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挑戦者セガ再び。プラットフォームでモバゲー・Greeを超えられるか!?:セガマニア@ゲームキャストNo7

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日経の記事によれば、セガを中心にタイトーやカプコンなどゲームメーカーがゲーム内から相互にユーザーを誘導しあったり、共通の窓口となるサイトを設けたりして利用者を囲い込む仕組みを作るという。
Greeやモバゲーなどのゲームプラットフォームに対抗していく仕組みになると日経では予想している。

あれ、これってもしかして…ハードじゃないけどセガが仕切るプラットフォームということで、セガハード撤退以来の大規模なセガプラットフォームじゃないのか!
セガが…再び王者を目指してモバゲーやGree業界に殴り込みをかける…セガマニア的には胸が熱くなるシチュエーション…!
ということで、その可能性を探るため、セガが採用すると思われる仕組みを見定め、その利用者200名に対するアンケートを実施して推定してみた。
残念ながら共通のサイト…と言うのはまだ姿が見えないが、「ゲーム内からユーザーを誘導する仕組み」は簡単に予想できる。

それはセガが独自に使用しているアプリ内広告の仕組みだ。
先日、アクワイアの『ロード・トゥ・ドラゴン』にもまったく同じ(ように見える)広告システムが導入され、タイトル画面ではカプコンやセガの広告バナーが表示されている。
これは日経の記事の参入メーカーとピタリと一致するし、セガのアプリを起動した時に出てくるバナーとも一致する。
セガと外部のメーカーも導入しているのであればこれはほぼ確定だろう。
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▲下部に広告がある

アプリ内から他のアプリをDLすることで、ゲーム内で使用できる通貨…パズドラで言う魔法石に相当するものが手に入る仕組みもセットだ。
ここに出てきたのもセガのアプリ。
セガの用意した仕組みで間違いない。
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で、重要なのはこれがどれだけ効果を発揮するかだ。
バナー広告は、無料ゲームなどに搭載されているものとほぼ同様。
ただし、目立たない程度になっているので効果は低いぐらいか。
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だが、いわゆる魔法石プレゼント系の広告は強力だ。
ゲーム内からあまり苦労せずに魔法石がゲット出来るとあれば、ユーザーはこの機能をどんどん使うだろうし、既存の魔法石プレゼントアプリと違って追加で導入する必要もない。

この予想の正しさを計測するべく、ゲームキャストでは『ロード・トゥ・ドラゴン』・セガのソーシャルゲームをプレイしているユーザー200名(Twitter・LINEにて募集)下記のアンケートを行った。


質問1.今までアプリDLや広告視聴、何かのサイトの会員登録などをして魔法石系のものが手に入るアプリ(以下、小遣い系アプリ)を使っていたことはありますか?
grp4
約40%のユーザーが小遣い系アプリを使用。
思った以上にこの手のアプリは浸透しているらしいが、まだまだ拡大の余地が残っていることが伺える。


質問2. セガのアプリやロードラなどには、アプリから他のゲームアプリをダウンロードすることで魔法石(系)のものを手に入れる機能がありますが、これを活用していますか?
grp3
今度は値が逆転。
興味深いのは小遣い系アプリを使用していないユーザーの60%程度が「ゲーム内から他のゲームをDLして魔法石をもらう」という機能を使用していること。
小遣いアプリを使用していたことがあるユーザーでも25%程度は「いいえ」と答えているが、質問1が「小遣い系アプリを使用していたことがあるか」というものだったので、すでに使用していない層、そしてすでにアプリをインストールしきってセガの広告対象ではない層と推測される。


質問3.多くのゲームに直接アプリをDLして魔法石(系)のものがもらえる仕組みがついたとき、他の小遣い系アプリ使用を継続しますか?
grp2
最初から使っていないユーザーが多いが、使用しているユーザーも半数近くが「使わなくなる」という解答。
あまり使わなくなるも合わせると70%以上が既存の小遣いアプリから手を引くという形になる。
日経の報道のとおり30社、3000万ユーザーのプラットフォームになるのだとすれば、小遣い系アプリは大打撃(by ぷよぷよ)ではなかろうか。


質問4.アプリをDLして魔法石(系)のものをDLできる仕組みは自分にとって好ましいですか?
grp1
さらに、かなり多くのユーザーがこの仕組について「小遣いアプリより好ましい」と回答している。

現在、ソーシャルゲームでは広告費が非常に大きくなっている。
広告会社からDL数を買い、順位を上昇させるブーストが常態化しており、各社がしのぎを削っているからだ(今回はその行為自体の是非は別とする)。
広告のなかでも小遣い系のアプリからのDLは強力で、報酬があるだけに確実に多くのユーザーがアプリをDLする。

このアンケート結果を総合すると、セガの新興国プラットホームは既存の小遣い系アプリからシェアを大幅に奪うだけでなく、今までそれらのこづかいアプリを使用していなかった層にも広く使用されることが予想される。

広告費用を圧縮し、ゲーム自体の質を向上することに当てられるのであれば、それは素晴らしいことに違いないし、広告の強さとしてもネイティブアプリで力を発揮できないでいるGreeやMobageなどのプラットフォームを上回る力を得るというのもありえない話ではない。

確かにセガはゲームハードから撤退した。
だが今、ゲームハードではなくネットワーク上に構築された新しいゲームプラットフォームの王者になれる可能性が出てきているのではないだろうか。

これぞ新世代のセガプラットフォーム。

まあ、Lineという大ボスがいるので2位の可能性は高いのだが…。

(ゲームキャスト トシ)

アプリリンク:
ロード・トゥ・ドラゴン(itunes 基本無料 / Google Play 基本無料)
チェインクロニクル(itunes 基本無料 iPhone/iPadの両方に対応 / GooglePlay 基本無料)