Ittle Dew (itunes 500円 iPhone/iPad対応)
開発：Ludosity AB
評価：3.0（面白い）
豊富で、丁寧な作りのパズル このジャンル初心者でも丁寧に成長させてくれるつくり 上級者でも遊べる上級ルートあり
バグがあって終盤進めなくなることがある（日本語版では未確認）追記：日本語版が2014年にリリースされました。
Ittle Dew はゼルダ調の2Dフィールドで、アクション＋謎解きを楽しむゲーム。
見た目にスーパーファミコン時代のゼルダの伝説を思わせるが、実際プレイしてみるとアクションはほどほど、そしてパズルを楽しませることに集中した良作だ。
プレイヤーの目的は島の中央にある城の奥へ進んでいくこと。
城にはさまざまな関門があり、詰まるたびにショップで新しいアイテムを購入し、それを利用してまた城を攻略していく…というのが基本的な流れ。
▲お金は特定の場所でしか入手できないので、探索出来る場所がなくなる＝次のアイテムが買えるという仕組み。
待ち受けるパズルは、スイッチの上にブロックを運んだり、爆弾で障害物を取り除くなど、昔ながらの2Dゲームでお馴染みのものがズラリ。
内容としても丁寧に作られており、このジャンルが好きならば間違いなく楽しめるもの。
続いて、パズルだけでなくゲームの作りも丁寧で、誰でもゲームが楽しめる配慮に驚く。
細かく解説・ヒントがこのタイプのゲームが初めてでも、2Dアクションパズルのセオリーをきっちり学んでクリアできる。
▲英語も簡単だし、床のイラストなど絵で示されるヒントも多いのでハードルは低い。
新しい仕掛けには必ずヒントがあるので基本的な解き方などで悩むことはなく、純粋に用意されたパズルだけを楽しめる。
▲扉や仕掛けを武器で叩くと、どの部分の仕掛けを動かせばいいのかヒントがでるので、パズルがそれほど得意でなくともサクサク解いて楽しめる。
仕掛けの種類が増え、複雑になる時も配慮は行き届いている。
このゲームではショップでアイテムを購入すると、アイテムがあるダンジョンにぶっ飛ばされる。
▲アイテムを購入すると…。
そこで購入したアイテムを手に入れて、自力でダンジョンから脱出する…言わば、ダンジョンの挑戦権を買う仕組み。
▲アイテムを買ったかと思ったらふっとばされる…最初はビビった。
飛ばされた先で使用できるのは、購入したアイテムのみ。
パズルゲームでは新しい要素が増える＝難易度が上がるという傾向があるが、その新しい要素だけで突き進むダンジョンを1つ遊ばせ、新しい要素について徹底的に叩きこむのだ。
だから、ゲームが得意でなくとも取り残されることはない。
そうなると「簡単すぎるじゃないか！」と思われるかもしれない。
が、ダンジョンには上級者向けのルートも用意されているので、通常ルートで歯ごたえがないと思ったら、そちらをメインにプレイしていけばいい。
▲複雑！上級者ルート。
なお、ちょっとしたアクションもあるが、複雑な操作はほぼ必要なし。
ダメージを受けて体力がなくなっても倒れた部屋から復活するので、アクションが苦手な人でも大丈夫。
あくまでパズルのアクセントといった感じになっている。
数々の謎を解き、最奥まで進むとボスが待ち構えている。
ボスとのバトルでは基本はダンジョンで手に入れたアイテムを利用して倒し方を考える謎解き。
ボスというだけあってちょっと特殊な倒し方をしなければならず、倒せると「あ、こうだったのか！」と達成感がある。
1つのダンジョンに入り、新しい仕掛けを学び、パズルをとき、ボスを倒して「ああ、やった！」とサクサク楽しめる良作。
迷ったら全体マップを見れば進行状況がわかり、広い範囲を歩きまわるダルい謎解きもなく、携帯でも楽しいコンパクトに楽しめるゲームだ。
ゲーム内容自体に気になる点はなく、プレイを始めればこのジャンルが初めてでも、上級者でも楽しめる作品だと思う。
が、ゲーム終盤に先に進めなくなるバグと遭遇することがある。
それさえなければ完璧だったのだが…。
▲本来ならここでスクロールするはずが…スクロールしなくてハマる。
クリアまでは順調にいけば3時間弱。
だが、クリアと関係のない謎解きや上級ルートも含めればその倍以上は楽しめる作り。
PC版の定価が1400円程度だったというが、それも納得のボリュームと面白さだ。
ゲーム好きならこのジャンルが初めてでも楽しめる（そして、終わる頃にはちゃんと上級者になっているはず！）し、パズル自体も丁寧な作りなので、気になったら試してみて欲しい。
アプリリンク：
Ittle Dew ～謎仕掛け島のどたばた漂流記～ (itunes 500円 iPhone/iPad対応)※こちらが日本語版
Ittle Dew (itunes 500円 iPhone/iPad対応)
動画：
