ポチポチゲーとラノベを完全融合。アンジュ・ヴィエルジュでポチポチゲー進化の兆しを見る - セガマニア@ゲームキャスト
- 特集記事
- 2013年12月17日
- タグ
- その他|
- セガマニア@ゲームキャスト|
- アンジュ・ヴィエルジュ|

ラノベ的、ラノベの作者を採用して…と言われるソーシャルゲームは今までたくさんあった。
お色気・ハーレムなど、カードソーシャルゲームの売れ線を狙っていくと、そこが1つの金脈に見えるのだろう。
ただ、拡散性ミリオンアーサーや、その他のゲームを見ても「ラノベの文法を抑えた」にとどまっており、ラノベをプレイしている感覚にはならなかった。
ラノベで有名なファンタジア文庫の富士見書房、MF文庫のメディアファクトリーがタッグで作ったカードゲーム、アンジュ・ヴィエルジュのプレイ感覚はラノベそのものであった。
さて、スマホ版アンジュ・ヴィエルジュの概要をお伝えすると、「ギルドバトル式のポチポチゲー」としか言えない。
キャラクターイラストのクオリティが高く、ボイスがノーマルカードにも入っており、ソシャゲの中でもトップクラスのクオリティ。
オープニング動画も含め、ポチポチ系ソーシャルゲームの中ではこれに追随する豪華さのものはなかなかないだろう。
ゲーム内容としては魔界学園カタストロフィなど、ポケラボ系のゲーム内容ほぼそのままに見える。
が、奥義の継承(他のカードの特殊能力を奪える)、キャラクターとの親密度などの要素があり、今までのポチポチゲーより少し進化した内容になっているものと思われる。
何がスゴイと思ったかというと、プレイしていてライトノベルを読んでいる気分になれること。
マップから行き先を決めると、ストーリーが始まる(スキップすることもできる)。

その後にクエストが始まり、ひたすら画面をタッチするポチポチなのだが…。
画面の上半分でキャラクターの会話が行われ、ストーリーが展開するのだ。

そのやりとりがいかにもラノベ的な掛け合いで、ポチポチしている間にも退屈しないで読んでいられる。
吹き出しを読んでいる間にポチポチが終わって、終えたあとに残るのは「ポチポチしたなぁ」ではなくて「読んだなぁ」という感覚。

会話もストーリーの重要部分ではなく、キャラクター性が伝わるコントのような会話が続いているので「ストーリーをスキップした人も楽しめる」「ストーリーを楽しんでいる人はより楽しめる」といういいとこ取りもなにげにスゴイ。
下半分では自分のデッキのキャラクターが軽快に、声を出して動く。
さらにシンクロ率が上がり、ゲームが有利に進むようにもなっており、カードではなく、キャラクターとして扱おうとする姿勢が見える。
ストーリーを売りにしたもの、ポチポチしながらしゃべるポチポチゲーはいろいろあるが、読む意味があるクオリティで出してきたのは初めてのように思う。
先日、アプリゲットさんにチェインクロニクル、ソーシャルゲームの新たな可能性を示した魅力とは。を寄稿させていただいたが、その中で書いたとおり、今年ブレイクしたチェインクロニクルはキャラクターをより魅力的に作ったことで一段上のクオリティに達した面があると思う。
そして、このゲームもまた同じメソッド(に加えてUIの磨き上げなど基礎部分が素晴らしいのもある)でポチポチゲーのクオリティを1段階引き上げてしまった。

▲どんなキャラも、トップページで触ると複数ボイスでしゃべる!
SNSボーナスが強力で、Twitterなどがスパム的になっているなど自分の中では褒めたくない場所もあるが、全体としてみると序盤を触ってこれほどスゴイと思ったポチポチゲーはモバマス以来。
というより、ネイティブアプリでこれだけ物語の語り方が優れているゲームが初めてという方がいいか。
(ある意味で、ポチポチゲーではモバマスの時点でポチポチと物語を融合させることに成功しているし、フォロワーもいる)
ゲームキャストが特集したくなるゲームではないので今後取り上げることはないと思うが、ポチポチゲーの進化のを見てみる意味でアンジュ・ヴィエルジュは要チェックだ。
セガの中がどうなっているのかはわからないが、今後もチェンクロ。アンジュ・ヴィエルジュに続く弾が用意されているのだとしたら…。
ほとんどのコア向けソーシャルゲームジャンルをセガが制覇してしまう可能性すらある気がする。
今年のセガはいい意味で狂っとる…。
(GCドラゴン)
アプリリンク:
アンジュ・ヴィエルジュ ~第2風紀委員 ガールズバトル~ (itunes 基本無料)
コメント一覧 (12)
-
- 2013年12月18日 12:58
- 今時の普通のブラウザポチポチゲーだとこれぐらい当たり前ですよ。
今更騒ぐような内容でも出来でもない。
単に無知をさらしてるだけ。
-
- 2013年12月18日 14:41
- これぐらい当たり前とかいう人って実例を上げていって欲しい。
そうすればみんな賛同してくれると思うんだけどなぁ。
大抵そのまま沈黙で終わりだと思うけど。
-
- 2013年12月18日 15:20
- それでも素晴らしいポチポチと並のゲームだったらゲーム選びますけどね
-
- 2013年12月18日 15:44
- モバマス(のスマホ対応)時点でキャラクターとポチポチの融合ってほぼ成功していると思っています。
ただし、スマホになると話は違ってきて、動きとかレスポンスとかがその上に求められる。
すべてを満たしてネイティブアプリで融合に成功したのはコレぐらいじゃないか、と思っています。
メインストーリーをスキップしてもしなくても魅力として成立する。スゴイじゃない、と思います。
あとは、ブラウザゲーに対しては自分の少ない経験から言うと今までアイマス系以外でキャラクター性やストーリーがポチポチ時にきっちり(意味のないテキストとしてでなく読む価値のあるテキストとして)入ってくるクオリティに達しているゲームにお目にかかれていないんですね。
レスポンスや見た目、テキストのクオリティ、どこかで足りないと感じています。
もし、それがあるのであれば(1人ではさすがにプレイできる数に限界があるので、漏れもあると思います)教えていただけると嬉しいです。
-
- 2013年12月18日 16:15
- ゲームを手放しで褒めているわけでもないのに
ポチポチをテーマにしただけで拒絶反応を起こすユーザーのいい例が見れましたね
-
- 2013年12月18日 17:04
- >>ななしさん
いえいえ、実際にブラウザゲームって進歩しているし、ものすごい数が出ているので見落としも結構あるかと思っています。
自分はiOSをほぼ見ているとは思っていますが、ブラウザ視点では結構ツッコミがあると思うので…貴重なツッコミであるとも思っています。
ただ、ポチポチに脊椎反射する方がいるのも確かだとは思いますが。
コメントありがとうございます。
-
- 2013年12月18日 18:13
- 演出が良いポチポチ
それ以下でもそれ以上でもない、という印象です
カプコンのよりはマシかな…
-
- 2013年12月18日 19:20
- ドラコイの回復薬の為にインストしたけど
序盤の展開から??な内容だったんで削除したわ。
ポチポチ系はナニやっているかわからん内に進むからアカン。
-
- 2013年12月19日 02:45
- とにかく重い…やってらんない…。
豪華な作りは結構だけど気軽に遊べないなら意味がない。
これに限らずスマホアプリはリッチ、ゴージャスだから良いとはならないと思う…。
-
- 2013年12月19日 02:47
- iPhone5ではとても軽快に動いていたのですが、そんなに重かったのでしょうか。
とにかく軽快、演出のテンポがいい!というのが私の時の印象だったので気になります。
-
- 2013年12月21日 17:16
- オカルトメイデンも同じことをしていたはずなのに、確かにアンジュ・ヴィエルジュの方が入っていくる。何が違うのだろうか。
ただ本当に出来は良くクエスト中画面したに表示されるSDキャラはかわいくキャラによって走り方が違うなどの作り込みがあったので感心はしましたw
ラノベやらカートゲーム等の販促品とはいえクオリティは高しだったのでポチポチゲーのガワを被ってなければチェンクロのようにやりこんだかもしれなかったです。