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任天堂のスマホゲームの可能性もあり。経営方針説明会にてスマホに対するスタンスを発表。

Nintendo
本日の午前中に行われた任天堂の経営方針説明会にて、以前より噂されていた任天堂のスマートデバイスへの参入予定について発表された。

気になるスマホサービスの展開については「スマートデバイス上のアプリとして何らかののサービスを今年中に開始したい」と発表されている。
スマートデバイスの普及を考えると、スマートデバイスの活用は重要であり、少数精鋭のチームを投入して客とのより強いつながりをつくり、任天堂の得意とする分野に興味を持ってもらえる物を作るとしている。

開発チームには、ゲームをつくることも、自社のキャラクターを使うことも禁じていません。ただ、これをもって、「マリオをスマートデ バイスに供給」と報道されますと、完全にミスリードになってしまいます。スマートデバイス上のアプリとして、何らかのサービスを、今年中に開始したいと 思っていますので、お客様のアテンションを引き寄せ、自社のプラットフォームの魅力をお伝えしていくというアプローチがどうなるか、ご覧いただきたいと思 います。

上記のようにスマホゲーム作りの可能性も示唆されている。ただし、「マリオをスマートデバイスに供給」などと報道されると完全にミスリードになっています。」と、性急な報道については牽制を見せた。
また、スマホ向けに既存の作品を単純に移植することについては明確に否定されている。

私 達は、スマートデバイス向けアプリの中でアテンションを集めることは容易ではないと認識していますし、先ほど申し上げたように、自社のゲーム資産をそのま ま移植したとしても、それはスマートデバイス向けの娯楽として最適ではないと考えていますので、このようなアプローチを採ることは一切想定していません。
また、今後のゲーム事業について、スマートデバイスで展開した方が良いと思えるものはそちらに移していくつもりだが、家庭用とスマートデバイスによるサービスどちらに重点を置くかは改善の意義がより感じられるものに力を入れていくとのことだ。
例としてゲームソフトのオンライン購入はスマートデバイスが向いている、などと示されたので、当面はゲームソフトではなく周辺サービスを対象にしているものと想像される。

発表の内容から受けた印象は、スマホ向けサービスに対して「思ったよりも積極的なのではないか?」というところだ。
事前に紹介した日経記事ではミニゲームだけという話だったが、発表からはそのニュアンスは感じず、わざとぼかしているような印象も受ける。
現在、内部でさまざまな可能性を検討しているのではないだろうか。

ただ、単にゲームを移すだけでは任天堂らしさ、はなくなってしまうと思う。
いざ、サービスが出てきたときには「さすが任天堂!」と思える何かも、同時に提供して欲しい。

とりあえず、まずはお手並み拝見。年内にリリースしたいと言うサービスがどんなものになるのか注目して待ちたい。

関連リンク:
任天堂、1月30日の事業方針説明でスマホに参入発表か?日経の記事が伝える
2014年1月30日(木) 経営方針説明会 / 第3四半期決算説明会 html