『Bridge Constructor Medieval』は、一定の重量に耐える橋を設計してインフラを整える物理パズル『Bridge Constructor』シリーズの最新作だ。
今までのシリーズ作品は現代が舞台となっており、車の通行に耐える橋を作るゲームだったが、今作の部隊は中世。
今作の舞台は中世で、軍隊や荷馬車が通れるい強固な橋を作って戦争中の自国を助けるちょっと変わったシチュエーションで橋造りが楽しめる。
パズルとして面白いのはもちろん、3Dの橋がきしむ様子や崩落する様子をみても楽しいおすすめのパズルゲームだ。
毎ステージ設定される兵士や荷馬車のノルマが設定される。
その重量に耐える橋を建設するのがプレイヤーの仕事だ。
建設シミュレーションというと難しそうに感じるが、橋の作り方は簡単だ。
まずは右側の素材から板か丸太を選択し、画面の白いポイントをタッチする。
そのままドラッグすると素材が伸びて板状となり、資材をつなげるだけで橋の基礎が完成する。
橋を架けたら、次は荷馬車などの重さに耐えられる石材や丸太で支柱を作成したり、ロープを張って補強する。
下の画像のようにどんどん素材を使って行ければ楽なのだが…。
そこは戦争中の厳しい財政ということで、予算制限付き。
強度のある高価な素材は要所に使い、削れる箇所は肉抜きして「安くて良い橋」を作るために四苦八苦することとなる。
重要部分だけ強い素材を使ったり、支柱で支えるのではなくロープで引っ張ってみたりと試行錯誤を繰り返し、自分が生み出した橋が無事に機能した時の達成感が心地よい。
橋が完成すると荷馬車を通過させるテストが始まり、テストを無事に終えるとステージクリアとなる。
テスト中に荷馬車が通る様子を見るのも楽しいが、橋の負荷の状態を見て一喜一憂するのがなにより楽しい。
橋の不可状態はリアルタイムに色付けされて表示されるので、テストを長めながら一番負荷が高い赤になると「頼むからもってくれ！」と祈るような気持ちになり、渡りきったときの安堵感はひとしおだ。
▲3Dのリアルな見た目が、テスト時の面白さに一役買っている。
橋が崩落してテストに失格した場合は橋の修正を行うこととなる。しかし、このゲームではあまりやり直しが苦にならない。
テスト時に橋の負荷がリアルタイムに表示されるので、崩れる瞬間に何が悪かったのかはっきりわかる。
失敗しても納得感があり、やるべきこともハッキリしているので、やり直しが気にならないのだ。
物理建築ゲームでは、素材の長さや配置時の角度を均等にしないと建築物の強度が下がってしまい、その調整が難しいことがある。
しかし、このゲームでは画面上にあるマス目を使って調節できるので長さや角度の調整も楽だ。
iPhoneの小さな画面では細かく調整できるように、ビンチ操作で画面を拡縮でき、iPad・iPhoneどちらでも楽しく建築を楽しめる。
この辺りは人気シリーズだけあってさすがといえるだろう。
と、ここまでは今までのシリーズと同じだが、今作では2つの新要素がある。
1つは敵軍からカタパルト攻撃を防ぐ橋を作る「障害あり」のステージ。兵士や橋を投石から守るため屋根を取り付けつつ、その重量を支える橋を作らなければならない。
投石によって瞬間的に負荷が増大するので、かなりのやり応えがある。
もう1つは、一定数の敵が通った負荷でちょうど崩落する橋を作るステージだ。
計算通りに橋が落ちた時は爽快で、名軍師になったような気分が味わえる。
▲早く崩壊し過ぎると敵が引き返してしまう。
新要素はどちらも楽しく、今までシリーズが好きだったプレイヤーも、そうでないプレイヤーも楽しめるだろう。
ステージ数は全40ステージだが、少ない予算でのクリアなどチャレンジ目標を達成するやりこみ要素もあるので、極めようとするとそれなりの時間遊べる。
パーツを組み合わせて橋を作るという複雑そうなゲームだが、説明も充実しており、建設系のゲームをプレイしたことがない人でも遊びやすい。
唯一気になる点があるとすれば、軍隊や荷馬車の動きを早送りできないところか。
ただ、それも「あったらいいな」というぐらいで大きな不満ではない。
パズルゲームが好きな方なら、おすすめできるゲームだ。
評価：3.0（面白い）
課金について
クリアの方法を教えてくれるヒント（一部のみなら10回、完全回答なら5回までは無料）
予算や建築資材の制限なく橋を作れるようになる（使わなくてもクリアできる）
おすすめポイント
試行錯誤して作るのが楽しい 建設失敗も原因がハッキリわかる納得感 初めての人でもわかりやすいチュートリアル気になるポイント
倍速機能がない（バージョン1.0、GCドラゴン）
アプリリンク：
Bridge Constructor Medieval (itunes 300円 iPhone/iPad対応)
動画：
