ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

ラリーレースの定番がiOSに登場。『Colin McRae Rally』

Colin McRae Rally 450円 iPhone/iPadの両方に対応
開発:The Codemasters Software Company Limited
評価:3.0(面白い)
ar5
オフロードを走って滑る感覚が楽しい
ラリーレース(スペシャルステージ)を再現したレース
プレイがストイックすぎる。
リプレイがない
『Colin McRae Rally』はラリーレースの名ドライバー“コリン・マクレー”が監修し、そのゲーム内容と合わせて高い人気を誇ったラリーレースゲームの定番シリーズ。
今作は『Colin McRae Rally 2.0』を元にしてiOS向けに作りなおされた新作となる。

操作は左右ボタン(オプションで傾けも可能)、アクセル、ブレーキ、サイドブレーキの普通のレースゲームだが、普通のレースではなくてラリーレースを扱っているため、プレイ感覚はだいぶ違う。
ar9

まず、そのコース。
『Real Racing 3』などのレースゲームは専用のコースを周回してライバル車と競うものだが、ラリーレースのコースは一般道を封鎖して製作される、野外を中心とした一本道。
山道や林道など変化に富んだコースを楽しめる。
ar8
▲山の一般道もコースの一部。

続いて、進路に何があるのかを音声で教えるナビゲーター、“コ・ドライバー”の存在。
現実のラリーレースではドライバーの他に横の座席に“コ・ドライバー”が搭乗し、コースガイドを見ながらドライブのナビゲーションをしており、ゲームでもそれを再現して音声とアイコンで先に何があるか示してくれる。
ar (1)
▲厳しい曲がり角ほど赤に近いアイコンで表示される。

このため、ミニマップがなくても的確にコースを走ることが可能。
次々と読み上げられるガイド音声に合わせ、テンポよくコーナーを切り抜けていく感覚は独特で面白い。
ar7
▲オフロード独特の滑っている感も気持イイ。

最後に重要なのが車がダメージを受けるということ。
障害物にぶつかったりすると、どんどん車の性能が落ちていってしまう。
ar
▲やり過ぎると煙が吹き出し、ボンネットが飛んで哀れな姿に…。

1ラリーにつき6コースを走り、2コース走破につきサービスエリアで1時間の修理(ゲージのメモリ12個分)ができる仕組み。
とは言え、あまりに荒い運転をし過ぎると修理が追いつかなくなってしまうので、タイムと安全運転を秤にかけて走るマネジメント要素が出てくるわけだ。
ar1

全体として、操作感覚は比較的リアル寄りながら、オフロード主体でドリフトを駆使してテンポよく走るのが楽しく、荒い運転をし過ぎると車がダメージを受けるので単純にゲーム敵に速い動きだけをしていればいいわけではないラリーレースっぽくて楽しいゲームに仕上がっている。
ar3
▲『セガラリー』のいかにもゲームなドリフトもいいが、これはこれで面白い。

もちろん、個人的にはいくつか難点もある。
小さな所ではコックピット視点がイマイチなことと、リプレイ機能がないこと。
ar4
▲いや、最終的には後ろ視点使うからいいんだけどね…。

大きいものでは、遊びがとてもストイックなこと。
ゲームモードは世界各地のコースを巡り、タイムを競うチャンピオンシップ、ゲームは1コースのみのシングルレース、ラリーコース1セット(6コース)走るシングルラリーの3つ。
チャンピオンシップを走っていくことで車が増えていく要素はあるものの、1人でひたすらにタイムを追い求めるストイックなゲームになっているので人を選ぶ。
ar2
▲モードがもう少し欲しかった気もする。

ただ、それを考慮しても価格に対して十分遊べるものになっており、『Colin McRae Rally』シリーズのファンやラリーレースが好きなプレイヤーならば試してみる価値は十分ある。
なお、ラリーには決められた区間を指定タイムで走るアベレージラリーと、タイムを競うスペシャルステージがあり、このゲームが取り扱うのはタイムを競うスペシャルステージルールだけなので、ラリーファンはその点だけ要注意だ。

ゲームキャスト トシ (Ver1.11)

アプリリンク:
Colin McRae Rally(itunes 450円 iPhone/iPadの両方に対応)

動画: