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『Sine Mora』緻密な世界観、圧倒的グラフィックのシューティング

Sine Mora(itunes 500円 iPhone/iPadの両方に対応
開発:Digital Reality Software Kft
評価:3.0(面白い)
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美しい3Dグラフィック
作りこまれた世界観と映画的な演出
制限時間=ライフの独自システム
画面が狭く、弾が見づらいことがある。
操作性が満足できない人もいるかも

素晴らしい演出と美しい3Dグラフィックで、見ているだけで楽しめる。
そんなハイクオリティな映像美の横スクロールシューティングが今日紹介する『Sine Mora』だ。
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3Dのグラフィックが美しいのは見ての通りだが、まず素晴らしいのが映画的な演出。
ストーリーモードでは美しいグラフィックをさらにかっこよく見せるカメラワークが冴えまくる。
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ボスが出てくればプレイヤーの飛行機とともにカメラが回りこんで周囲をぐるりと1周。
特に意味は無いが、それがかっこいいのだ。
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ゲーム中も工場ではロボットを生産している様子が見られたり、戦場では友軍が戦っていたりと背景の作りこみも素晴らしい。
ステージや場面が変わる毎に、違う世界に入り込んだかのようなワクワク感がある。
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ストーリーは全て英語で説明されるので楽しめない人もいるかもしれない。
が、ゲーム中の映像だけでも不思議な「違う世界で戦っている」雰囲気を感じることができる、有無を言わせないクオリティだ。
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▲家庭用版は日本語対応しているが、iOS版は日本語対応なし!

最初から圧倒的な映像について説明してしまったが、ゲームの方は横スクロール弾幕シューティングとしてしっかり遊べる。
基本操作は十字キーを押すか画面を指でなぞることで戦闘機を移動させ、ショットボタンで弾を撃つオーソドックスなタイプ。
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▲オートショットと画面をなぞっての移動がおすすめ。

青いボタンでスペシャルウェポンを使えるが、強力な代わりに回数制限があるので注意。
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特徴的なのはスローボタン。
これを押している間プレイヤー以外の速度が遅くなり、複雑な地形をゆっくりと抜けたり、ボスの弾幕を避けるのに活用できる。
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▲左から自動連射ボタン、スロー、スペシャルウェポン、単発ショット。

特徴的なのは時間制限システム。
このゲームではいくら敵弾を受けても死ぬことはなく、代わりに制限時間が減っていく。
敵を倒せば制限時間が伸びるという仕組み。
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これのおかげで初心者がプレイして何もわからないまま死ぬことはないし、結構ゴリ押しでも先に進むことができるので誰でも楽しむことができるゲームになっているといえるだろう。

が、難点も結構ある。
1つは家庭用ゲーム機からの移植であるため、画面比率の違いからなぞの黒帯が出てしまうこと。
iPhoneならば下部分が大きいだけだが、iPadでは上部まで大きく帯が出て全画面を使えていない。
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さらに、これも画面比率の問題だが画面内の敵弾が小さくて見づらいことも。
通常弾は見えるが、分裂弾など小さい弾はiPadでも見づらい。

操作は指に完全に追いついて移動するタイプではなく、指の動いた方向に移動するタイプなので少し不自由に感じることもある。
なので、誰でも楽しい完璧なゲームというわけではない。
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▲弾、小さい…!

が、自分の意見を言わせてもらえば、独特のメカニックデザイン、映画のような演出に作りこまれた世界観、映像面の質で言えばiOSのゲームの中で群を抜いており、これだけで価格分の価値はある。
そこに遊べる横スクロールシューティングが付いていると考えればかなりお得。
古の硬派横スクロールシューティングを3Dで蘇らせた感もあり、個人的にはシューティング好きならかなり満足感の高い1作ではないかと思う。
動画を見てピンときたら、是非試してみて欲しい。

(バージョン1.1 ゲームキャスト トシ)

アプリリンク:
Sine Mora(itunes 500円 iPhone/iPadの両方に対応

動画: