アプリの無料化でユーザーを増やし、追加ステージを有料で販売する方式がストアのレビューに嵐を呼んでいる。
「有料でステージを配信するなんてひどい」という声でレビュー欄が荒れているのだ。
と、ここまでなら「ああ、変な人がいるな」で終わるのだが、アプリの平均評価をみてまた驚かされた。
なんと、★5近かった評価が★3まで下がっているではないか。
最初にこの兆候が見られたのは、Rovio のアドベンチャーゲーム『Tiny Thief』でだった。
このゲームは絵本のような美しいステージを探索するパズルアドベンチャーで、買い切りゲームにしても十分すぎる品質がある。
しかし、このゲームは年末に基本無料化してヒントなどの課金で収益を上げるモデルに切り替えた。
実際、売上げは大きく伸びたのだが…その次のアップデートで異変が発生した。
追加ステージを200円で販売したところ、平均で★4.5だった評価が★3.0まで落ちてしまったのだ。
ストアには「追加ステージが有料なんて信じられない」、「面白いのにステージが有料なんて残念」など、信じられないレビューが並ぶ。
とても残念な気持ちになったが、この時点では「Rovio のユーザーは『Angry Birds』などで無料アップデートが当然と思っているんだな」と思っていた。
しかし、ヒント課金がなく、ステージを売ることでしか儲けを得られないアプリが追加ステージを売ったらどうなるのだろうか？
課金がないから納得して購入してもらえるのだろうか？
その答えは本日、『BADLAND』のアップデートで出た。
10ステージを100円で販売しはじめたところ、たちどころにUS評価が★3.0まで下落したのだ。
▲日本の評価も出したいところだが、日本版は日本語訳の問題で評価が下落しており、比較対象にならないので今回は控えておく。
レビュー内容も日本の『TIny Thief』と似たり寄ったりである。
何回も書いたが、無料化は質の悪いユーザーを呼び寄せる。
しかし、昔に同じようなことを書いたときは、「酷いレビューが出てくる」程度だったが、今や彼らはアプリの平均評価を大きく下げるほど増えてしまったようだ。
ガチャ課金はOKな一方で、ステージ課金はこれだけ弾劾される。
いいゲームが多少の金額でステージを販売しても何も悪いことはないと思うのだが…洋の東西を問わず、ストアのゲーマーの常識は、年々有料系のアプリに厳しくなっているようだ。
アプリリンク：
BADLAND (400円 itunes iPhone/iPad対応)
