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Micro C.T.R.L.iMobile レビュー - 安く小型でホールド感の良いXBOX風コントローラー。

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XBOX360風のiOS向けコントローラー、『Micro C.T.R.L.iMobile』(以下、Micro)を紹介する。
ゲーマー向けのゲーム周辺機器を作り続けているメーカー Mad Catz製品で、昨日紹介した『C.T.R.L.iMobile Gamepad』(以下、通常サイズ)の小型版となる。

小型になって、軽量で握りやすくなり、さらに安い!
通常サイズよりもアームが弱いので耐久製に不安を残るが、かなりおすすめのコントローラーだ。

※初出時にアームが曲がらないと書いてありましたが、誤りだったので評価と文章を修正しております。申し訳ありません。

まずは、基本的な仕様から。
Micro C.T.R.L.iMobile は、XBOX360コントローラーを小型にしたような形状のエクステンデット規格コントローラーだ
エクステンデット規格とは、十字キー、アナログスティック2本、前面ボタン4つ、LRボタンが各2つの iOS用ゲームコントローラーのこと。
対応ハードはiOS7以降のiPhone5以上、iPad mini以上、iPad 4以上となっている。
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サイズは127mm × 94mm × 48mm(幅 x 高さ x 奥行き)。
重量は128g(電池込)。
XBOX360のコントローラーよりもやや小ぶりで握りやすく、コントローラーのホールド感はとても良い。
Micro(左)と 通常サイズ(右)を比較するとサイズ感の差がわかりやすいだろうか。
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背面には電池を入れる場所がある。
乾電池2本で30時間駆動するとのこと。
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使用時にはコントローラー手前の電源ボタンで起動し、中央の上のブルートゥース接続ボタンでiOS端末にペアリングのサインを出す。
その後、iOSの設定アプリを立ち上げ、Bluetoothの設定を見るとペアリングできる。
1度ペアリングした端末は、次回から電源をつけただけで自動でコントローラーと接続されるので、この操作は初回だけですむ。
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単体のコントローラーとしても使えるが、付属のアームを取り付けると iPhone を支えて携帯ゲーム機のように使える。
アームはゴムに覆われているので、挟み込んでもスマホを傷つけない。
iPhone 4sから、iPhone 6 Plus のサイズまで対応している。
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使用時には、このアーム部分の根元を「ペキッ」と曲げ、海老反りにしてからコントローラーに装着する。
曲げるとき、かなり力を入れる必要があるのがちょっと怖い。
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そして、アームをコントローラー上部にツメで引っかけて固定すれば完成だ。
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アームを装着した写真。
アームの角度は固定されているが、角度が付いているので見やすい。
バランスも良く、通常使用に不満は感じない。
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ただ、このアームはツメが細いのでアクシデントで壊れる心配もある。
実際、1m20cmの高さからコントローラーを落としたらiPhoneの重みで折れてしまった。
取り扱い注意だ。

アームの耐久製に目をつぶれば、コントローラーとしての性能はかなり良い。
ゲーム機XBOX360を模しているだけあって操作感、ホールド感はばっちり。
ゲーキャスの手のサイズでは、小さくて握りやすく通常サイズよりホールド感は上と感じた。
ただ、XBOX360コントローラーよりもサイズが小さいので、深く握る持ち方をするときは違和感があるかもしれない。

ボタン、アナログスティック、十字キーの操作感は通常サイズとまったく同じ。
アナログスティックはやや堅めでFPSのエイムは少しやりづらいが、全体としては十分操作しやすい。
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十字キーもそれなり以上には使いやすい。
ただ、押し込んだ感覚のフィードバックが弱めなので触感だけでは押している方向が分からない。
また、ほんの少し滑る。そのため、ゲーム機のコントローラーと比べると、一段劣る印象だ。
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前面ABXYボタンはかなり安っぽい触感だが操作感は問題なし。
側面ボタンはL1R1がボタンに、L2R2はトリガーとなっている。XBOX360コントローラーよりも触感が軽いが、押しやすくて好感触。
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『Tomb Raiders』、『FINAL FANTASY III』、『MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd G for iOS』、『King of Fighters '98』の4タイトルで動作テストをしたところ、いずれも快適に動作した。
KOF98で京の鬼焼き(昇竜拳コマンド)が10回中9回成功。
ジャンプ攻撃→強攻撃→昇竜拳コマンドの連続技も10回中4回成功となった。
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▲毎回このテストをしていると、だんだん上達してしまうような気もするが…。

アーム部分は角度の融通が利かないのが辛いが、それでもないよりはるかに良い。
電池式だが、価格は4,980円(税込5,378円)と iOS 向けコントローラーの中では最安クラス。
アームを外せば iPad 向けコントローラーとしても使える。

ここまで書いた特徴をまとめると、下記となる。

・ボタン配置がXBOX360コントローラーと同じ
・価格は5,378円(税込)
・乾電池で30時間稼働
・適度なサイズで持ちやすい。

・付属の iPhone アームを使うと携帯ゲーム機感覚で遊べる
・ABXYボタンは安っぽい

一言で言うならば、『Micro C.T.R.L.iMobile』は、細かい作りが XBOX360のコントローラーよりわずかに劣る XBOX360 風コントローラーだ。
しかし、iOS向けコントローラーの中では現在トップクラスに使いやすいし、何よりも価格がお手頃。
アームは丁寧に扱わなければいけないが、あれば快適だ。

ゲーキャス評価で言うと、3.5(かなり良い)と言ったところか。
XBOX360 のコントローラーが大きいと感じる方は、この Micro を買うといいだろう。
PS配置が好みなら、HORI の『HORIPAD WIRELESS for iPhone/iPad』だ。

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Micro C.T.R.L.i Mobile (AppBank Store)

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