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スマホ版ダンジョンキーパー、ピーター・モリニュー氏のコメントでさらに炎上。しかし、売上げは変わらず。

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スマホ版のダンジョンキーパーが炎上しているとお伝えしたが、鎮火するどころか話題はいよいよホットになりつつある。
(炎上の経緯はこちら→スマホ版ダンジョンキーパー、「課金ゲーすぎ」の批判に斜め上の対応をして海外で炎上。

新たな燃料はBBC Newsの「EAのダンジョンキーパーは破滅に直面している」という記事だ。
この記事上で、オリジナル作者、ピーター・モリニュー氏がスマホ版ダンジョンキーパーに対して「馬鹿げている」とコメントし、話題が一気に広がった。
モバイル版のダンジョンキーパーについて、ピーター・モリニュー氏は下記のように語っている。
「これは馬鹿げています。私はただダンジョンが作りたいだけ。
月曜日から土曜日まで、ブロックを削るために時計のアラームをセットしてプレイしたいわけではありません」

「従来のファンを大事にし続けることと、大勢のモバイルユーザーのために十分に新しくわかりやすいゲームを提供すること、この2つのバランスが良かったとは思えません」
元々、ダンジョンキーパーの話題は大きく扱われていたが、ピーター・モリニュー氏のコメントはさらなる話題を呼んだ。

「ダンジョンキーパーの作者はEAの新作を嫌っている」(Forbes
「EAの新しいダンジョンキーパーは真の処刑台だ」(GamesIndustry International

などと刺激的なタイトルで、モバイルゲームサイトから、一般ゲームサイトへ、ゲームサイトからニュースサイトへとニュースが拡大している。

ユーザー側の反応も大きい。
例えば、Twitterで

【EA,おめでとう!あなたは★1を手に入れました。追加の★は1つに付き$5.49で購入できます!】

という皮肉の効いたレビューコメントが瞬く間に5000RTを突破した。


海外のゲーム評価サイト、メタスコアではBBCの記事掲載時のユーザー評価は平均0.3点だった。
この時点でも記録的に低い評価だったが、現在では0.2点まで下がって底が見えない。
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このままゲームが燃え尽きて灰になるのだろうか…というと、それはわからない。

売り上げランキングを見ても、ここ数日の炎上の影響は全く見られないからだ。
レビューで原作とは別ゲーだが、ゲームは面白い…課金がキツいけどと紹介した通り、ゲームには見るべき部分がある。
原作ファンと関係のないプレイヤーには、この騒動もどこ吹く風のようだ。
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▲炎上しても売上げは安定している。

規模が小さいとは言え、日本でも過去に同じようなことはあった。
が、原作ファンの非難の声とは関係なくゲームは売り上げてしまう。
それどころか、その声を大事にしてゲームを出しても、声が大きいユーザーの数は少なくてメーカーの売上げにつながらないことが多いことがわかっている。

コアなゲームファンが多い海外でも結果は同じなのだろうか?
この事件の結果によっては、海外メーカーの基本無料への姿勢も左右するかもしれない。
単に炎上ネタとして終わらせずに、成り行きを見届ける必要がありそうだ。

アプリリンク:
ダンジョンキーパー (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 基本無料)

関連リンク:
ダンジョンキーパー レビュー - 原作とは別ゲーだが、ゲームは面白い…課金がキツいけど