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面白いアイデアのゲームがたくさん!インディーズゲームブースは熱く楽しかった - ゲーキャスのTGS2013 その2

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TGS2013レポートその2はインディーズゲームブース。
先立って紹介した『TENGAMI 』もこの一角に展示されていたが、今回は全体的なところで紹介したい。
時間がなくて全てを見きれなかったのが悔やまれるが、個人的に言えばこのブースは面白そうなアイデアのゲームの宝庫だった。

まず目立ったのは台湾勢の伸長。
また、ゲーム全体として今までは日本語訳が微妙なものが多かったが、今回はかなり高いレベルの翻訳が多く、海外の開発者が通訳を連れてきているケースも増えた(これまでのTGSでは海外ゲームは単にゲームや資料を展示しているだけのケースが多かった)。
本気で日本を取りに行く気概を感じる。

ROCKET CUBE

ブロックを打ち上げて消していく、『メテオス』っぽい落ち物パズル。
基本無料の落ち物ゲームで、調整次第ではかなり遊べそうなものになっていた。
打ち上げ時の爽快感が少し薄いかな、とは思ったがまだ発売前なのでこの辺りも直してくるだろう。
印象的だったのは日本語訳が高レベルだったこと。
北海道のご当地キャラフランチェスカとのコラボアプリも出しており、日本に通じている様子が伺えた。

ROCKET CUBE開発元HP

Space Qube
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ノリノリのレトロ調ミュージックが耳に残る、3Dスペースインベーダー調なシューティングゲーム。
3Dのブロックで自機を作成できるだけでなく、それを3Dプリンターで出力できるのがウリ。

ゲーム自体は普通だが、全体の雰囲気にレトロな魅力を感じる。
なお、すでにリリース済。


アプリリンク:
Space Qube
(itunes 250円 + iPhone/iPadの両方に対応)


その他、『スライダーガール』のアクション要素を強くしてみたような作品や、マッチパズル、格ゲーなど様々な台湾ゲーがあった。
Space Qubeでも「雰囲気を出すために音楽はその道のプロフェッショナルに依頼した」と開発者が語るなど、何かに似ているゲームでも「◯◯が好きで、独自の要素を付加した」というような気合いがあった。
全部それなりに遊べて、台湾ゲーの質が上がったことを感じさせた。
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もちろん、それ以外の国も負けていない。
あまりメーカー製のゲームにはない、マニアックだったり突飛な感じだったりのゲームがてんこ盛りだ。

C-WARS

『Plants vs. Zombies』にアクション要素を加えたような内容で、アクション・タワーディフェンスとでも言うべきもの。
プレイヤーはアクションゲームのように兵士を動かして戦うことができる。
操作できるキャラクターは1キャラクターのみで、他のキャラクターは配置されたマスで自動で戦う。
PC版のバトルをプレイしたところ、かなり面白いと感じた。

PC版はローグライク要素も加り、Android版ではステージクリア式のバトルになるとのこと。
iOS版も考えている(Kick Starterで資金集めをした時にiOSは目標に達しなかった…!)とのことで、iOS版にも期待したい。
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▲ブースではアイロンビーズでキャラクターの展示を行っていた。

Crypt of the necrodancer
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ひたすらにダンジョンを探索し、攻略する簡易ローグライク系。
操作は基本的には移動とスキルだけで、移動だけでほとんどの場合はすんでしまうという簡略ぶり。
ただし、音楽のビートに合わせて踊るように操作をしないと動けない。

「ゲームを音楽に合わせてプレイして楽しいのか?」
という方は下の動画を見てみよう。
なんとなく楽しそうではないだろうか?


実際プレイしてみたところ、音楽に合わせて入力し、移動するだけで楽しい。
敵に攻撃すると音楽に攻撃音が加わって爽快感倍増。
3Dシューティングと音楽を融合する『Rez』というソフトが昔話題になったが、これは音楽とローグライクを融合してうまいこと楽しく仕上げているように思えた。

iOS版も計画にはあるということで、期待したい。

Crypt of the necrodancer公式


国産ゲーの展示も負けていない。
PCがメインだったのでここでは多くを紹介しないが、かなりの量の展示があり、クオリティも高かった。
海外でも人気、死にゲーアクション『LAMULANA 2』。
「iOSにきますか?コントローラーじゃないとツライから来ないですよねー。」
と、遠回しに聞いたら「難しいですねー」と言われる。
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ただ、iOSに関して言うのであればノベルゲーと、すでにリリースされているゲームばかりで少し寂しかったかな…?
というのが本音か。

「基本無料なのにこんなに楽しいんです!」
「アイテムを配っちゃいますよー」
「PS4・Xbox oneの超グラフィックでなにができる、これだけのものが見られる」
というところが目立ったTGS2013だが、「新しいゲームやアイデアを楽しませたい!」という空気はインディーズブースに一番感じた。
この記事ではiOSメインだが、PCゲームも良かった。

次回のTGSでもインディーズブースが楽しみだ。