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土竜 レビュー - 爽快さに振り切ったアグレッシブなキャンディクラッシュ。

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明るく、大衆受けする方向性のゲームばかりなキャンディクラッシュ系のマッチパズルに、アングラな世界観、アナーキーなほどのスピード感で殴り込みをかけた異端児。
それが今回紹介する『土竜』だ。

演出のスピード感でゲームの爽快感だけを進化させ、「キャンディクラッシュはもう飽きた」とか「そもそもキャンディクラッシュにハマらない」という方でも試すべき1作になっている。

プレイヤーは、土竜と呼ばれるアングラのパズルで戦う戦士だ。
父の消息を求め、地下で生活するヤツらと戦うのがこのゲームのメインストーリーとなる。
世界観はアングラ系で、やや一見すると引いてしまうほど徹底している。
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▲ガイドには目線が入っている。

ゲーム内容は麻雀牌を使った3マッチパズルで、基本ルールはキャンディクラッシュとほぼ同じだ。
ステージには「特定の牌を下に持って行け」とか「スコア○○点以上」など異なる目標が用意されており、これを達成すればクリアとなる。
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基本ルールもやはりキャンディクラッシュと同じ。
場の牌をスライド操作で入れ替え、同じ種類の牌を縦か横に3つ以上そろえて消すだけだ。
4つ以上の牌を同時に消すと特殊牌ができて山を大きく消せるのも、隣り合った特殊牌同士をスライドすると2つの効果が混じるのも同じ。
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だが、土竜は断じてキャンディクラッシュのコピーゲームではない。
プレイしてすぐに感じるのは圧倒的な「スピード感の違い」である。
牌を消して、山が補充されて、連鎖してまた消えて…というサイクルが異常に早く、牌の山がジェットコースターのようにめまぐるしく動く。
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ガチャン!チャラチャラチャラ!ガチャン!バシュッ!
プレイヤーが操作すると次々に牌がぶつかり、消えていく。刺激的でスピーディーな演出が癖になり、これを見るためにプレイしてしまうほどの圧倒的な気持ちよさ。
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病みつきである。
そして、独自のシステムもある。
画面上には麻雀の「役」が表示されていて、そこに示される牌と同じ牌を消すと役が成立して大きく得点が増えるのだ。
このシステムのおかげで、「役に必要なブロックを順番に消す」戦術性が付加されている。
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▲カジュアルゲームなので、役を意識しすぎることはないが、アクセントではある。

さらに、ステージをクリアすると【Money】が手に入り、使い切りアイテムを買ったり【協力者】をガチャで手に入れたりもできる。
協力者の能力でパズルが有利にはなるが、だいたいの協力者はとても限定的な能力しかないので協力者の有無を気にする必要はあまりない。
ゲームの難易度的にも、「極」と呼ばれる高難度ステージ(クリアしなくても進める)以外では有料アイテムの必要も感じない。
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とはいえ、それらの独自システムはあくまでアクセント。
本命は牌が消える演出だ。
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操作しているだけで気持ちいいので、ついつい止められずにプレイしてしまう。
公式が「脱法パズル」と名乗っているのだが、その言葉がしっくりくるほどの中毒性である。
世界観の好みは分かれるが、その好みをぶっ壊すほどの暴力的な爽快感をぜひ味わって欲しい。

評価:3.0(面白い)

おすすめポイント
とにかくスピーディーで爽快な演出
好みは分かれるがアングラな世界観
頭を使って解く局面多め

気になるポイント
特殊ステージは課金前提の難易度
落ちることがある

(バージョン1.1.4、GCドラゴン)

アプリリンク:
土竜 (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

動画: