課金：ゲーム内通貨（課金なしでもかなり手に入る）
開発：ritterz inc.
評価：2.5（価格通りに楽しめる）
かわいいヒヨコと、奇妙なニワトリキャラクター 気持ちの良い演出でパズルバトルが楽しめる。
先に進んでも新しい仕掛けがないのでだんだんと作業になる『ピヨピヨクエスト』はAppStoreでは『百人勇者』など、PSPでは『魔王30』を開発し、小粒で面白いゲームを開発する吉田 浩太郎さんの最新作。
今回は平和なひよこの国に攻め込んだモンスターを退治するため、勇者がひよこと一緒に戦うお手軽パズルRPGだ。
国が襲われて散り散りになったひよこたちを助けるため、パズルでモンスターと戦う。
ゲームのプレイ方式はスタミナを消費して遊ぶスタミナ式。
スタミナの回復は時間が経過するか、ゲーム内で手に入るコインを消費してレストランで回復するか。
普通に遊ぶだけならそこまでコインが足りなくなることもなく、広告もないという良心的な作りだ。
戦う方法はさめがめ風パズルバトル。
画面下のパネルをタッチするとつながっている同種のパネルを全て巻き込んで消え、パネルに応じて効果が発揮される。
剣パネルを消すと、勇者は剣で斬りかかる。
また、隣接するモンスターパネルを一緒に消す効果もある。
炎パネルは魔法。
薬草はHP回復、コインはお金ゲットのパネル。
モンスターパネルは敵モンスターがレベルアップし、より強力になってしまう。
どのパネルも一度に大量に消すとより強力な効果を発揮し、特に11個以上を同時に消した時は大幅に効果が強化される。
普通は勝てない強力なモンスターとも、パネルのやりくり次第ではかなり戦えるわけだ。
特殊なのはまれに登場するひよこパネルで、可愛いひよこが出てきて連れ帰る事ができる。
このひよこをコレクションするのが楽しみの1つだ。
純粋にパネルの使い分け、配置の調節を行い、できるかぎり先に進むという駆け引きは結構楽しくできている。
敵に応じてパネルの使い分けは必要だが、基本的な能力は「強さを見る」をタッチすればわかるので、覚えゲーの要素はナシでそこだけを楽しめる。
勇者がパネルを消して行動するたびにモンスター頭上のカウントが減り、カウントが0になると攻撃され、HPが0になるとゲームオーバー。
で、そこまでにモンスターを倒して手に入れた経験値・コインの精算が行われる。
一定の経験値が貯まると勇者がレベルアップして強くなる。
さらに、コインを支払って鍛冶屋で武器・防具が強化できる。
冒険して強くなり、また冒険に出発してひよこを救出して戻り、さらに強くなる。
ちまちま強くなっていく感覚が嬉しいし、ひよこをコレクションするのも楽しい。
▲鍛冶屋のニワトリはなにげにインパクト大。
また、2回目のプレイ以降は仲間になったひよこをつれていくと能力にボーナスが入る特典がある。
ただし、1ゲーム中でひよこは2匹目以上連れて行こうとすると、1匹につき1点余分なスタミナを消費するので一瞬でスタミナが尽きる。
なので、寝る前に使い切るとか、そういう使い方がよいかも。
▲強くなる…けどゲーム回数は減る。
全体としてみると、無料のゲームとしては楽しく、暇つぶしにピッタリのゲーム。
変なキャラクターや声、ちょこちょこあるくひよこの様子も面白いし、バトル演出もそつなくできている。
コツコツ強くなり、ひよこを集めるのはいいのだが、なんとなくやる以上のモチベーションが見いだせないのが残念。
先に進めても新しい仕掛けも、特別なイベントもなく、ひたすら平坦。
仲間を連れて行くと勇者が強くなるものの、先に進めても面白みがないので何かしら工夫や変化をつけて欲しいと無料ゲームに思うのは贅沢なんだろうか。
ちょっと暇つぶしをするならこのゲームはおすすめ。
ただ、吉田浩太郎さんの作品と考えると少し寂しさを感じてしまう…と言うのは期待しすぎだっただろうか。
アプリリンク：
ピヨピヨクエスト (itunes 基本無料)
