熱血対戦くにおくんTD レビュー - くにおくん、今度はTDで大暴れ!ゲームバランスも大暴れ。
- キャッスルディフェンス
- 2014年01月23日
熱血対戦くにおくんTD (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応)

ドッジボールや運動会、はたまた時代劇など様々な派生作品が登場し、今なお根強い人気を誇る『熱血硬派くにおくんシリーズ』最新作が登場した。
今回の舞台はスマホ。ジャンルはにゃんこ大戦争のような一本道で争う戦術ゲームだ。
しかも単なる猿まねではなく1人用にはストーリーモード、オンラインのリアルタイム対戦の2本立ての意欲作。
さらに、『くにおくん』らしい演出を大切にしたキャラモノとしても見られるのだが…ゲームは残念だった…。

ドッジボールや運動会、はたまた時代劇など様々な派生作品が登場し、今なお根強い人気を誇る『熱血硬派くにおくんシリーズ』最新作が登場した。
今回の舞台はスマホ。ジャンルはにゃんこ大戦争のような一本道で争う戦術ゲームだ。
しかも単なる猿まねではなく1人用にはストーリーモード、オンラインのリアルタイム対戦の2本立ての意欲作。
さらに、『くにおくん』らしい演出を大切にしたキャラモノとしても見られるのだが…ゲームは残念だった…。
ゲームは一本道の両端に陣地を構えて戦い、先に相手の陣地を破壊するお馴染みのシステム。
相手を攻撃する方法はただ1つ、時間と共に貯まる【魂ゲージ】を消費してキャラクターを呼び出すだけ。
呼び出されたキャラクターは敵陣地に向けて移動し、敵と接触するとオートで戦う。

キャラクターは一定回数攻撃するとオーラに包まれ、必殺技を使えるようになる。
これはプレイヤーの好きなタイミングで左下の【必殺】をタッチしてすると使用でき、使用すると派手なカットインと共に強力な攻撃を繰り出す。

▲懐かしのマッハキック
そして、相手の陣地を無事破壊すると勝利となり、くにおコイン(お金)や経験値、新しい仲間が手に入ったりする。
オンライン対戦では勝利数に応じて景品がもらえるが、基本の仕組みは全く変わらない。

バトル後にはくにおコインでキャラクターをLVアップしたり、武器を買って装備させたりできる。

と、全体的にどこかで見た感じのゲームだが、このゲームには素晴らしい点が1つある。
それは原作の雰囲気を大切にしていること。
見た目、音楽、演出ともに懐かしの『くにおくん』そのものなのだ。

バトル中もキャラクターが画面下のウィンドウでしゃべり、必殺技も懐かし名前を採用(ただし、性能は全く再現していない)し、戦うときの動きも無理に豪華にせず昔のまま。
表記も徹底しており、キャラクター名なら【じぇむす】、ステージが【すてーじ】など、カタカナが使えなかった時代を再現している。

そして、これがこのゲームの素晴らしい点の全てだ。
オンライン対戦は致命的につまらない。
一本道の戦術ゲームで対戦させるということは、ユニットの性能による力押しになってしまうこと。
ほとんど工夫の余地がないため、一番最初のキャラのぶつかり合いで結果がほぼ見えてしまう。

また、キャラクターには盾・中距離・近距離・遠距離の4種類があり、遠距離はHPが低かったり、近距離は攻撃が強いなど特色がある。
が、現状では遠距離キャラが複数で攻撃すると、近距離キャラがひたすらのけぞってハメ殺されるので、戦術に幅がない。
遠距離キャラクターを先に多く出した側が一方的に押し切って勝利する展開だらけである。

▲キャラクターに武器を装備させてカスタマイズできるが、誤差の範囲か。
普通なら一発逆転要素の【必殺技】も、生き残って攻撃し続けたキャラクターのみが使える仕組みなので逆転の手ではなく、有利な側がより有利になる仕組みとして機能している。

▲勝っている側しか使えない必殺技!
最初のぶつかり合いが終わると、負けた側はもうユニットを出してこなくなる。
もちろん自分もそうする。
それ以上あがいても絶対に勝てないからだ。
捨てゲーが一般化しているオンライン対戦ゲーム。
対戦ゲームやディフェンスゲームとしての駆け引きはなにも成立していない。
また、ストーリーモードもイマイチなモノを感じる。
オープニングでは熱血高校の校門前でヤクザがくにおくんの仲間を連れ去り、くにおくんが助けにいくストーリーが語られる。

が、仲間が連れ去られた後の「その頃、くにおくんは」というシーンで、くにおくんが同じ熱血広告の校門前にいる。
「おまえ、なんでさっきいなかったんだよ!」と突っ込みたくなる適当さ。

オープニングから手抜き感が漂い、クエストもひたすら使い回しで残念だ。
初期のソーシャルゲームのような水増し感がただよう。

▲ストーリーこそ違うが、これには萎えた。
ソーシャル的な仕組みや操作性についても作りが荒く、大量にプレゼントが届くのに一括取得はない。
メニューやキャラクターの強化画面、お知らせ画面など全体的にごちゃごちゃしていてわかりづらい。
プレイし始めは過去のくにおくんの音楽や、キャラクターたちを見て懐かしい気分になったが、さすがに続けていられなくなってしまった。
ただ、唯一の希望はゲームバランスや操作性はアップデートで直せることだ。
『くにおくん』度は高いので、原作を知るプレイヤーなら見ていて楽しい。
アップデートでの巻き返しに期待したい。
追記:
レビュー翌日に修正が入り、遠距離キャラが超弱体化した。今度は近距離キャラが強くなりすぎ。
場当たり的な対応をしているのであまり期待できないかも知れない。
最終評価:2.0(良くはない)
おすすめポイント

気になるポイント



課金について
武器やキャラクターが手に入るガチャ、スタミナの回復などに使える課金通貨の購入
(バージョン1.0.0、GCドラゴン)
アプリリンク:
熱血対戦くにおくんTD (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応)
動画:
コメント一覧 (5)
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- 2014年01月23日 08:43
- オンライン対戦のつまらなさは別格。
駆け引きはほぼない悪い意味のソーシャル。
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- 2014年01月23日 09:37
- くにおくんはGTAのはしりだよなあ、、。お店とか入れたし、道端に落ちてるもんを拾って武器に出来た。 通行人は殴れなかったけど。
誰もが一度は殴ろうとして空振ったはず。
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- 2014年01月23日 15:23
- バランス修正入りましたが遠距離型のレベルアップが出来なくなったり色々無茶してますね。
説明が少ないとことか駄目なとこも含めてやけにファミコンっぽいんだけど、これ以上期待できないんじゃないでしょうか。非常に残念。
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- 2014年01月23日 22:35
- ああ、くにおくんがGTAの走りというのは納得できる話ですね。
いろいろできて小さい頃わくわくプレイしました。
>>バナナさん
バランス修正後も遠距離のレベルアップできましたよ。
ただ、この場当たり的な対応ではあまり期待できそうにないですね。
コロコロバランス変えられたらガチャもしてられない…。
あと元の雰囲気を残すならフォントは統一して欲しかったです