課金：ゲーム内通貨（時間短縮とブーストに使用、手に入るが足りない）
開発：ゲームロフト
評価：2.5（価格通りに楽しめる）
アイアンマンの敵と、ストーリーつきで戦える。 美しいグラフィック
画面が指に隠れて見づらいことあり。 課金演出でテンポが悪くなっている。 iPhone5だと左右に移動できなくてイラつく。アメコミ・ヒーローの映画化で人気を誇る“アイアンマン3”の公式ゲームがリリース。
前2作はオープンフィールド型のフィールドで事件を解決するアクションゲームだったが、今作はアイアンマンを操って空を飛び、障害物を避け、敵を倒すラン系ゲームへモデルチェンジ。
『アイアンマン』シリーズといえば、出る度にその時期としてはかなりハイレベルなグラフィックで話題になっていたが、今作はそれを遥かに超える美しさ。
アイアンマンの金属の光り具合、背景のクオリティ、どれをとっても納得の出来。
▲光の表現も、背景もすごい美しい。
プレイヤー操作は左右移動と攻撃の2つだけ。
左右移動は傾けか、タッチ操作での移動。
細かい避けが要求されるわりに、傾けだと微調整が難しいのでタッチ操作の方がプレイしやすい。
敵が出てくるとバトルモードへ。
ターゲットをタッチするか、画面をドラッグすることでビームを照射して
また、エネルギーが溜まっているときは必殺技で敵を一掃することも可能だ。
ゲーム前にはミッションが提示され、これをクリアすることで“スターククレジット”や課金通貨のISO-8が入手可能。
中でもISO-8が入手できるミッションは1日1回しか発生せず、開始時にはストーリー演出が入るボスバトル。
これは他のラン系ゲームにはない特徴で、個人的にはかなり豪華で嬉しい演出だ。
▲時々派手な演出もあって良い感じ。
ゲームはスピード感があり、バトル要素のおかげでメリハリはあるものの全体的に「納得感が薄い」という大きな欠点を抱えている。
まず見づらさ。
障害物の当たり判定が大きく「まあ、当たるよな」と思いつつも納得できない感がある。
特にミサイルの隙間が見えづらい上にきわどい操作が要求されるので、慣れないとかなり辛い。
▲死因の半分以上はミサイルだと思う。
さらに、中盤以降で敵が出現すると攻撃しながら避けることになるのだが、敵をタッチして攻撃していると、指で画面が隠れて敵の攻撃が見えなくなってしまう。
1ゲームを終えるとメニュー画面に戻り、アイアンマンのパワードスーツを強化したり、新しく開発することが可能で、ここからまた再度出撃する。
新しいスーツをアンロックするにはスコアを稼いで手に入るEXPを消費し、実際にそれを製作するにはスターククレジットというお金を使う2段構えの構造。
強いスーツはHPや攻撃力が高く、得点倍率が高いので1プレイあたりの効率が良い。
純粋に良いスーツを手に入れれば得点も上がるという仕組みだ。
課金のポイントはこのスーツのEXPを使わないアンロックと待ち時間の短縮、そして使い切りでゲームを有利にするアイテム。
1回ゲームオーバーしたら、壊れたスーツが修理されるまでに待ち時間、新しいスーツを制作したら待ち時間、とこれらをスキップするにはISO-8が必要。
スーツをEXPを稼がずにアンロックしたり、ゲーム開始時に有利になるアイテム、そしてコンテニュー（得点は引き継がれる！）をするのにもISO-8だ。
普通に楽しむぶんには必要がないが、これらの演出のせいでゲームのテンポが悪くなってしまっていることは気になる。
で、プレイしてみた感じとしては無料ゲームとして遊ぶなら暇つぶしとしては豪華だが、残念ながら全体的に、見た目はいいけどゲームは今ひとつかなぁ、というのが印象。
ゲームの納得感の無さもそうだが、スーツを変更しても能力が純粋に強くなるだけでアイアンマンの見た目程度しか変わらないし、あまりプレイする動機にもならない。
さらにもう1つ。
このゲームはiPhone5に対応しており、左右のスペースが黒い枠になったりしない。
それはいいことなのだが、左右が広くなっても移動できるスペースはiPhone4などの画面と同じ。
そのため「移動できそうなスペースがあるのに、そちらに避けようとして失敗する」つまり、左右にスペースがあるのに透明の壁に遮られて回避できない…そんな経験をすることになる。
これが意外にストレス。
▲iPhone4Sなどでは画面自体が狭いので問題は発生しない。
全体としてみて、iPhone5ならギリギリ2.0、iPhone4Sなら2.5といったところだろうか。
グラフィックはそれだけを見るためにDLする価値が有るほどだけども、ゲームはイマイチというシリーズの悪い伝統を引き継いでしまっている。
暇つぶしにはいいかもしれないが、もう少しゲーム面も頑張って欲しかったように思う。
アプリリンク：
アイアンマン3 - 公式ゲーム(itunes) 基本無料 iPhone/iPadの両方に対応
動画：
