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レビュー: プリズンタワー - 集中して積む達成感が気持いい!勇者を積み上げるバランスゲーム

プリズンタワー (itunes 無料 iPhone/iPad対応)
開発:URARA-WORKS Co., Ltd.
評価:2.5(価格通りに楽しめる)
ss3
簡単すぎず難しすぎずのクリア難易度
シンプルだけど集中して遊べる緊張感
図鑑要素が薄い

『プリズンタワー』はマグマが沸き立つ地下に閉じこまられたお姫様を、勇者と仲間たちが助けるショートゲームだ。
開発したのは『ミチビケダンジョン』や『フェアルーン』などレトロな見た目できっちり楽しめるゲームを多く出しているURARA-WORKS。
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地下に閉じ込められたお姫様を助ける方法はモンスターや魔王を倒すことではない。
勇者たちが穴の底まで落下し、お姫様が脱出できる高さまで体を張って足場を作る…超ガテン系の方法。

ロープを使わないのはなぜなのか、足場となったあとの勇者は誰が助けてくれるのか…ツッコミどころ満載だが、深く考えたら負けだ。

さて、ゲームがスタートすると勇者が妖精に運ばれて上空をふよふよと移動する。
ここで画面をタッチすると、勇者が真下に落下。
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▲妖精がお姫様を助ければいいのではないか…と考えてはいけない。

「ヒューン」と勇者が落下し、見事足場に着地すると「ぼすっ」という小気味よい効果音とともに砂煙が舞い上がる。
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▲積んであるキャラに対してぴったり落とすほど高得点というスコアシステム。

するとお姫様が勇者をよじ登って上へ移動。
最終的に勇者を20人積み上げ、お姫様が脱出できればゲームクリアだ。
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▲これを登れる姫様の腕力もなかなかのもの。

たったの20人、されど20人。
勇者を積み上げていくとだんだんと重心がずれ、いざプレイしてみると20人積む前に崩れてしまう。
序盤のわずかなズレが後半で大きくなるので、最初から最後まで気が抜けず、短時間ながらかなりの集中力が要求される。
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タッチして勇者を落として積み上げる…シンプルな内容だが、短時間で集中してプレイでき、クリアしたときは「やったぜ」という気持よさ。
クリアできそうでできないちょうどいい難易度で、ついつい何回もプレイしてしまう。
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気になったのはゲーム終盤に近づくにつれてバランスがシビアになるはずなのに、そこまでのシビアさを感じないこと。
なぜだろう…と思っていたが、注意深くプレイしていると後半になると飛んでいる妖精と勇者たちの位置が近くなることに気づいた。
後半になるほどバランスは不安定になるが積み上げは楽になり、難易度の急上昇を感じさせないのだ。
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▲妖精と勇者の距離が縮まっている!

また、プレイする度に塔に登場したものが図鑑に記載され、失敗してもコレクション目的で再度プレイしたくなるシステムも。
全体的に、ゲームが苦手な人でもプレイさせてしまう小技が効いている。
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さらに、やり込みたい上級者にはチャレンジモードがある。
ステージの雰囲気も一転して、青空を背景に気持ちよく勇者を積み上げていくエンドレスモードだ。
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一見するとキャラクターが小さくなって難易度の高くなっただけに見える。
が、ちょっとした小技が追加されたり、それなりに積み上げないと見られない風景があったりと新たな目的をもって新鮮な気分で遊ぶことができる。
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▲2列にしてもちゃんとカウントされる小ワザがあったりもする。

全体に丁寧に作ってあり、短いながらもプレイしている最中の満足度は結構高い。
あとは図鑑にコレクションされていく物に解説がないことや、お姫様がとらわれているかなどのストーリーが全く語られないことだけがちょっと惜しい気がする。
プレイを通じて空中に浮いている都市や、お姫様の閉じ込められた理由などがわかれば、もっとやり込みたくなったと思う。

たった2つのモードしかないが、ゆるく遊びたい人もサクッと遊べて、ガッツリやりたい人も遊べるつくり。
ショートゲームとしてはよくできてると思う。

アプリリンク:
プリズンタワー (itunes 無料 iPhone/iPad対応)