクッキー。日本のクッキーなのだ。
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▲これはクッキーだ!

……当然ながら、また審査に落とされた。
そして、ヨシナガさんは泣く泣くウンコをクッキーに書き換えた。
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そういったやりとりを経て、何回もリジェクトされる間に7月になり、フンコロガシの主人公は謎の昆虫に、ウンコはクッキーになって『ころがせ!ケプリくん』はリリースされた。

その昔は、『T**d Birds™』のようにウンコに関わる単語を伏せ字にすれば審査は通った。
だが、そんなおおらかな時代は終わり、ウンコはApp Storeに存在できなくなってしまった。
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なんとも世知辛い話しである。
最後になるが、『ころがせ!ケプリくん』は審査を通りApp Storeからダウンロードできる。
Appleがキレイにした『ころがせ!ケプリくん』の姿を、ぜひその眼で確認して欲しい。

アプリリンク:
ころがせ!ケプリくん (itunes 無料 iPhone/iPad対応)