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ソーシャルゲームはゲームへ。『チェインクロニクル』がソシャゲ新時代を切り開く。

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皆さんは先月書いた「ブレイブフロンティアがRPGっぽい」という内容の記事を覚えているだろうか?
簡単にいえば、ソーシャルゲームもだんだんとゲームっぽくなってきているね、という記事だったのだが、その驚きをさらに超えるゲームが出現した。
それはセガの新作ゲーム『チェインクロニクル』だ。
自分は初めてまだ2日目なのだが、その内容に驚いている。
なぜなら、プレイしている感覚が「RPGっぽい」ではなく、間違いなくRPGだったからだ。

ゲームを開始し、最初に自分のタイプと名前を選択すると、そのキャラは合成もできなければ売ることもできない。
なぜなら主人公は自分だから。
カードで表現されていても、カードではないのだ。
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ゲーム中に選択肢があれば(現在までのところ、流れには影響ないようだが…)、プレイヤーが決断を下す。
その存在感がまず、他のソーシャルゲームにないところだ。
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ゲームのバトル部分は簡易化されたタワーディフェンスゲームで、ポチポチとはいかないがサクサク終わる。
また、キャラクターを移動させたりの操作にはやっぱり「バトルゲームしている」感がちゃんとあり、RPGで言えば「雑魚戦終わった」ぐらいの満足感がある。
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で、そのバトルの前後でストーリーが挟まれ、普通のRPGのように進む。
ストーリーもソーシャルゲームにありがちな「とりあえずつけてみました」程度のものではなく、普通のRPGと同じように楽しめるレベルのものだ。
ストーリーもバトルもゲームとして一定以上の物になっているおかげで、普通に戦闘して普通にストーリーを進めているRPGのようなプレイ感覚がある。
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これを下支えしているのがキャラクターがゲームのための“カード”ではなく、キャラクターとして感じられること。
ガチャ・敵からのドロップでキャラクターカードが出てくるのはソーシャルゲームでおなじみなのだが、このゲームは出てきてからの存在感が全く違う。
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▲はい、カード出て来ましたー。

キャラクターが出てくると、まずそのキャラクターとの出会いのストーリーが語られる。
どんなキャラクターも自己紹介から入り「自分はキャラクターですよ」とアピールするのだ。
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全てのキャラクターに別途サイドクエストが用意され、そのバックボーンがイベントで語られる。
もちろんカードの解説とは別で、どうでもいいキャラの掛け合いといったレベルのものでもない。
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キャラクターによってはイベントを通じて新しい能力が覚醒することもある。
この辺りもRPGイベントのようだ。
全てのキャラクターが性格付けされ、イベントをそれを通じて語り、さらに時にはパワーアップする。
SRでなければ声がないというような区別もなく、全員がしっかり同じ世界のキャラクターとして感じられる。
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自分の視点で進み、しっかりとしたストーリーがあり、キャラクターも単なるカードではなくキャラクターとして世界に存在する。
そして、バトルもRPGでバトルをしたぐらいの「ゲームをした」感覚がしっかりある。
ここまでくると簡易とはいえ体力制のRPG以外の何者でもない。

全てのカードのイラストクオリティを上げ、世界観を統一し、声優をつけ、バックボーンを設定してサブストーリーをつけるというのは他のカードバトルゲームと比べて遥かに大変な作業だ。
が、その結果としてカードを超えた存在感をキャラクターが手に入れ、世界観とストーリーに厚みができ、他のソーシャルゲームにはない“RPG感”を手に入れた。

ソーシャルゲームはシンプルなものから始まり、だんだんとゲーム化すると書いたことがあるが、今その最先端あるのは『チェインクロニクル』だ。
セガが好きだから言うのではなく、プレイした実感として間違いなくそれはある。

今、自分はポチポチするためでも、キャラクターを成長させるためでもなく、ストーリーを追うために『チェインクロニクル』をプレイしている。
新しいソーシャルゲームを探しているならば、『チェインクロニクル』は絶対に試しておくべきだ。

アプリリンク:
チェインクロニクル(itunes 基本無料 iPhone/iPadの両方に対応 / GooglePlay 基本無料)

おまけ
こんな真面目そうに記事を書いていけども、『チェインクロニクル』で一番気に入っているシーンはMUSASHI -GUN道-ネタを混ぜてきているシーン。
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▲分かる人だけ分かれ!