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E3に展示されていたスマホ向けコントローラー8種類まとめ。簡易版は消え、本格ゲーム向けコントローラーが主流に。

今年のE3ではPS4、Xbox One、Wii Uなど、家庭用ゲーム機の面白そうなゲームが山ほど展示された。
そして、その陰でiOSのゲーム…ではなく、スマホ向けのコントローラーも大量に展示されていた。
これだけコントローラーがあれば、1つは手になじむ物があるはず!
今、スマホ向けゲームコントローラーが熱い。

なお、Appleのコントローラー規格にはアナログスティックがないスタンダードと、2つのアナログスティックを備え、LRボタンがスタンダードより1つずつ多いエクステンデッド規格の2つがある。
ボタンの数については規格名で表記しておくので、ご了承を。


GAMEGRIP STG-ONE、GAMEPHONE CONTROLLER PRO

Big Benは2つのMFiコントローラーを出展していた。
1つは伸縮してiPhoneやタブレットを挟み、固定して使うエクステンデット規格コントローラーだ。
13㎝から28cmまでのものをまで挟み込んで使用できるので、今後新しい形状のスマホが出てきても買い直しの必要がない。

使用者の感想によると、手が小さい人は使いづらいかもしれないが、操作感は良好らしい。
ただし、iOS向けの動画がなかったのでAndroid専用かもしれない。
bigben1

もうひとつはPSタイプのエクステンデット規格コントローラーだ。
こちらはiPhoneを固定するアームが付属しており、アームにiPhoneを取り付けると携帯ゲーム機のようになる。
固定用のアームを取り外すと、独立したコントローラーとしても使える。
こちらも操作感は良好のようだ。
bigben2
どちらも2014年内の発売予定で価格は未定となっている。

Hori CONTROLLER(正式名称不明)

外側に十字キーがあり、内側に2つのスティックがついているPSタイプのエクステンデット規格コントローラー。
使用者によれば、操作性は良好でアナログも使いやすいようだ。
価格は$80の予定で発売は未定。
ゲームと言えばHoriなので、期待が高まる一品。

関連リンク:
Hori、E3にiOS向けコントローラーを参考出展。感触を確かめる動画も公開。

M.O.J.O. Micro-Console

iPhoneをモニターのように取り付けて使用するエクステンデッド規格コントローラー。
形状はXbox360のコントローラーに近く、十字キーも内側についている。
先に同じ形状のAndoroid向けコントローラーが発売されており、操作感については評判が高い。
バッテリーではなく単三電池駆動のためか、価格は$59予定と安め。
発売日はまだ未定。

関連リンク:
XBOX360風のiOSコントローラー、Mad Catz C.T.R.L i のE3使用動画が公開。価格は$80。

Phonejoy

スライドさせて本体を開き、15.5cmまでのスマホとタブレットをはめ込んで使用できるエクステンデッド規格コントローラー。
十字キーやアナログスティックの操作感はまずまずのようだが、LRボタンが使いづらいという評判。
価格は$69.99、海外ではすでに販売されているが、日本でのリリース予定は未定。

RP One

Xboxタイプの形状ながら、PSタイプのように十字キーが外側についているコントローラー。
持ち運びを意識しているのか、ほかのコントローラーに比べ重量が軽い。
ただ、その分手触りもいまいちで安っぽく感じるらしい。
今年9月発売、価格は$99.99の予定となっている。


関連リンク:
新たなiOS用コントローラー、RP One発表。今度はXboxに近い形。

SteelSeries Stratus XL Wireless Gaming Controller

SteelSeries StratusのXLサイズコントローラー。
現在リリースされている Struts は、モノは良いが小さすぎてLRの4ボタンがやや使いづらかったり、アナログスティックの微調整がつらかった。
しかし、こちらはサイズが大きいのでそれらの欠点が解消されている。
充電バッテリーと単三電池を併用でき、単三電池を使用すると連続で40時間のプレイできる。
価格は現在のiPhoneコントローラーと同じか安くなるとのことで、$79.9未満になると思われる。

Razer Junglecat


はめ込んで使うiPhone用のコントローラー。
アナログスティック無しのスターンダードタイプ。
本体をスライドさせることでコントロールパネルが出現する用に作られており、手軽に持ち運ぶことを重視したコンパクトタイプ。
使用者によれば、握りが窮屈でやや操作しづらいらしい。
ただ、専用のアプリを利用してボタンの配置や感度をアプリで変更できるという特徴がある。
リリースは7月15日で価格$99.99の予定。

関連リンク:
Razer、ボタン感度と配置を変更できるiOSゲームコントローラーを発表。PSP GOのようなシルエット。

E3でコントローラーの使用感をレポートした各メディアの感想を並べてみると、G550が登場した頃と比べてどのコントローラーも格段に完成度が上がっているようだ。
さらに安くなってきているというので、少しゲーム好きならコントローラーを持っている…という時代も来るのかもしれない。
なんにせよ、スマホ向けコントローラーの未来は当面明るそうだ。

また、注目したいのはスタンダード規格のコントローラーの死にっぷりだ。
今回の展示ではスタンダード規格のコントローラーは1種しかなく、新規発表のモノはすべてエクステンデッド規格。
実際、iOSのゲームには2スティック操作のものも多いので、アナログスティックは2つは欲しい。
スタンダード規格は、生まれたときから不具合を抱えていたとも言えるので、この結果は仕方ないのか。

エクステンデッドすら家庭用ゲームの移植を考えるとツライものもあり、この点はAppleの規格設定ミスと言えるだろう。
ゲームキャストとしては、L3R3ボタンもあるエクステンデッド拡張規格がそろそろ欲しい。

関連リンク:
Touch Arcade